とても華やかな曲で、個人的にお気に入りの一曲です。

小学生の時に発表会で弾いた曲で、私が初めて弾いたショパンでした。

元々ショパンが大好きだったのですが、当時なかなかショパンを弾かせてもらえなかったので、
先生から「次の発表会何の曲が弾きたい?」と聞かれた時、「ショパンだったらなんでもいい!!」と言った記憶があります(笑)

自分の好きな曲はもちろん、好きな作曲家の曲を弾けるということは、とてもうれしいことですよね。
私も中学生の時レッスンを受ける傍ら、大好きだったショパンのバラード第1番を自分で少しずつ練習していました。

話は変わるのですが、昔、ピアノの経験が浅い友達から「ラヴェルの水の戯れを弾けるようになりたいから楽譜を貸して!」と頼まれたことがありました。
「いいけれど、本当に弾けるの?」と聞いたところ、「毎日1小節ずつ練習すればいつか弾けるようになるから!」と自信満々に言われました(笑)

ちなみに、楽譜を貸してから約10年近くたちました。
そろそろ弾けるようになっていてもおかしくないとは思うのですが・・・
お察しの通り、楽譜はまだ帰ってきません(笑)

憧れを持つことは非常に良いことなのですが、背伸びをしすぎてしまうと弾けないストレスから、その曲を嫌いになってしまったりしかねないので、挑戦するのもほどほどにしておきましょう(笑)


難易度は?

全音ピースの難易度に私の感覚で当てはめると、B(初級上)になると思います。
高い技術は必要ありませんが、とても華やかで、発表会等でも映える曲だと思います。

私のように初めてショパンを弾く!という方にもおすすめですし、ショパン上級者の方がサクッとなにか弾きたいな~と思った時にもおすすめです!

華やかな踊りの曲♪

ショパン「ポロネーズ 第13番変イ長調(遺作)」最初のピアノ楽譜
初めから華やかで明るいメロディで幕を開けます。
ポロネーズというのは踊りの一種ですので、楽しそうに踊っているイメージを持って弾きましょう。
1小節目の3拍目についているターンですが、ここは「ファミレミ」と弾きます。
また、このターン部分が2拍目裏の左手伴奏と合うようにして弾きますので、タイミングが遅れないように気をつけましょう。

3小節目の音階は、弾く前に音階を弾くための指の形を準備して弾きます。

また、親指は力が強く入りやすいため音が大きくなったり、薬指は力が入りにくいため音が小さくなってしまったりします。

所々で音の大きさにばらつきができ、でこぼこした音階にならないようにしましょう。
ショパン「ポロネーズ 第13番変イ長調(遺作)」12小節目からのピアノ楽譜
13小節目はメロディについたアクセントに注意します。
この音を強調して強く弾くというよりかは、重みをイメージして弾きましょう。
16小節目もどっしりと、13小節目からの一区切り!というイメージで弾きます。

17小節目からは伴奏よりメロディの方が低くなりますね。
伴奏に埋もれてしまわないよう、メロディをはっきり弾きましょう。

ペダルで音が濁らないように、踏むとしたら浅めにした方が良いです。

ショパン「ポロネーズ 第13番変イ長調(遺作)」20小節目からのピアノ楽譜
20小節目が17小節目からの一区切りとなりますね。
しかし、3拍目の裏からはもう新しいメロディが始まっています。

だからと言ってメロディの後始末をないがしろにしてはいけません。
20小節目3拍目頭では丁寧に一区切りをしてから、新しいメロディに移りましょう。

ショパン「ポロネーズ 第13番変イ長調(遺作)」トリオパートのピアノ楽譜
39小節目からはトリオパートです。

のびのびと歌うように、また、右手の拍の最初はくっきりと弾きます。
まるでトライアングルがチーンと鳴らすようなイメージです

40小節目の2拍目の16分音符と3連符は滑らかに弾きます。
レガートの終わりで息を短くフッと吸い込むように弾きましょう。

また、41小節目にはまた新しいレガートの始まりがあります。
ここもレガートの切れ目には短く息を吸い、レガートの始まりはまるで息を吐き出すように弾きましょう。

ショパン「ポロネーズ 第13番変イ長調(遺作)」45小節目「ターン」部分からのピアノ楽譜
45小節目のターンは「ドシラシ」と弾きます。
ナチュラルが付いていますので、ラにはフラットはつきません。

また、ここは右手が16分音符で、左手は3連符になっています。

両手で弾くとタイミングが掴めないかもしれませんが、片手ずつ練習し、両手で弾くときは拍の頭を合わせるように意識して弾いてみましょう。

ショパンの有名な幻想即興曲は右手メロディは16分音符、左手は6連符になっています。
ここが上手く弾ければ幻想即興曲も簡単に弾けてしまうかもしれません(笑)

ショパン「ポロネーズ 第13番変イ長調(遺作)」47小節目からのポロネーズリズムのピアノ楽譜
47小節目からはポロネーズ独特のリズムが始まります。
元気よく、そして、アクセントの音を極端に強調すると良いと思います。

59小節目まで弾き終わったら、最初に戻り、38小節目まで弾いて終了です。

まとめ

1、華やかな踊りをイメージ!
2、至る所に出てくるターンやトリルを美しく決める!
3、右手で16分音符、左手で3連符を正確に弾く!

いかがでしたでしょうか?難しいと思われがちなショパンでも、この曲なら挑戦しやすいと思います。尚且つ美しい曲ですので、ぜひ挑戦してみてください!



「ポロネーズ第13番」の無料楽譜
  • IMSLP(楽譜リンク
    本記事はこの楽譜を用いて作成しました。1949年にポーランド音楽出版から出版されたパブリックドメインの楽譜です。


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