ブルグミュラー「25の練習曲」より「狩り」を弾いてみたいと思っている人、レッスンで宿題に出された!という人、そしてもう弾ける人まで(笑)、ピアノ歴20年近い筆者が自論も交えて弾き方などについて説明していきます。

ぜひこれを読んでばっちりかっこよく「狩り」を弾いてみてくださいね!
 
ブルグミュラー「25の練習曲」より第9番「狩り」


ドイツの作曲家「ブルグミュラー」の有名な作品、初心者の登竜門の「ブルグミュラー25の練習曲」9曲目「狩り」。

動画を再生してもらうと分かりますが、この曲は狩りの様子がありありと浮かんでくるような、子どもにも分かりやすいいきいきとした曲になっていますね。

難易度は?

ブルグミュラー25の練習曲の中ではそこまでレベルが高いというわけではありません。しかし、実はこの曲集の中では直前の8 曲⽬までは1 ページで完結する曲しかありませんでした。ここではじめて2ページの曲になっているのです。


曲が長いというのは、単に譜読みの時間が倍になるということではなく、曲を通して弾くときの集中⼒がかなり必要になってくるということです。
初心者にとっては、楽譜を見て音に変換して、それを指で弾くために鍵盤を探して…というのは労力がかなり必要だと思います。

みなさんの中にも、この曲を1曲集中して弾いたら、どっと疲れてしまったという人もいるかもしれません。そのくらい、エネルギーも必要な曲ということで、たしかに大変な部分もあるかもしれません。

しかしそれも分かっていながら、ブルグミュラーは少しでも曲に飽きがこないように、一曲の中にいろいろな部分を詰め込んでくれているようです。

弾き方のコツ


冒頭のこの部分は、左手の和音がだんだん強くなって聞こえてきます。ここは遠くから狩りの角笛(ホルン)が近づいて来た感じを出しましょう。

どうしても最初を強く弾いて入ってしまうものですが、遠くから近づいてくるのに最初から大きい音はおかしいですね(笑)ある程度和音が指になじむようになったらこの強弱に意識を向けて練習していきましょう。


(動画0:06〜)ここは、いろいろな解釈はあると思いますが、左手の和音はホルンだと思って弾いてみましょう。

また、画像の左手の音はミ・ドからソ・レとなっていますが、この音の進み方は「ホルン5度」といったりします。ホルンの出る音程に由来しているんですね。

難しい話はこのへんにして、右手を見ていきましょう。スタッカートできりっとした音で弾きましょう。右手は狩人が活動している様子かな?みなさんは聴いてみてどんな映像が浮かびましたか?



後半に入り、(動画0:27〜)うってかわってさみしげな音楽になりますね。ここはもしかしたら動物たちが怯えているのかもしれません。

ピアノなので弱く弾くんですが、それでも指はふにゃふにゃにならないように、しっかり意志を持って弾きましょう。「弱いながらもしっかりとした音」、これが理想ですが、プロでも簡単なことではないです。目標として持っておくと良いですね!

そして、いきなり出てくる左手の八分音符の動きについていけず遅くなったり、左手が一生懸命音を追うので必死で大きい音になってしまったりということがあるので、まずはゆっくりから、確実に練習していきましょう。

また、左手の「ラドミラドミ」という動きは、決して「ラ・ド・ミ・ラ・ド・ミ」と一個ずつにならないようにしましょう。「ラドミ」でひとつの動きと思っておきましょう。


(動画0:48〜)ここで再度、冒頭と同じホルンが出てきますね。狩りの終わりに向けて、右手の同じ動きは徐々に頻繁になります。ここは徐々に弱く小さな音で弾いてきます。

曲には盛り上がって終わるものと、落ち着いて終わるものがありますが、この曲は落ち着いて終わる方ですね。出だしが元気のよい、この曲のような曲でも、終わる時は落ち着くということが多いんです。

弾けると?

これが弾けると、ブルグミュラーのレベルでも2ページの曲を攻略できたことになります。ということは、これからも2ページの曲が多くなってきます。

それだけ大変ですが、やっぱり音楽的にも深い曲、素敵な曲が多く弾けるようになってくるということですね!楽しみに進めていきましょう!

まとめ

ブルグミュラー「25の練習曲」より「狩り」は、狩りの様子がありありと浮かんでくる、いきいきと弾ける曲になっています。

この曲集では今までより長い2ページの構成になっていますが、飽きのこないように工夫してあるので、きっと思ったよりは短く感じるはずです。

この曲では狩りのホルンの音が随所に出てきますので、それも意識しながら、狩りの様子を思い浮かべて取り組んでみましょう!


「狩り」の無料楽譜
  • IMSLP(楽譜リンク
    本記事はこの楽譜を用いて作成しました。1903年にペータース社から出版された楽譜です。「25の練習曲」全曲が収録されており、第9番「狩り」は12ページからになります。

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