ツーオラクルとは2枚のカードから質問の答えを導き出す方法です。2枚だけなので、わりと初心者の方でも読みやすい並べ方かと思います。
ですが、これはツーオラクルに限ったお話ではありませんが、質問が明確になっていないとカードを引いても、結局何が言いたいのか答えがわからないということもあります。せっかく占うのだから、カードから的確にメッセージを読み取りたいですよね。
この記事では、ツーオラクルに焦点を当てて、いくつかの質問別に占い方を解説してまいります。「タロット占いに興味がある」、「自分でも占ってみたい」という方は必見です。
こんにちは!ピアノ弾きのもぐらです。
最近はようやく雪がとけ、毎日暖かい日が続いております。久しぶりに土から顔を出したら桜も満開です。
春は良いよね!
とはいえ、最近は春のせいかやたら眠くて仕方ない日も多いです。
どうしたものかと思っておりましたら、先日巣穴にインスタントコーヒーの瓶が転がり込んできたので、もぐらもついにコーヒーデビューしました!
おかげで今はすっきり冴え渡っております。
それにしても人間の皆様はこんな美味しい飲み物を飲んでいるのですね、感動しました。
■ 目次
カード同士のつながりを大事に!ツーオラクルのコツ
ツーオラクルを行う上で大事なことの一つに、カード同士のつながりを意識するというポイントがあります。
「カード同士のつながり」と聞くと難しそうなイメージかもしれませんが、要はカードから「○○だから△△である」という文章を作って解釈をする、ということなのです。「○○」には一枚目のカード、「△△」には二枚目のカード、というようにそれぞれのカードを一つの文章(=つながり)として捉えていくわけです。
ただ、これは後ほど詳しく触れていきますが、このポイントを取り入れる必要の無い場合もあります。
ツーオラクルに限らずカードを複数枚並べる方法において「カード同士のつながり」というポイントはとても重要ですので、これを機に意識していくことをおすすめします。
尚、ツーオラクルというのは以下の図のような並べ方です。
※ 二枚引きというのには、このツーオラクル以外にも様々な並べ方がありますが、この記事では上の図のように横に二枚並べるやり方について焦点を当てていきます。
質問別に例をあげて解説!ツーオラクルの具体的な読み方
ここでちょっと占いに関する個人的な見解をお話しします。
何だろう?
一般的に占いというのは「当たるかどうか」ということがよく重要視されますよね。
この記事のタイトルにも「当たるツーオラクルのやり方」とありますが、自分でタイトルを言っておきながら、私はこの「当たる」ばかりを重要視する見解に少し引っかかるところがあるのです。
そりゃあ、外れるよりは当たるほうが良いですし、実際質問を明確にすればするほど占いは当たるものです。
ただ、確かに当たるかどうかも大事ですが、それよりももっと大事なことがあるように私は思うのです。
もっと大事なことって?
それは「受けたアドバイスからどう行動するか?」だと私は思います。
やはり占いですから、時には望む結果ばかりが出るわけではありません。そういうときに結果ばかりにとらわれてアドバイスをないがしろにしてしまったら、本当にその結果が現実になることだってあるかもしれません。
そうしたら、まあ占いは当たったかもしれませんが、望む方向へは向かっていないわけです。
それでは何だかせっかく占った意味がないような、そんな気がしてきませんか?
うーん、確かに。
でも、だからといって「当たること」がまったく大事でないわけではありません。ただ、特に自分で自分を占う際は、当たるかどうかの前にカードからのアドバイスを第一に考えるほうが、私としてはより良い占いにつながるように思います。
なるほどね!
お話が脱線してしまいましたが、先ほども申しましたように、質問を明確にすることが大事ですので、それを踏まえてこれから質問別にお悩みの例を出してみます。
そして実際にツーオラクルを体験してみましょう。
尚、これから使用するタロットカードはこちらの「ライダー・ウェイト版」です。初心者の方でも扱いやすい絵柄になっています。
【日本語解説小冊子付 ライダータロット スタンダード】
ちなみにこれから解説に用いる質問内容は私の悩みについてです。今回は大アルカナ22枚のみで占ってみましょう。
大アルカナのカードの意味はこちらの別の記事にて詳しくお話ししておりますので、必要なときはご覧になってみてくださいね。
【参考記事】
大アルカナは9分割すると読み方が簡単になる!タロット占いのやり方☆カードの絵柄と意味!
【質問1】経過を見る場合
ツーオラクルは経過を見るにはもってこいの並べ方です。上の図のように一枚目のカードを現在、二枚目のカードを未来というように設定してみました。
一枚目を現在ではなく過去と設定しても良いですので、そこは必要に応じて考えてみてくださいね。
質問内容は「友人のかえるさんとのこれからの関係について」です。
最近、私は友人のかえるさんとちょっとしたケンカをしてしまいまして、これから謝ろうかと思っています。謝ったら許してもらえるのかどうか、カードに聞いてみました。
カード①【女教皇・逆位置】 | カード②【隠者・逆位置】 |
うーん・・・・・・。
これは簡単には許してもらえないようですね。
カード①の「女教皇」は、正位置の意味は「洞察」とか「直観力」などです。じっと静かに物事を見つめるといったような印象のカードですね。
しかし逆位置で出ましたので、意味が少し変わってきます。
どうやら友人は私に対して落ち着いた気持ちではないようです。
「洞察」や「直観力」というのは「見る」という要素が強いですが、逆位置だと転じて「見たくない」という雰囲気にもなるような気がします。
きっと私のことについて「見たくもない」とか「考えたくもない」というような現状なのかもしれません。
たぶん相当怒っているね。
そして次はカード②で、謝った場合の展開を見てみましょう。
カード②は「隠者」の逆位置ですね。
「隠者」の正位置の意味は「内省」とか「思慮」などですが、ここでも逆位置です。
「隠者」は「自分の内面を見つめる」という雰囲気ですが、逆位置だと「自分の中に閉じこもる」という意味合いにもなることがあります。
何だか謝ってもなかなか聞き入れてくれない、心を開いてくれないという展開っぽいね。
うーん、どうしたらいいものか・・・・・・。
一通りカードを読んでみましたが、ここで重要なことは先ほども触れたように「カード同士のつながりを見る」ことです。
ここでは上記のカードを踏まえると、
「友人は私のことを考えたくもないほど怒っている(女教皇の逆位置)、だからなかなか謝っても心を開いてはくれない(隠者の逆位置)」という文章ができます。
このように、一枚目のカードを踏まえて二枚目のカードで結論を出すという読み方をすると、全体的に脈絡のあるメッセージになってきます。
【質問2】詳しいアドバイスが欲しい場合
次の質問内容も【質問1】に触れる部分があります。今度は「友人に謝る際のアドバイス」を聞いてみました。先ほどは友人との関係の経過を見ましたが、やはりアドバイスも欲しいところですので、今度はさらにそこを掘り下げて考えてみましょう。
それぞれのカードですが、上の図のように今度は一枚目を「問題点」、二枚目を「アドバイス」と設定しました。
カード①【教皇・逆位置】 | カード②【力・正位置】 |
カード①の「問題点」の位置には「教皇」の逆位置が出ました。
「教皇」は「規範意識」とか「道徳」などを表すカードですが、これが逆位置になると「型にはまって融通が利かない」とか「頑固な考え」などになります。規範意識も度が過ぎると頑固になってしまうわけです。
あと絵柄を見ると、教皇がちょっと偉そうにも見えるね。
それを考えると「上から目線の態度」という解釈も見出せます。
逆位置というのはこのように、正位置の意味の悪い面を拾っていくと読みやすいです。「良く言えばこうだけど(=正位置の意味)、悪く言えばこう(=逆位置の意味)」といった具合ですね。
では、ここでの「問題点」というのはどんな意味になるのかを考えていきましょう。
「融通が利かない」、「頑固」、「上から目線の態度」・・・・・・それはまさに友人に対する私の態度です。
もう考えるまでもないような気がしました。
もぐらさんがガツガツと物を言うせいで、お友達は心を閉ざしてしまったんだね。
さて、それを踏まえてカード②を見ていきましょう。
カード②では「力」の正位置が出ました。
「力」は「受容」とか「意志」などを表します。絵柄では女性が優しく獣を手なずけています。
この獣はまるで私自身のわがままさや怒りっぽさを表しているように思えてなりません。
どうやら私は自分自身の短気な心や傲慢さをコントロールしなければならない、ということのようです。
そしてアドバイスということで、これもカードから読み取ったことがそのまま当てはまりますね。
つまり「自分の短気な心を律して、友人のことを受け入れる」ということだね。
カード①とカード②のメッセージをまとめますと、
「上から目線で融通の利かない態度が問題で起こったことなので(=教皇・逆位置)、自分の短気な心を律して、友人の気持ちも受け入れること(=力・正位置)」という文章ができます。
謝る際はガツガツせず、友人の気持ちや意見にもしっかり耳を傾けていこうと思います。
大事なことだよね。
【質問3】二者択一をしたい場合
次はちょっと先ほどの読み方とは異なり、それぞれのカードを「選択肢1」、「選択肢2」と設定して「どちらを選んだほうが良いか?」を占っていきましょう。実はそろそろ巣穴を増築しようかどうかと悩んでいます。
物が増えたせいか、ちょっと最近巣穴が狭いのです。
そんなわけで「巣穴の増築をすべきかどうか?」について占ってみました。
尚、ここでは上記のような質問ですので「選択肢1」を「増築をする」、「選択肢2」を「増築はしない」と設定して考えていきます。
カード①【悪魔・正位置】 | カード②「魔術師・正位置」 |
まずカード①を見ると、「悪魔」が正位置で出ています。
「悪魔」は「欲望」とか「快楽」、そして「堕落」などを表します。
現状に甘んじていることへの警告を訴えるカードだね。
さて、これが「選択肢1・増築をする」の場所に出ているのはどういうことなのでしょうか。
「欲望」、「快楽」、「堕落」・・・・・・増築をするとそうなるということは、単純に「しないほうがいい」と取れますよね。
でもなぜしないほうがいいのか・・・・・・。
物が多すぎる(=欲望)から増築しても結局意味が無い、とか?
そうか、物が増えていけば増築しても結局狭くなる、ということですね!
まずは物を捨てる、欲望を手離すことが大事なのかもね
そういえば、増築の理由は「物が多くて巣穴が狭くなったこと」でした。
一方、カード②の「選択肢2・増築はしない」については「魔術師」が正位置で出ました。「魔術師」は「自信」とか「知性」、そして「創意工夫」なども表します。
絵柄の青年は何かを生み出そうと工夫している雰囲気です。
増築はしないで、まず要らない物を捨てて模様替えとかをしたほうがいいんじゃないかな?
なるほど、確かにそのほうが良さそうですね、今ある環境を工夫するということか。
やはり「増築はしない」という方向になりそうです。これで心は決まりました。
この「二者択一」の場合は、「二枚のカードの意味をつなげて文章を考える」というポイントはあまり気にしなくても構いません。
ただちょっと視点を変えて、この二枚からさらにアドバイスを受け取ることもできます。
先ほどの場合だと、
「増築をすると物が増えるばかりで何も変わらないから(悪魔・正位置)、今ある環境を工夫すること(魔術師・正位置)」というアドバイスになります。
このようにアドバイスも得たいときには、やはり【質問1】、【質問2】と同様に、カード同士の意味をつなげて考えることが重要になってきます。
おさらいしよう!全体的な占い方のまとめ
いかがでしたか?
ここで、ツーオラクルで悩みを占う際のコツをまとめていきます。
- 質問の内容は、できる限り具体的かつ明確にする
- カード同士のつながりを重視し、二枚のカードの意味で簡単な文章を作って解釈する
- 逆位置のカードの解釈は正位置の意味をベースに、それについて「悪く言えばこう」という考え方をすると読みやすくなる
- 経過を占う際やアドバイスを出す際は、一枚目を踏まえて二枚目を解釈する
以上の4つのコツを念頭に、占ってみてくださいね。
ツーオラクルというのはカードの枚数こそ少ないですが、ポイントを押さえて占うことで、具体的かつ的を射たメッセージをもらうことができます。
ツーオラクルができると占う幅もグッと広がってきます。
幅が広がれば、ますますタロットが楽しくなりそう!
また上記の例だけでなく、聞きたいことを自由にそれぞれのカードとして設定することで、大抵の答えは得られるかと思いますので、ぜひ自分なりに工夫して占ってみてくださいね。
それでは、またの記事にてお会いしましょう!
あなたのピアノも占いも、畑の地中から毎日応援しております。