ショパンのノクターン第2番といえば、ピアノを習っていない人でも聴いたことがあるくらい有名なクラシック曲ですね。
子供から大人まで、ピアノの発表会やコンクールで弾く方も多い曲です。

私は中学生の時にコンクールで弾いたことがあるのですが、途中で暗譜が飛んでしまい止まってしまったという少し苦い思い出があります。
こういうゆったりとした曲って、緊張していると「次の音なんだっけ?」と余計なことを考えてしまうんですよね。

「暗譜が苦手」という方をよく聞きますが、その気持ちは痛いほど分かります、、、

悔しかった思い出を克服すべく、私は改めてこの曲に挑戦してみることにしました。
じっくり練習してみると、意外と覚えやすいことに気付いたのです!

そこで、これからノクターン第2番を練習する方のために、練習方法をご紹介します。

難易度は?

これから初めて挑戦する方は、難易度も気になるところですね。
この曲は中級レベルの曲集によく載っていて、チェルニー30番の後半が弾ける程度であれば、難なく譜読みできるでしょう。

幼少期からピアノを習っていてオクターブが届く手であれば、小学生でも弾けると思います。

しかし、表現力の面では上級レベルに近いです。
感情を込めて弾くには技術も大事ですが、それ以上に人生経験が必要になってきます。

中高生以上にもなれば、好きな人ができたり、勉強に悩んだりしますよね。
そういった悶々とした感情、誰かを想う優しい気持ちがないと、ノクターン独特の「切ない感じ」を表現するのは難しいでしょう。

ぜひ、自分の好きな人を思い浮かべて練習に臨んでくださいね。

まずは曲の構成を把握しよう♪


「ノクターン」とは日本語で「夜想曲」と訳されます。
静かな夜に想いを寄せる、、、
そんなロマンチックな夜をイメージして、まずは原曲を聴くことから始めましょう♪
 
今回、こちらの動画を参考にさせていただきました。


CDやネットなどで音源をいくつか聴くことができると思いますが、この曲は通すと4分ほどかかります。けっこう長いですね。
しかし楽譜を見てみると2~3ページで、実は35小節しかないのです。

そして曲の構成を簡単に表すと、
A→A→B→A→B→A→コーダ
となります。右手はどんどん変奏していきますが、左手はほぼ同じパターンの繰り返しになります。
これを分かっていれば、覚えられそうな気がしませんか?

ではまず、伴奏となる左手を先に覚えてしまいましょう!

左手をマスターしてから右手をつけよう♪

有名な曲だけに、右手のメロディーは何となく頭に入っていると思います。
なので左手を優先的に覚えてしまえば、後からメロディーを綺麗に奏でる余裕が出てくるのです。

この曲は4小節ずつの区切りで進んでいきます。
まずは初めの1~4小節「パターンA」を左手だけ練習しましょう。

(動画冒頭~)

余裕が出てきたら、右手のメロディーを頭の中で流しながら弾いてみましょう。
右手はまだ弾かなくてもいいですよ。

メロディーを流しながら、あるいは歌いながら左手が弾けるようになったら、右手を弾いて合わせてみましょう。
左手を弾きながらメロディーのイメージがついているので、思ったより楽に両手で弾けるようになっているはずです。

さて、この要領で4小節ずつ練習していきましょう!

次の5~8小節は同じパターンAです。ちょっとお得感ですね。
右手は少し変奏しているので、音源を聴いたり歌ったりしながら覚えてしまいましょう♪

9~12小節の「パターンB」は雰囲気が変わりますね。

(動画0:57~)

後でもういっかい出てくるので、左手はまたお得感です♪
次の13~16小節は「パターンA」ですが、最初の13小節目だけ少し変わっていますね。
B→Aになる時はこちらのパターンになるので、Bの左手を覚えるときについでに覚えてしまいましょう♪

1日4小節だけ覚える!と決めてしまえば、数日のうちに最後のコーダまで到達しますよ。
25小節目~のコーダは最後の聴かせどころですね。

(動画2:34~)

pp(ピアニッシモ)からff(フォルテッシモ)まで出てくるので、抑えていた感情をさらけ出すように気持ちよく演奏しましょう♪

ちなみに私の昔の練習方法はというと、
・とりあえず片手ずつ練習する
・両手で合わせてみる
・ひたすら最初から最後まで通す
という感じでしたが、これでは何となく流れで覚えているだけで、本番などで緊張していったん分からなくなってしまうと、もう後戻りできなくなってしまいます。

無理なく4小節ずつ覚えていくことで、自然と確実に暗譜で弾けるようになりますよ。
これから練習する方、本番をむかえる方、久しぶりに挑戦する方、ぜひ試してみてくださいね。

まとめ

・4小節ずつで展開していく曲の構成を把握する
・左手から練習する
・右手は頭でイメージできてから合わせる
・無理せず4小節ずつ覚えていく

ポイントはたったこれだけです!
地道な作業にも見えますが、流れで覚えるより確実に頭に入っていきますよ。

私は改めてこの曲を練習してみて、中学生の時より効率よく覚えられて、かつ感情を込めて気持ち良く弾くことができました。

誰もがうっとりするショパンのノクターン。
いつでも披露できるように、レパートリーに加えられたら素敵ですね♪


「ノクターン第2番Op.9-2」の無料楽譜
  • IMSLP(楽譜リンク
    本記事はこの楽譜を用いて作成しました。1905年にペータース社から出版された楽譜です。「ノクターンOp.9」全3曲が収録されており、第2番Op.9-2は5ページからになります。


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