あなたの心が華やぐ瞬間はどんなときですか?

美味しいものを食べるとき、友達と楽しく過ごすとき等、人によってその場面は様々ですが、少しでも心が華やぐ時間があれば毎日はとても豊かなものになるかと思います。

ピアノにおいてもそんな瞬間があれば素敵ですよね。
そして「この曲は毎日欠かさず弾きたい!」というような作品を見つけることができたら、どんなに楽しいことでしょう。

この記事では私個人の見解で、弾く側も聴く側もテンションがグッと上がる珠玉の名作をご紹介してまいります。

「最近毎日が味気ないなぁ」、「テンションの上がる曲はないかなぁ」と思っておられる方は必見です。




こんにちは!ピアノ弾きのもぐらです。

夏になりました。畑ではキュウリやナスがそろそろ採れ始めています。でも私はどちらかというと根菜が好きなので、早くジャガイモやサツマイモが採れないかなぁと思っております。

そして、夏といえばかき氷です。昨年の夏にかき氷製造機を導入したので、今年もかき氷を食べまくりたいです。

ちなみに私の好きなかき氷は、抹茶練乳小豆です。餡子が入っているのでちょっと特別感があるのです。特に炎天下の下で穴掘りを頑張った後、自分へのご褒美として食べております。

皆様はどんなかき氷がお好きですか?
暑い夏ですが、今年も元気に乗り切っていきましょう。

もぐらのおすすめ!心華やぐ名曲10選

さて、かき氷のお話は置いておき、さっそく本題に入りますね。

この記事では、私がぜひともおすすめしたい以下の10曲について、難易度順にお話ししてまいります。

① マリオネット(ローデ)
② 18の練習曲より『空気の精』(ブルグミュラー)
③ ユモレスク(ドヴォルザーク)
④ ワルツ第6番『子犬のワルツ』(ショパン)
⑤ 無言歌集より『浮き雲』(メンデルスゾーン)
⑥ ピアノソナタkv.330第1楽章(モーツァルト)
⑦ アラベスク第1番(ドビュッシー)
⑧ 即興曲第4番op.90-4(シューベルト)
⑨ ロンド・カプリチオーソ(メンデルスゾーン)
⑩ ポロネーズ第6番『英雄ポロネーズ』(ショパン)

※番号が大きくなるにつれて難易度は高くなります。

もぐらが語る!各曲の難易度と特徴について

① マリオネット(ローデ)


ローデの『マリオネット』は本当にテンションが上がります。
あくまで私個人の感覚ではありますが、どんなに気分が落ちていてもこの曲を弾いた後は「まあ、何とかなる!」と楽観的になれます。本当に不思議な作品です。

この曲の難易度は、バイエルを練習中という方であれば充分弾けるほどです。

ただ、ちょっと指の動きが半音階的(白鍵と黒鍵を交互に弾く感じ)ですので、最初は難しく感じられるかもしれません。片手練習をまずはしっかり行うことが重要です。

また、この曲は様々な技法を学ぶのに最適な曲だと私は思っております。

特に途中、右手と左手で交互に音階を弾く部分等は本当に良い学びになると思いますし、その音階もその都度いろいろな調に変化しますので、調の理解にもつながります。

この曲は確かに譜面の量が少なく、ピアノ初級者の方向けの作品ではありますが、とても洗練された曲だと思います。そのような部分もあってか、よく発表会でも演奏されることの多い人気の曲となっています。


② 18の練習曲より『空気の精』(ブルグミュラー)


私はこの曲が大好きすぎるあまり、ほぼ毎日一度は弾いております。全体的にとても表情豊かで、感傷的な旋律の中に華やかさも兼ね備えた珠玉の作品です。

尚、この曲の表題ですが『風の精』とも呼ばれています。

それにしても、ブルグミュラー先生は素晴らしいなぁとつくづく思います。
この曲もそうですが他の曲に関しても、弾いていて何かしらのインスピレーションが得られるように感じます。

そして何といっても表題のネーミングセンスが抜群だと思います。ブルグミュラー先生の作品は表題と曲調が見事にマッチしていて、弾いているといろいろなイメージが湧いてきます。

難易度としては、ツェルニー30番を練習中という方であれば弾けるかと思います。

この曲の最大のポイントとしては、とにかく軽快さを表現していくことです。また、場面ごとの変化をしっかり察知していくことも重要です。


③ ユモレスク(ドヴォルザーク)


ドヴォルザークの『ユモレスク』、世界的に親しまれている不朽の名作ですね。表題を知らなくても「どこかで聞いたことがある!」という方も多いかと思います。

ちなみにユモレスクとはフランス語で『奇想曲』という意味で、奇想曲というのは場面変化が気まぐれに起こる曲のことを意味します。
そして、ドヴォルザークの『ユモレスク』というのは他にもいろいろあり、この曲は『8つのユモレスク』という作品の中の第7番として収められています。

この曲の難易度については、ツェルニー30番を練習中という方であれば充分弾けるかと思いますが、少し譜面が複雑ですので慣れないうちは難しく感じられるかもしれません。

この曲はゆったりとした雰囲気の中に、独特なリズムを持った旋律が心を躍らせてくれるように感じます。決して派手な雰囲気ではないのですが、私はなぜかこの曲を聴くと楽しい気分になれるのです。

少しお話が脱線しますが、ドヴォルザーク先生というと何といってもやはり『交響曲第9番・新世界より』が有名ですよね。とにかくドヴォルザーク先生の作品は、私個人の感想ですが、誰が聴いても感銘を受ける印象的なフレーズが多いように思います。

そして個人的には、『弦楽四重奏曲第12番・アメリカ』も大変気に入っております。昔、コンサートにて生の演奏を聴いたときは本当に感動で震えました。

【ドヴォルザーク『弦楽四重奏曲第12番・アメリカ』:スメタナ四重奏団】
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番


ピアノだけでなく他の楽器の作品を聴いてみるというのも、表現力のアップや曲の理解にもつながりますので、ぜひ視野を広げていろいろな音源を聴いてみてくださいね。


④ ワルツ第6番『子犬のワルツ』(ショパン)


『子犬のワルツ』、ショパンのワルツの中でも特に有名な作品ですよね。
この曲はショパン先生の当時の恋人、ジョルジュ・サンドさんの飼い犬が自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回る様子を描いたという、何とも活発で楽しい作品です。

ちなみに私自身、落ち込んだときはもうこの曲を弾くしかないと言っても過言ではないほどこの曲には助けられています。特に上手く弾けたときは、いつの間にか心が晴れやかになっているように感じます。

また、この曲はピアノ中級者の方であればそれほど難しくはないかと思います。教則本を基準に難易度を考えますと、ツェルニー30番から40番の練習に入ったという方であれば弾けるくらいかと思います。

この曲に関しては、以前私が執筆させて頂いた別の記事で弾き方のコツについてお話ししておりますので、よろしければぜひそちらも参考にしてみてくださいね。

【参考記事】
もぐらが教える8つのコツ!ショパン『子犬のワルツ』難易度と弾き方とは?


⑤ 無言歌集より『浮き雲』(メンデルスゾーン)


『浮き雲』は無言歌集の中に収められている作品ですが、正直あまり耳にしたことがないという方もおられるかもしれません。ですが私としてはぜひおすすめしたい一曲なのです。

大空に漂う雲を連想させるような、のびのびとした旋律と左手の継続的な3連符のリズムが融合し、独特な不安定感があるにもかかわらず、なぜか同時に何ともいえないわくわく感をも感じられる面白い作品です。

この曲についても、ツェルニー30番を練習中あるいは修了した方であれば丁度良い難易度かと思います。ただ、片手練習はわりとスムーズに進むかもしれませんが、両手練習に入ったときがけっこう大変という印象があります。

特にどちらかの手のリズムに気を取られて、上手く合わせられないということもあるかと思います。そんなときはテンポをなるべく遅くして、一つ一つの音の響きやタイミングを地道に確認することで、しだいに両手が馴染んでくるかと思います。

最初はちょっと大変かもしれませんが、この曲をマスターすることによって演奏技法の幅というのもグッと広がりますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。


⑥ ピアノソナタkv.330第1楽章(モーツァルト)


モーツァルト先生の作品というのは、個人的にはどの曲も気持ちが明るくなるように感じます。その中でもこの曲の第1楽章というのは、最初の一音から明るく無邪気な印象を与えてくれて、本当に元気をもらえます。

ちなみにこの曲には第2楽章と第3楽章もあり、この第1楽章とはまた違った雰囲気となっています。ソナタというのはこのようにいくつかの楽章で成り立っています。それぞれの楽章をマスターしていくことで、その作品の全体像などがしだいに掴めてきます。

ソナタの楽章というのは、まるで物語の章のように私は感じます。
一曲を一冊の本にたとえて、読書をする感覚で練習に臨んでみると、いろいろな発見があってとても楽しいのです。

この曲の難易度についてですが、正直簡単とは言えない部分もあります。

具体的には、譜面をよく見るとリズムやメリハリの付け方等、細かな部分で注意を払わなければならないところもあるため、音階やスタッカート等の技法をある程度習得済みという方向けであると言えます。

教則本を基準にしますと、ツェルニー30番を修了したという方であれば弾けるくらいかと思います。

尚、この曲についても過去に私が執筆させて頂きました別の記事にて、詳しい弾き方のコツをご紹介しておりますので、よろしければそちらも参考にしてみてくださいね。

【参考記事】
軽快に!モーツァルト『ピアノソナタkv.330ハ長調第1楽章』弾き方のコツと難易度


⑦ アラベスク第1番(ドビュッシー)


この曲は本当にお洒落な雰囲気で、発表会などでも演奏されることの多い人気の作品ですよね。「この曲弾きたい!憧れている!」という方も多いかと思います。そしてこの曲は、何と言っても音の響きが本当に煌びやかで、聴いているだけでも心が高揚してきます。

ちなみに、ドビュッシー先生はよく『ピアノの画家』というように称されることもありますが、この曲を聴いているとまさにその通りだと思えてきます。本当に一曲が、まるで一枚の絵画のように感じられます。

難易度としましては、正直簡単であるとは言えません。
教則本を基準にした場合は、ツェルニー40番に入ったという方であれば弾けるくらいかとは思います。

ちなみにドビュッシー先生の他の作品と比較すると、中くらいの難易度と言えます。ですので、ドビュッシー先生の作品で難易度の高くない作品をいくつかマスターしてからこの曲に臨むという方法も良いのではないかと思います。

私個人としては、ドビュッシー先生の作品の色というか世界観のようなものに、何となくでも良いので慣れておくと、この曲についてもスムーズに練習を進められるように思います。


⑧ 即興曲第4番op.90-4(シューベルト)


この曲は同じ即興曲の第2番に次いでよく演奏される作品です。何だか聴いていると、細かな一つ一つの音が気分をじわじわ上げてくれるように思います。

この曲についても、決して派手な曲想ではありませんが、その中でもどこか華やかさが感じられます。

この曲の難易度としては、ツェルニー40番を練習中という方であれば弾けるほどかと思います。

それに加えて調の変化などの知識もあればなお弾きやすいかと思いますので、ハノンなどの練習曲集も併用しながら練習すると、いろいろと譜面上においても発見があって面白いかと思います。

尚、この曲についても過去に私が執筆させて頂いた別の記事にて、具体的な弾き方のコツをご紹介しておりますので、よろしければ参考にしてみてくださいね。

【参考記事】
奥が深い!シューベルト『即興曲第4番op.90-4』弾き方のコツと難易度


⑨ ロンド・カプリチオーソ(メンデルスゾーン)


この曲は、メンデルスゾーン先生がまだ若かりし頃の作品で、元となった楽譜は初恋の女性に向けて書かれたものなのだそうです。何だかロマンティックですよね。

しかし私は勝手に思うのです。初恋の人に贈る曲がなぜこんなにやたらと技巧的なのだろうか、と。その初恋の方のピアノの腕がとても気になるところです。

この曲はすごく場面変化が多く、学ぶべきことがたくさんある曲です。特に技術面においては、この曲をマスターできれば、もしかしたら難易度が同じような大抵の曲は弾けてしまうのではないかと思えるほど、中身の濃い曲と言えます。

気になる難易度ですが、はっきり申しますととても難しいです。教則本を基準に考えれば、だいたいツェルニー40番くらいであるとは言えますが、もしかしたらあまり参考にならないかもしれません。

どちらかというとこの曲は、ツェルニーよりもハノンの教則本で考えたほうが参考になるかもしれません。

ただ、ハノンを最初から順に勉強して云々ということではありません。

自分はこの曲の中で、どの技法が得意か或いは苦手かをしっかりと把握し、苦手な技法をハノンで集中的に勉強しつつ実際の曲の練習にもつなげるといった方法が望ましいかと思います。

上記を踏まえますと、自分の得意と苦手を知るためにこの曲に挑戦してみるというのも、ちょっと大変かもしれませんが良い試みだと思います。

そして何よりこの曲をマスターできれば、個人差はありますが私であれば少なくとも約1週間はテンションが下がらないほど達成感がものすごいものでしたので、気分を上げるにはとてもおすすめです。


⑩ ポロネーズ第6番『英雄』(ショパン)


この曲は大変有名ですよね。いわゆる『英雄ポロネーズ』、ショパン先生のポロネーズの中では最も有名な作品です。その堂々とした曲調からも、その名の通り「英雄」を感じられます。

この曲はおそらく、全部聴き終わった頃には誰もが心華やぐほどの大きな影響力があるのではないかと私は思います。気分が落ちていたら一度は聴きたい一曲ですね。

この曲は譜面を見てもわかる通り、難易度はとても高いです。ちなみにショパン先生のポロネーズ集の中で考えてみても、かなり高いほうであると言えます。

ですので、この曲に挑戦したいのであれば、いくつか他のポロネーズをマスターしてから挑戦することをおすすめします。

特にポロネーズは独特なリズムと和音が重要になってきます。そのあたりも念頭におきつつ、粘り強く果敢に弾いていきましょう。

全体的なまとめ


ここまで『心華やぐ名曲・10選』についてお話ししてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

華やかな曲というのは、何となく漠然と難しそうなイメージがありますが、よく探してみるとどのような難易度においても必ず見つかるものです。

ここでご紹介した曲だけに限らずいろいろな譜面や音源に触れて、自分のお気に入りの一曲をぜひ見つけてみてくださいね。

そして、もし気分が乗らないときや落ち込んでいるときに、ふとピアノの蓋を開けて気持ちを高揚させるきっかけになればとても幸いです。

大好きな曲で気分を上げて、日々を楽しく過ごしていきましょう!

byピアノ弾きのもぐら