ある分野を割と長くやって来た人や極めた人というのは体や手などに特徴が現れるのではないかと思います。

スポーツ選手の場合はどこを主に使うのかによって筋肉のつき方が全然違うと思いますし、それぞれの種目ごとに特徴があるのではないでしょうか。

スポーツ選手だけでなく、同じ作業を繰り返す職人さん達の手もその作業を繰り返し行うことで、手の形や筋肉のつき方に変化があるのではないかなぁと思います。

スポーツ選手や職人さんのようにピアノを弾く人も日々、練習しているわけですから、ピアノを弾かない人との手の違いがきっとあるはずです!

今回はピアノ弾きの手の特徴と筋肉について考えていきたいと思います♪

■ 目次

ネットに書かれているピアノ弾きの手の特徴


私は小さい頃からピアノを弾いていて、ピアノを弾いていなかった場合の自分の手を見たことがありません。そしてピアノを長年弾いて来た自分の手しか使った経験はありません。(当たり前か(笑))

この手が私の中では普通です。ピアノを弾いて来たからこの手になったのか、それとも何もしなくてもこの手になってしまうのか、ということは正直よくわかりません。

手は身長などの骨格と同様に個人差がとてもあるので、ピアノを弾いて来なかった人の手と私の手を比較しても仕方ない気がするんです。自分の右手と左手で比較できたら1番良いし、面白いんですけどね~。

片方はピアノを弾く、片方は一切弾かない、というようにして長期に渡って比較していくとピアノを弾いたからこうなったと確実に言えるじゃないですか。誰か実験やってくれないかなぁ~(笑)。

ピアノを弾いている人の手の特徴についてネットで調べみました。

●手に厚みがある
●指がしっかりしていて太め
●指先が丸い
●親指の爪が上向き気味になっている
●小指の変形


これらが多く載っていました!

手に厚みがある、指先が丸い、指がしっかりしていて太めというのは私の手にも当てはまっているなぁと思います。小指の変形と親指の爪が上向き気味というのは、どの状態が一般的なのかがよくわからないので、比較することができずイマイチよく分かりませんでした…。

指先が丸いというのと指ががっしりしているというのは多くのピアノ弾きの人が該当するのではないかと思います。

全員が必ずそうですとは言い切れませんが、ピアノは指先で弾きますし、ある程度指がしっかりしていないと大きな音を出すことができないので、この2つは間違ってはいないと思います。

指先が丸いといってもこれは鍵盤が当たる位置によって少し違いがあると思います。私の場合で言うと3、4、5の指は肉厚で指先が本当に丸いです。しかし2の指先は薄く他の指のように丸くはありません。(1は指の動かし方が全く違うので鍵盤が当たる位置が他の指とは異なります。)

これは鍵盤に当たる位置が違うから生じた違いなのだと思います。指の腹をよく使って弾いている方は、また少し違う指先の形なのかもしれません。

ピアノは出したい音によって指先を使ったり、指の腹を使ったりと色々するのですが、その人が1番よく弾くポジションによって指先の形も決まってくるのかなぁと私は思います。

この他にもピアノを弾く人は手を握った時にメリケンサックのようにゴツゴツと山が出来る人が多いように私は思います。もちろん全員がそのような手というわけではありません。(私はかなりゴツゴツしていますが、同じくピアノ弾きの母はそれほど出ていません。)

人によって手は様々だと思いますが、ほぼ全員に共通していることは爪を短くしていることだと思います。

皆さんがどの程度、爪を切っているのかわかりませんが、私の場合は白い所が出て来ると切ります。健気に頑張って伸びて来てもすぐに切ってしまうので、もう伸びなくてもイイですよーと爪にストップをかけてあげたいくらいです。(笑)

爪が長いと鍵盤に当たってカチャカチャ音がするので、ピアノ弾きはほとんどの方が爪を短くしていて、多分深爪だと思います!!

ピアノ弾きの手と筋肉について


先程から何度も言っていますが、ピアノを弾いているみんながみんな同じような手をしていて、同じ特徴を持っているというわけではありません。

ピアノを弾く場合、元々「手が大きい」、「指が長い」、「指がしっかりしている」、「手に厚みがある」というのはとても有利だと思います。

私の場合は身長も低く、手も大きくないのでピアノを弾くのに向いているとは言えません。

何とか弾けているのは「身長の割には手が大きい」、「指を大きく開くことができる」、「割と指がしっかりしている」、「手首などの関節が割と柔らかい」という要素があった為だと思います。

このくらいの手の大きさがないと弾けないとか、指の長さはこれくらいないと弾けないとかいう事ではなく、大きさや長さが足りなくても、私のように他でカバーすることができれば、ピアノを弾くことは可能なのです。
 
手の大きさや骨格の違いなどは個人差があり、元々持って生まれたものなのでこれは変えようがありませんが、筋肉は鍛えればつけることができます♪

昔、マッサージに行ったときに私からは何も言っていないのに、施術中に何か楽器をやっていますよねと聞かれてビックリしたことがありますΣ(゚Д゚)

手や腕に特別筋肉がついているというわけではないのに、なぜ分かったのか不思議だったので、どうしてか聞いてみました。

下半身にはそれ程筋肉がないのに、上半身は筋肉がついていて、上半身と下半身の筋肉のつき方が明らかに違い、バランスが悪いことを教えてくれました。バランスが悪いのでスポーツをやっている感じではなく、肩がすごく凝っていて、肩から肘、腕にかけて張りがあるので、手をとてもよく使うのだというところまではすぐにわかったそうです。

なぜ楽器と言ったのかについては…音大にまあまあ近いところにある店舗なので、そうかなぁと思ってということでした。

何も言わなくても、プロは触れるだけでその人が何をしている人なのかがある程度分かるんだなぁ~とすごく感心しました。

私はジムに通ったりはしていないので、筋トレをしたから筋肉がついたということはあり得ません。筋肉がつくとすればそれはピアノを弾いているからです。

ピアノを弾くとつく筋肉というのもネットに色々書かれていますが、実際に私の手や腕で説明してみたいと思います。

小指側の筋肉


上の画像は鍵盤に指を乗せただけの状態です。もうすでにふくらんで見えていますが、この部分に筋肉がつきます。

下の画像は5の指を弾いた状態です。同じように見えるかもしれませんが、違いがあります。押さえていない場合はとてもやわらかいのですが、弾いている状態だと硬くなります。元々硬いわけではありません。

この部分の筋肉が発達することで手に厚みが出ることになります。

5の指で音をよく目立たせ弾かなくてはいけない曲や5の指をよく使う曲などをひたすら練習すると5の指先の鍵盤が当たるところだけ皮がとても分厚くなって、爪切りで切っても全く痛くない状態になります。(そのような曲を弾かなくなるとほぼ元の状態に戻ります。)

4と5の指を独立して動かすことで鍛えられる筋肉


私にはこの部分に見てわかるような程の筋肉がついていないので、すごく分かりにくいですね…。すみません。(動画だったらもう少し筋肉が動いているのが分かったかも…)

指を動かすと矢印の辺りがよく動きます。多分これもピアノを弾いたからついたものだと思います。

親指側の筋肉


小指側だけでなく親指側にも筋肉がつきます。1番上は鍵盤に置いた状態、真ん中は弾いた状態、1番下は角度を変えて弾いた状態です。

小指側と同じで、置いただけだとやわらかいのですが、弾くと硬くなります。指を寝せて弾く時よりも立てて弾く時の方がより硬くなります。(角度を変えると筋肉の緊張度と共に音色も変わります。)

腕の筋肉

▼親指側を動かした場合
↑こちらは力が入っていない状態です。
(鍵盤に手を置いている状態よりも分かりやすいかなと思い、この角度で撮りました。)
↑こちらの画像は親指側(1,2の指)に主に力を加えた状態です。

握る場合、通常指全体に力を入れるのではないかと思いますが、ピアノを弾く場合はそれぞれの指ごとに力の加え方に差をつけて弾いていますので、親指側に力を入れて握ってみました。
(親指側に力を入れる時に反対の小指側に全く力が入らないようにするのは難しいですが、主に親指側メインで握っています。)

親指側に主に力を入れるとの筋肉が硬くなります。

ピアノを弾く時とは腕の向きが違いますし、弾くのと指を曲げて握るのでは違いがあるとは思います。しかし、親指側と小指側のどちら側に力を入れるかで使う筋肉が異なるということは一緒だと思います。

▼小指側を動かした場合
↑軽く握っていて力が入っていない状態
↑こちらの画像は小指側(4,5の指)に主に力を加えた状態です。先ほどとは逆に小指側の筋肉が硬くなります。

▼オクターブを弾いた場合
これはオクターブを弾こうと準備をしている状態(上)とオクターブを弾いている状態(下)の写真です。

オクターブは親指側と小指側を同時に使うので両方とも硬くなります。(弾く時は弾く瞬間だけ力を加えるのでずっと力を入れているわけではありません。)

写真でわかりますか?

手を開くというのは開かない時よりも少し力がいるので、オクターブを弾こうと準備する段階で力が少しかかっています。そのため、先程の親指側の筋肉の3枚の画像よりも手が少し力んでいるのがわかるのではないかと思います。(ガチガチになっているわけではありませんよ!)

手の大きな人はオクターブでも力まずにもっと楽に弾けるのだと思います。羨ましいです!!

手の大きさや骨格は持って生まれたものなので変えることはできませんが、日々練習をして自分なりの弾き方を試行錯誤し、その成果として筋肉がついて行きます。

私の場合、全然筋トレもしていないのに上腕二頭筋がちゃんとありますし、指立て伏せも少しできます!!(片手ではさすがに無理ですが…)ムキムキじゃなくても指や関節が強ければ指立ては不可能なことではありません!!

筋肉は裏切らない!!ちがうか!(笑)練習は裏切らない!!!

日々の努力というのはやはり大切ですね。一定期間だけ頑張って、しばらくサボるというのではなく、少しでもいいからずっと続けるというのが大切なことなんだと思います。

今回はピアノ弾きの手や筋肉について書いて来ましたが、いかがだったでしょうか?

ピアニストの方達は私なんかよりも筋肉のつき方がもっともっともーっとすごいので、演奏を聴きに行く機会やテレビなどの映像で観る機会がありましたら、手や筋肉にも注目してみると面白いかもしれませんね♪

最後まで読んで頂きありがとうございました!

まとめ

◆同じピアノ弾きでも手や骨格にはとても個人差がある
◆ピアノ弾きは爪が短い
◆ピアノ弾きの手は手に厚みがあって、指がしっかりしていることが多い
◆ピアノを弾くことでつく筋肉がある



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