モーツアルトのピアノソナタは明るく軽快で、弾いても聴いても楽しい気分になる曲が多いですよね。

今回ご紹介する第13番第1楽章は、いかにもモーツァルトらしい愛らしい曲で私のお気に入りの曲です。

変ロ長調という調性もとても爽やかなイメージで親しみやすく、弾きやすい調と言われています。

譜読みはそんなに難しくないので、ぜひ1度挑戦してみて下さい♪

難易度は?



さて、譜読みは難しくないと言いましたが、モーツァルトの18作品あるソナタの中では少し難しい方に入ります。

長さもそれなりにありますし、色々なパターンのメロディーが出てくるので表現力も必要になります。

チェルニーの練習曲集でいうと、30番の後半~40番前半には入っているといいでしょう。

私はこの曲を聴くと、モーツァルトのフルート協奏曲を聴いた気分になります。

特に「フルート協奏曲第1番第1楽章」に雰囲気がよく似ていますので、曲のイメージをつかむためにぜひ聴いてみて下さい。



モーツァルトの軽快さや可愛らしさを表現する際の参考になると思います。

右手はフルートの独奏者、左手は伴奏のオーケストラだと思って弾いてみるととても楽しいですよ♪

弾き方のコツは?

(動画冒頭~)

初めは強弱記号が付いていませんが、メゾフォルテくらいで明るく弾き始めましょう。

左手の動きが特徴的なので若干弾きにくいかもしれませんが、何度も出てくるのでしっかりと手に覚えさせましょう!

(動画0:20~)

11小節目~変ロ長調からヘ長調の響きになるため「ミ」にナチュラルが付くので気を付けましょう。

(動画0:39~)

22小節目でいったん区切りになるので、4拍目の4分休符をしっかり感じます。


(動画0:42~)

23小節目~新しいテーマが始まります。
シンコペーションのリズムも出てきて、とても軽快で可愛らしいですね。

初めの和音はオーケストラの響きだと思って、しっかり響かせます。
ペダルを使ってもいいと思います。

ちなみにモーツアルトの曲の楽譜にはほとんどペダリングの指示がありません。

この時代のピアノは今のピアノほど音が響かなかったので、ペダルは極力使わない方がモーツァルトらしくなると言われています。

ですがこういう所でさりげなくペダルを使うのも、表現の幅を広げる技でもあると思います。

(動画1:12~)

39小節目~「フォルテピアノ」という強弱記号が出てきます。
フォルテとピアノどっちなんだ?と思うかもしれませんが、これはアクセントのようなものなので、記号が付いている部分だけ少し目立たせましょう。

(動画1:27~)

50小節目あたりで区切られるのかと思いきや、ここからもめまぐるしくメロディーが展開していきます。

右手がせわしなく動くので粒をそろえて弾けるように、ゆっくりのテンポから一定のテンポで弾けるようになるまで繰り返し練習しましょう!

そして63小節目でやっと落ち着き、提示部が終わります。

(動画1:58~)

64小節目~展開部に入ります。
展開部は転調が多いので、譜読みの時点で「今は何調の響きかな?」ということを意識してみましょう。

(動画2:12~)

71小節目~ハ短調の暗い雰囲気になります。

左手は16分音符での分散和音が続くので、メトロノームをかけながら練習してしっかりテンポをキープできるようにしましょう。

(動画2:51~)

94小節目~再現部です。

楽譜上では音符が続いていますが、93小節目で少しだけリタルダンド(遅く)してから、元のテンポでテーマのメロディーに戻りましょう。


(動画3:38~)

提示部と調性は変わっていますが、いったん区切りになる118小節目の休符も意識してしっかりブレスを入れましょう。

ここからは前半と同じパターンのメロディーですが、調性が違うので雰囲気の違いを楽しみながら演奏してください♪

(動画4:55~)

160小節目のトリルのあとで終わるのかと思いきや、161小節目~の短いコーダが遊び心があってモーツァルトらしいですね。

最後の小節は少しリタルダンドして、落ち着いて弾き終わりましょう。

まとめ


・モーツアルトのフルート協奏曲を聴いてイメージを膨らませてみる♪
・動きのある部分と区切りの部分で気持ちを入れ替えてメリハリをつける♪
・必要に応じて響かせたい場所にさりげなくペダルを使う♪

以上がポイントになります。
軽快なテンポで弾くにはそれなりの練習量が必要ですが、弾きやすいテンポから少し速いくらいを目指して頑張ってみましょう!


私はフルートは吹けませんが、もし管楽器の経験のある方だったら全体の曲のイメージが掴みやすいのではないかと思います。

そしてモーツァルトは協奏曲や交響曲もたくさん作曲しているので、「モーツァルトらしさ」を出せるようにぜひ色々な曲を聴いてみて下さい♪


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  • IMSLP(楽譜リンク
    本記事はこの楽譜を用いて作成しました。1878年にブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版された楽譜です。

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