ショパンの『ポロネーズ第4番ハ短調』、厳かで重厚感のある名曲です。

でもショパンのポロネーズというと、特に有名なのは第3番の『軍隊ポロネーズ』や第6番の『英雄ポロネーズ』ですよね。

もしかすると「第4番」と聴いても、いまひとつピンと来ないという方もおられるかもしれません。

ですがこの曲は、かの有名な第3番『軍隊ポロネーズ』と、実は対の存在となっている大変重要な曲なのです。

第3番はとても明るい雰囲気ですよね。第3番というのは、ショパン先生の祖国であるポーランドの偉大さや誇りを表していると言われています。

一方でこの第4番は、何だか正直暗い雰囲気です。

なぜこの曲が第3番と対になっているかというと、第3番がポーランドの偉大さや誇りを表している一方で、この第4番というのはポーランドの没落や悲劇を表していると言われているからなのです。

ちなみに、ここでいう「ポーランドの没落や悲劇」というのは、1830年に起こった『11月蜂起』のことを表しているそうです。

そして11月蜂起の末、ショパン先生の祖国であるポーランドは敗れてしまいました。
この曲はそのときの悲しみを表現した作品なのだそうです。

「厳かな曲を弾いてみたい」、「ショパンの様々な作品に触れてみたい」という方は必見です。


【参考文献】
『ショパン:ポロネーズ集』(全音楽譜出版社)
ショパンポロネーズ集 全音ピアノライブラリー

こちらは有名な全音楽譜出版社の楽譜です。巻頭の解説文を参考に上記について執筆させて頂きました。
この楽譜の巻頭では、とてもわかりやすく作品の背景や特徴がまとめられています。曲の練習に入る前に一読しておくと、曲に対する理解もより深まるかと思います。




こんにちは!ピアノ弾きのもぐらです。

梅雨の季節に入ってまいりました。世の中のカエルさんたちは大喜びです。
この季節はジメジメしてお天気も良くないですが、皆様はいかがお過ごしですか?

私は最近、ちょっと食当たり気味です。心当たりとしては、畑の隅に積んであった去年の腐ったキャベツが原因かと思っております。
「まだ食べられる!」と思って欲を出したのが間違いでした。反省です。

達成感を感じられる弾き応え抜群な難易度!


さて、本題に入りますね。

この曲はけっこう難易度的には高いと言えます。
教則本を基準にしますと、ツェルニー40番を練習中、または修了したという方であれば弾けるほどかと思います。

ですが、難易度が高めということは、裏を返せば弾き応えがあるということでもあります。また、学べることもたくさんあるということです。

とはいえ、一般的な難易度で考えれば高めですが、ショパンのポロネーズ集の中での難易度で考えれば、それほどハイレベルとは言えません。

そのため、ポロネーズを初めて弾くという方にもおすすめな一曲です。

繰り返しの多い構成でわかりやすい!


まず、以下の動画を聴いてみてください。




この記事では、一曲を以下のように細かく区切ってご説明してまいります。
一つ一つ、地道にマスターしていきましょう。

セクションA1(最初~1:24)
セクションB(1:25~2:08)
セクションA2(2:08~2:47)
セクションBセクションA2の繰り返し(2:48~4:11)
セクションC1(4:12~4:52)
セクションD(4:53~5:25)
セクションC2(5:26~6:18)
セクションA3(6:18~終わり)

※カッコ内の時間は上の動画に沿ったものです。動画をよく視聴して全体の雰囲気を予め掴んでおくことで、練習もよりスムーズに進められるかと思います。

この曲は動画を聴いてみるとおわかりになるかと思いますが、わりと繰り返しの多い構成となっております。

ですが繰り返しが多いとはいえ、この曲には同じような場面であっても、個人的になぜだか全然違う場面のように思える不思議さを感じます。

ですので「この場面は繰り返しだけれどこういう変化がある」というように、場面ごとに表されている特徴や微妙な変化などを意識して敏感に察知しながら練習してみると、また違った面白さを感じられるかと思います。

それでは、さっそく練習に入っていきましょう!

もぐら式!弾き方のコツ

☆セクションA1 ~和音を極めよう~

セクションA1からさっそく厳かな雰囲気です。
この部分に限ったことではありませんが、右手も左手も、とにかく和音を大切に鳴らすことを心がけて弾いていきましょう。

※ 『Allegro maestoso.』の意味は『堂々と速く』
※ 『sostenuto assai.』の意味は『充分に音を響かせる』
※ 『sotto voce』の意味は『音量を控えめに抑える』

譜面の通り、主旋律は左手ですね。
また、冒頭から和音がふんだんに盛り込まれています。

和音を構成する音が多ければ多いほど、音量もついつい大きくなってしまうものです。
しかし、この冒頭ではいかに和音をしっかり保ちつつ、小さな音量で曲を進行できるかが重要になってきます。

そして、これは曲全体に言えることですが、特に手の小さな方はこのように和音がたくさんあると、どうしても弾きづらさを感じてしまうことも多いかと思います。

かく言う私も手がとても小さいので、和音には今でも苦労させられます。
小さな手を最大限に広げて何とか和音を掴めても、このように常に和音を鳴らしていかなければならない曲となると、どうしても途中で手が疲れてしまうのです。

これはあくまで私個人の考えではありますが、どうしても和音で手が疲れてしまってどうしようもないという場合は、和音を構成している音を一つ、二つ、最初からあえて弾かないという選択肢もありだと思います。

とはいえ、せっかく練習するのだからできれば完璧に弾きたいと思うのが、弾き手としての本音であるとも思います。そう考えると手の小さな方にとっては、本当にここは悩ましいところだと常々思います。

でも完璧を目指すあまり、無理をし過ぎて余裕の無い演奏になってしまうよりも、多少音は抜けていても、ゆとりを持ってのびのびと自分らしく弾くほうが、結果的に良質な演奏になるような気もします。



この箇所のポイントは、左手の一拍目にあるオクターブの和音です。(0:14~)
このオクターブの和音には、譜面には特に指示こそありませんが少しアクセントをつけてみても良いかと思います。

ただしアクセントをつけすぎるあまり、曲の雰囲気や流れが不自然になってしまうのは望ましくないので、曲全体の雰囲気を極端に崩してしまうようなアクセントは控えましょう。

また右手の和音については、譜面をご覧になるとおわかりになるかと思いますが、和音の真ん中にある音が少しずつ変化していくという、何とも独特な指の運びとなっています。

譜面を見る限りでは一つの和音としてしか捉えられないかもしれません。
しかし、これを実際に弾いてみると、何だか一つの和音を弾いているようには感じられないのです。

なぜそんな感覚になるのかと申しますと、この右手の和音を構成する音の中では、真ん中の音が変化する一方で、その上下に置かれている各音はオクターブの関係になっているからです。

つまり、ここは一つの和音を弾くというよりも、オクターブの和音を弾きつつ旋律(真ん中の変化する音)を鳴らしているようなものなのです。

この曲は、この箇所のように譜面で見た感覚と実際に弾いてみた感覚に違いがあるところが、何とも奥深いのです。


※ 『poco f』の意味は『少し音量を強く』
※ 『dolce』の意味は『やさしく』

この箇所は右手において一番上の旋律が主となります。(0:34~)

ここは、右手の一番上の主旋律とその下にある和音、そして左手のオクターブの和音とで成り立っています。

そしてこの箇所では全てを同じ音量で弾いてしまうと、モヤモヤとした響きになってしまいます。ですので、ここではとにかく「どの音を最も響かせるか」というところに注意しましょう。

具体的には、音の強弱に順位をつけて考えてみることが大事です。
それを踏まえると、各音の強さの度合いについては「右手の主旋律>左手のオクターブ>間にある音(右手)」という順番が一番しっくりくるように思います。

そして、この後もう一度冒頭から繰り返しとなります。

ただ、音やフレーズの形などはここまでの繰り返しなのですが、強弱だけが正反対(1回目は音量をとにかく弱くしていましたが、2回目は音量を大きくします)になるので、うっかり指示を見落としてしまわないように気をつけましょう。

音量が真逆になるため、同じことの繰り返しでも雰囲気は随分と違うものになってきます。そのような意味では、どちらかというと繰り返しという表現よりも、新たな場面展開だと捉えたほうが適切かもしれませんね。

☆セクションB ~独特な響きと変化に注目しよう~

セクションBから突然の場面変化が起こります。(1:25~)
セクションAとはまた違った雰囲気や響きの変化を感じ取りましょう。


ここで突然今までの雰囲気を遮断するかのような、衝撃的な和音が登場します。
個人的にこの和音は、まるで落雷のようなイメージに思えます。

ここでも重要なポイントとしては、やはり和音を構成している一つ一つの音をとにかく不揃いにならないように弾くことです。

そして、ペダルの表記もあります。

ただ、この箇所については、弾く人によってはペダルを全く入れないという意見も実際少なくないですので、あまり厳密に考えず自分の中で納得のいくように、自由に踏み方を変えても大丈夫かと思います。


※ 『dim.』は『diminuendo』の略称で、意味は『音をだんだん小さく』

この箇所の右手は、この曲における最初の難関かと思います。(1:42~)
このような箇所は、特に片手練習に力を入れて何度も繰り返し弾いていきましょう。

右手の箇所を弾く上で重要なことは、上の譜面にもありますように、特に和音から和音に移る部分を、とにかくなめらかに弾くことです。

ですが、そうとわかっていてもいざ練習しようとピアノに向かってみると、これがまたすぐに上手くいくわけではないのが、この箇所の難点なのです。
少なくとも私は練習していた当時、この右手でかなり苦戦していました。

ですが、同じピアノの練習でも人によって得意な技法と苦手な技法はそれぞれ違うと思いますので、中には「自分は和音を鳴らすほうがむしろ得意」という方もおられるかと思います。

そのため、もしかすると和音が得意な方にとってはここはそれほど難関には感じられないかもしれません。

そして、左手についても大事なことがあります。

この箇所の左手は片手練習をしてみるとおわかりになるかと思いますが、右手とはまた違った雰囲気の、情緒溢れる旋律となっているのです。

ここでは右手の和音に気を取られて、左手がつい疎かになってしまわないように気をつけましょう。

個人的な感想ですが、私はこの箇所を初めて両手で合わせたとき、右手と左手の絶妙な掛け合いによる響きに、何ともいえない感動を覚えたことが今でも忘れられません。


※ 『rit.』は『ritardando』の略称で、意味は『速度をだんだん遅く』
※ 『perdendosi』の意味は『音量を弱めながらだんだん遅く』

この箇所では『ミ』の音と『レ』の音がひたすら小さな音のまま、トリルのように続いていきます。(1:57~)

ここで大事なことは、この『ミ』と『レ』の音が途切れてしまわないようにすることです。
というのも、同時に鳴らさなければならない他の音の運指が案外複雑なのです。

特に、上の譜面における二番目の小節の右手は、『ミ』と『レ』を継続させつつ別のフレーズ(『ソ』、『シ』、『ソ』の音)も同時に鳴らさなければなりませんので、細心の注意を払う必要があります。

☆セクションA2 ~余計な力が入っていないか注意しよう~

セクションA2はセクションA1の繰り返しとなります。(2:08~)
ですが、セクションA2はセクションBを受けての場面となりますので、また違った心持ちで臨みましょう。

上記でも申しました通りここでも同じく和音が続きますので、手首や腕などに余計な力を入れず、なるべく指の先以外は脱力した状態を保って弾いていくことが重要です。

もし途中で手が疲れたら、無理に弾き続けず一旦練習を中断して、軽くストレッチをするなどしてリラックスしてから、再度練習に取り掛かりましょう。

手首や腕に力を入れたままの状態で無理に弾き続けてしまうと、最悪の場合、腱鞘炎などの原因にもなりますので充分に気をつけましょう。

☆セクションC1 ~臨時記号の小刻みな変化に慣れよう~

セクションC1からは、打って変わって穏やかで甘美な雰囲気となります。(4:12~)
また、調もハ短調から変イ長調に変化しますので、臨時記号にもしっかりと配慮し、見逃してしまわないようにしましょう。

※ 『sostenuto』の意味は『音の長さを充分に保つ』
※ 『legatissimo』の意味は『非常になめらかに』
※ 『espress.』は『espressione』または『espressivo』の略称で、意味は『情緒豊かに』
※ 『rf』は『rinforzand』の略称で、意味は『その音を急に強くする』

この箇所から特徴的な旋律が始まるのですが、ここはとにかく他の音に主旋律がかき消されてしまわないように気をつけましょう。

特に練習の前にどの音が主旋律を構成しているかを、予めしっかりと把握しておくだけでも練習効率は随分違ってきますので、いろいろと自分なりに譜面を分析してみましょう。

また上の譜面において、一つ目の小節の3拍目にある16分音符は右手で弾くのですが、この箇所の運指については、譜面の表記に忠実に弾いたほうが無難かと思います。


※ 音符の上の『―』という記号は『テヌート』と呼ばれ、意味は『音を保つ』

このあたりのリズムはまさにポロネーズ特有のリズムとなっていますね。(4:16~)
この箇所についても、この曲の中では難関といえるところです。

ちなみに練習していた当時、私はこの箇所の譜面を見ただけで「これは絶対難しそう……」と怯んでしまった記憶があります。

というのは、上の譜面をご覧の通り、とにかくここは臨時記号の嵐とも言えるような箇所だからです。

ここでは特に、譜読みのために時間をしっかり割きましょう。予め音の移り変わりをしっかり捉えることで、実際の練習も幾分スムーズに進められるかと思います。

そして一つ一つの音を確認してから、次に和音単位でも一つ一つ慎重に響きを確認しながら、ゆっくり焦らず練習をしましょう。
ここでも片手練習に力を入れ、充分に慣れてから両手練習に入っていくことが重要です。



ここは左手に注目し、歌うように情緒豊かに鳴らしていきましょう。(4:28~)

また、このあたりもペダルの指示が小刻みにありますが、自分の中での「ここはこうするほうが音も濁らないし響きもきれいだな」というような感覚を優先し、譜面の指示については参考程度に頭の隅に置いておくくらいでも大丈夫かと思います。



ここはちょっと表記が複雑です。(4:39~)
特に、上の譜面において3拍目のあたりですが「これ、どうやって弾けばいいの?」と疑問が浮かぶという方もおられるかもしれません。

ここでは一見和音のような表記になってはいなくても、左右共に同時に鳴らすべき部分については一つの和音であると捉えたほうがわかりやすいかと思います。

それを踏まえると、上の譜面における3拍目では、1オクターブ以上間隔の離れた和音が登場するということにもなります。

この場合、手が大きな方はそれほど問題もなく弾けるかと思いますが、手の小さな方は物理的にその和音を鳴らすのが困難となる場合も想定できます。

そんなときは冒頭でも申しましたように音をいくつか抜くか、或いは和音をアルペジオ(意味:和音を構成する音をばらけさせてハープのように弾く奏法)で弾くという選択肢もあります。
このあたりは自分の手のサイズに合わせて、柔軟に考えていきましょう。

☆セクションD ~とにかく地道に練習しよう~

セクションDも穏やかな雰囲気ではありますが、その中で少し変化が出てきます。(4:53~)

また、指の動きもより一層複雑になってきますので、苦手だと感じる部分については特に何度も重点的に練習をしていきましょう。


上の譜面において一つ目の小節の1拍目は、フォルティッシモ(意味:音を非常に強く)で和音を鳴らしますが、八分休符を挟んで次のフレーズではすぐに音を弱める必要があります。

ここでは譜面の指示にもありますように、音の強弱の差をつけることももちろん大事なのですが、実は八分休符の役割も意外と重要になってきます。

この八分休符は本当に一瞬かもしれませんが、この一瞬でいかに音をしっかり消すことができるかが、響きにメリハリを与えられるかどうかを左右すると言っても過言ではないと私は思っております。


※ 『cresc.』は『crescend』の略称で、意味は『音をだんだん大きく』

この箇所も正直、技術的にとても難しいところだと言えます。(5:09~)
特に右手は、二つの旋律を同時に、しかも半音階的に進行させなければならないので、片手練習の段階でもけっこう苦戦しやすいところかと思います。

ですがこの箇所は難しい分、上手く弾けたときには相当な達成感を感じられる部分でもあります。

かく言う私もこの箇所が良い感じに弾けたときは、自分で思うのもあれですが、いまだに「何だか自分、ピアノ上手くなったな!」とテンションが一気に上がります。

ちなみに、このように半音階的に進行するフレーズが出てくる作品というのは、この曲に限らず他にもたくさんあります。

そのため、ここで苦戦するという経験も、後々のことを考えるととても大事なことだと思いますので、とにかく諦めずに根気よく頑張りましょう。


※ 『slentando』の意味は『だんだん速度を遅く』

この箇所についても和音を弾くときと同じく、右手と左手の音がばらけてしまわないように気をつけましょう。(5:14~)

ここは特に両手練習に初めて入る際「本当にこんなに遅くていいの?」と思うくらいの遅いテンポから合わせていくことが重要です。

また、これは他の難しい箇所でも言えることですが、練習時にモチベーションを維持するためにはメトロノームを使った練習をおすすめします。

というのはメトロノームを使うことで、具体的に目標としているテンポが数字や文字として視覚的に把握できるからです。

具体的に目標とするテンポを目で見て把握してから練習をするのと、ただ漠然と目的地の見えない練習をするのとでは、モチベーションは全然違ってきます。

やはり目的地が曖昧なままで苦手な箇所をひたすら練習するというのは、誰しも途中でつらくなってくるものだと思います。

そしてメトロノームを使うことにより、その曲全体の拍の感覚にも自然と馴染めるという効果もありますので、まさに一石二鳥なのです。

☆セクションC2 ~場面変化の兆しを察知しよう~

セクションC2はセクションC1の繰り返しとなります。(5:26~)
ですが、この部分は同時に次の場面への架け橋という役割もありますので、決して気を抜かないことが大事です。


ここから少しずつ次の場面に向けて、響きがだんだんと不穏な雰囲気になっていきます。(6:06~)

この箇所から次の場面へ向かっていく際に大事なこととしては、場面が変わる境目でもなるべく自然な感じに曲を進行させていくことです。

そのため、場面の変わり目ではありますが、ここではあまり抑揚はつけずに決然かつ淡々と弾いていくほうが無難かと思います。

ですが、よほど何か自分の中で「ここでこういう表現をしたい!」という気持ちがあるのであれば、それはそれでとても素晴らしいことですので、いろいろな弾き方を試してみるというのも有意義だと思います。

☆セクションA3 ~最後の一音まで気を抜かずに~

ようやく曲も終盤です。(6:18~)
セクションA3は、雰囲気としましてはセクションA1セクションA2の繰り返しではありますが、一部弾き方に違いが出てきます。

ですが、違いといっても劇的なものではありませんので、これといって身構える必要はありません。


上記で触れたその違いというのは、上の譜面から始まってほんの4小節くらいのところのことを指します。この右手には和音にプラスして、もう一つ旋律が表れます。

ただ、この旋律は主旋律ではありません。主旋律になるのは、やはりセクションA1セクションA2と同じく左手です。

そのため、この右手の旋律についてはそれほど強調させないほうがしっくりくるかと思います。とにかくここでは、全体的な音量のバランスに気をつけましょう。

そして、この変化が過ぎればあとはほぼ繰り返しです。

曲の最後の締めくくりについては、自分で納得のいくような自由な弾き方を取り入れてみましょう。

また、最後のほうもやはり和音で構成されていますので、このあたりの和音をいかに個性的に響かせることができるかに焦点を当てていきましょう。

特に最後の和音の弾き方一つで、この曲の最終的な印象が決定されるような気がします。そのため、最後の最後まで気を抜かずに表現していくことが大切です。

おさらいしよう!全体的な弾き方のまとめ


ここまで、ショパンの『ポロネーズ第4番ハ短調』についてお話ししてまいりましたが、いかがでしたか?

ここで、以下にて全体的な弾き方のコツをまとめました。

  1. 和音は一つ一つを大事に、不揃いにならないよう気をつける(全体的に)
  2. 主旋律はどこなのかをしっかりと把握した上で表現する(全体的に)
  3. 臨時記号の変化に気をつける(全体的に)
  4. メトロノームを活用して練習をすることで、モチベーション維持にもつながる(特にセクションD
  5. 手首や腕などに余計な力を入れないように気をつける(特にセクションA1セクションA2セクションA3
  6. ペダルの入れ方については、譜面の指示だけでなく自分なりに考えることも大事(特にセクションBセクションC1セクションC2

以上の6つのコツを念頭に、練習してみてくださいね。

この曲は決して簡単な曲とは言えませんが、難しければ難しいほど弾けたときに得られる達成感や充実感は大きいです。

そしてこの曲は、和音の弾き方、主旋律の際立たせ方、そしてポロネーズ特有のリズム感覚など、一曲の中で本当に様々な技法を学ぶことができる作品でもあります。

そのため、この曲をマスターできれば他の曲を練習する際にも、ここで学んだ技法を活かして自分なりに応用をきかせることもできるようになってくるかと思います。

とにかく、難しいと感じる曲であっても根気よく練習を続けていれば、必ず努力は実を結びますので、決して諦めないことです。

それでは練習、頑張ってくださいね!畑の地中から全力で応援しております。

by ピアノ弾きのもぐら


「ポロネーズ第4番Op.40-2」の無料楽譜
  • IMSLP(楽譜リンク
    本記事はこの楽譜を用いて作成しました。1883年にアウゲナー社から出版された楽譜です。「2つのポロネーズOp.40」全2曲が収録されており、Op.40-2は5ページからになります。


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