タロット占いをしていると、いろいろなカードが出てきます。その中には「ちょっとこれは解釈しずらい」というカードもあるかと思います。
特に「意味深なカード」ってありますよね。
タロットカードというのは未来や現在の状況やアドバイスだけでなく、人の気持ちを読むことにも使われますので、意味深なカードというのがけっこうな数あります。
人の気持ちというのは複雑です。それを読もうというのですから、カードも必然的に意味深になってくるわけです。
この記事では、私が個人的にタロットカードの中でも特に戸惑いやすいと感じている「女教皇」と「隠者」のカードについてお話していきたいと思います。
「カードの意味だけはわかるけれど、いざ出るとその解釈に迷ってしまう」、「タロットカードの世界をのぞいてみたい」という方は必見です。
こんにちは!ピアノ弾きのもぐらです。
まだ夏ではありませんが、早くも地中が蒸し暑いです。
今からこんなに暑いとなると、今年の夏はいったいどうなってしまうのでしょうか。心配なところです。
もぐらさん、ちょっと聞いて!
どうしたんですか?
タロットカードの意味をだいたい覚えたから、そろそろ誰かを占ってみたいんだけど、まだちょっと自信がないんだよなぁ。どうしようかな。
そんなことをshirokuroさんが言うので、今日はタロット占いの練習をすることにしました。
占いノートを作ろう!占いの練習方法
占いを上達させるためにはとにかく実際に占うことが大事です。とはいえ、いくら悩み多き人でも悩みの数には限りがあります。
というか悩みなんて本当は無いほうがいいよね・・・・・・。
そこで、これは私の編み出した方法なのですが、何枚かの紙にそれぞれ架空の悩みのテーマを書き出し、その紙をくじ引き方式で一枚選び出し、それについてカードを展開してリーディングの練習をするということを今日はやっていきたいと思います。
その際は「練習させてくださいね」とカードに断りながらカードをシャッフルします。あくまで架空のテーマを占うので、ちょっと現実感に欠けるというのが難点ですが、私はこの方法でカードと仲良くなりました。
さっそく悩みの紙をつくったよ!
占ったらノートにその紙を貼り付けて、占い結果もあわせてノートにメモしておくと良い勉強になりますよ
占いを勉強し始めた当時は「占いノート」なるものを私は書いていました。これを作っておくと後々それを見返したときに、自分のリーディングの癖や未熟な部分、また自分なりの新たなカードの解釈にも気づけます。
タロットカードの解釈には基本的なキーワードはあるにしろ、正解不正解というのはありません。ですが「自分なりのイメージや解釈の基準」というのは、ある程度見えていたほうが望ましいのではないかと私は思っています。
自分なりの解釈のスタイルを確立するために占いノートは役立つわけです。
よし、やってみよう!
尚、この記事で使用するのは「ライダー・ウェイト版タロット」というバージョンのカードです。初心者から上級者まで幅広く使われているカードです。
【日本語解説小冊子付 ライダータロット スタンダード】
厳かで神聖なイメージ!「女教皇」とは?
今日のお悩みのテーマは「恋愛」です。
shirokuroさんの書いた紙によると、その具体的な状況としては「彼とは仲良しの友達だけれど思い切って告白をしたい。彼の今の気持ちが知りたいし、何かアドバイスが欲しい」とのことです。
尚、上記でも申しましたがこれはあくまで架空のお悩みです。架空のお悩みから展開されたカードの解釈を勉強していきます。
彼の気持ち【女教皇、正位置】 | アドバイス【隠者、正位置】 |
女教皇と隠者かぁ。この二枚、正直わかりずらいんだよなぁ。
まずは「女教皇」の正位置から見ていきましょう。
彼の気持ち【女教皇、正位置】 |
「女教皇」とは、タロットカードの中で大アルカナの2番にあたるカードです。基本的なキーワードとしては「洞察」とか「直観」とか「精神性」などです。正直このキーワードを並べてみてもピンとこないですよね。
「女教皇」のカードはとても意味合いが深くて、実際の日常にその意味を当てはめるのに苦労する一枚だなと私は思っています。
ちなみにこれは私個人の勝手なイメージかもしれませんが、「女教皇」という存在はとても高尚な存在のように思います。
女教皇には何とも言えない神聖さがあり、慌てず騒がず人々の動向を深く探る、そんなイメージがあります。
静かで厳かな雰囲気だね。
タロットカードはイメージと意味を結びつけることで、カードの中身を理解することにつながります。意味を丸暗記するのではなく、まずは自分がそのカードにどのような印象やイメージを抱いたかをよく考えてみましょう。
で、基本的なキーワードは「直観」とか「洞察」とか・・・・・・何かをじっと見つめているのかな。
その解釈を相手の気持ちに当てはめてみましょう。「何かをじっと見つめている」、「静かにしている」というと、少なくとも動揺や焦りは感じていませんよね。
うーん、でもなんていうのかなぁ。かといって質問者のことを熱烈に想っているかと言われても、それはまた違う気がするなぁ。
これは私の経験による解釈ですので、絶対にいつもそうとは限りませんが、恋愛において「女教皇」の正位置が出るときというのは、
- 相手の様子をうかがっている(=まだ行動には移したくない気持ち)
- 静かに現状を見つめてそれを維持したがっている
- 偏りのない中立な気持ちでいる(=好きでも嫌いでもない気持ち)
というような解釈ができます。ただ、どの解釈を採用するかはもちろんそのお悩みの状況にもよります。
お悩み内容の状況は「彼とは仲良しの友達」だったね。
それを踏まえると、お相手はとりあえず現状維持でいたい気持ちなのかもしれませんね。
では「女教皇」が逆位置で出た場合はどんな解釈になるのでしょうか。
【女教皇、逆位置】 |
「女教皇」の基本的なキーワードは先ほどもお話ししましたように「直観」とか「洞察」、転じて「静かに見守る」とか「落ち着いた雰囲気」ですね。
これが逆位置になると、
- 状況をよく見ていない、直視できていない(正位置の「洞察」の意味が逆になった解釈)
- 落ち着きがなく、イライラしている(正位置の「落ち着き」の意味が逆になった解釈)
- 居てもたってもいられずに焦りが出る、不安定な状態(正位置の「静かに見守る」の意味が逆になった解釈)
というような解釈になります。
何だか「女教皇」の逆位置って、不安で揺らいでいる感じがするね。
これも個人的な経験談ですが、実際「女教皇」の逆位置が出るときというのは、大抵は相談者がピリピリしていたり、お相手との関係に焦りが出ていて「早く行動しなければ」と急いでいたりするような状況であることが多いです。
「女教皇」は「立ち止まって現状をじっと見つめる必要性」を教えてくれているように思います。
内面を見つめるイメージ!「隠者」とは?
じゃあ、アドバイスで出た「隠者」の正位置はどんな解釈になるのかな?
アドバイス【隠者、正位置】 |
「隠者」の正位置の基本的なキーワードは、「内省」とか「探求」などですが、これもまた意味深ですよね。
カードには外套を着た老人がランプを持ってたたずんでいます。そして彼は何かを悟っているかのような表情ですね。
「隠者」の「内省」や「探求」というキーワードは、外側ではなく主に自分の内面を探る作業という意味でもあります。
自分のことをじっくり考えているんだね。
先ほどの「女教皇」にも「洞察」という面では「じっと見つめる」という雰囲気がありました。そのような意味では、この二枚には共通したものがあるように思います。
「隠者」のお話に戻りますが、自分の内面をじっと見つめることは大事なことです。相手の心は自分の心の映し鏡。そのようなことを考えると、自分を知るということは実は相手を知ることでもあります。
ちなみに、恋愛において「隠者」の正位置が出た場合というのは、
- 自分の気持ちにしっかりと向き合う必要がある
- もっと時間をかける必要がある
- あえて今は変化を求めないほうがよい
というような解釈ができるように思います。
ということは、「隠者」も現状維持の要素が強いってことなのかな?
それはあくまでお悩みにもよりますが、問題解決のカギはいずれにしても自分の中にあるので、それに気付くまでは現状のままでいたほうが無難、という感じですね。
そして、この「隠者」の正位置を今回のお悩みのアドバイスに当てはめるならば、個人的には「もっと時間をかける必要がある」というあたりがしっくりくるように思います。
告白はもう少し待ってみる、ということだね。
待ちながら自分の気持ちにもしっかり向き合えれば、なお良いかもしれませんね。
では、「隠者」が逆位置で出た場合はどうでしょうか。
【隠者、逆位置】 |
個人的には「隠者」が逆位置で出るときというのは、「自分の中に閉じこもっている状態」であることが多いように思います。
先ほど「隠者」は「自分の内面を見つめる」という意味があるとお話しました。確かに内省は大事なことではありますが、それも度が過ぎると自分のことしか見えなくなってしまいます。
なるほど、じゃあ逆位置になると「内省」の悪い面が出てくるというわけだね。
そうそう。あと、そのまったく逆の意味で「自分のことを見ようとしない」という解釈をする場合もありますね。
恋愛のお悩みにおいて「隠者」が逆位置で出た場合、
- 自分のことばかり見ていて相手のことを見ようとしない(正位置の「内省」の意味が行き過ぎた解釈)
- 意見を聞きたくない、信じられない(正位置の「探求」の意味が逆になった解釈)
- 自分の気持ちがよくわからない(正位置の「内省」の意味が逆になった解釈)
というような解釈になることが多いように思います。
なるほど、「隠者」は良く言えば思慮深いけれど、悪く言えば独りよがりなんだね。
このように「良く言えば○○(正位置)だけど、悪く言えば△△(逆位置)」という考え方は、どのカードを解釈する際にも大事なことです。物事の二面性を意識しながら考えていきましょう。
では、今回のお悩みの結果をまとめてみましょう。
あらためて今回のお悩みの内容は、「彼とは仲良しの友達だけれど思い切って告白をしたい。彼の今の気持ちが知りたいし、何かアドバイスが欲しい」でした。
彼の気持ち【女教皇、正位置】 | アドバイス【隠者、正位置】 |
そしてカードを展開した上での回答としては、
「彼は静かに状況をうかがいつつ、今の関係を維持していきたい気持ち(女教皇、正位置)なので、とりあえず当分の間は告白せずに、時間をかけて自分自身や彼の気持ちを見つめていこう(隠者、正位置)」
ということになりました。
おさらいしよう!全体的なまとめ
いかがでしたか?
ここで、恋愛における「女教皇」と「隠者」の解釈のコツを以下にてまとめました。
- 「女教皇」は「状況を落ち着いて見つめる必要性」を伝えている
- 「隠者」は「自分の気持ちや状況に時間をかけて向き合う必要性」を伝えている
- 占いノートをつけることで、自分なりの解釈や勉強の軌跡が見えるようになり、上達につながる
- 逆位置の意味は「良く言えば○○、悪く言えば△△」というように考えるとわかりやすい
以上の4つのコツを念頭に解釈をしてみてくださいね。
何度も申しますが、「女教皇」と「隠者」というのは本当に意味深です。
アドバイスとしてはまあ解釈にはそれほど困らないかもしれませんが、相手の気持ちということで展開した場合、「好きなのか嫌いなのか、結局判断がつかない」というような結論になってしまうこともあります。
しかしこれはすべての占いに言えることですが、「好きか嫌いか」とだけ判断して終わりでは、正直もったいないと思います。「好きか嫌いか」なんてわかったところで、一喜一憂するだけです。大事なのは「具体的にどんなふうに思っているか」という部分です。
確かに「好き嫌い」がはっきり出るようなカードも中にはありますし、そのような意味で「女教皇」や「隠者」とは、とても曖昧なカードのようにも思えます。
しかしこの二枚はそのぶん「好き嫌い」ではなく、もっと大事な奥深いメッセージを伝えているのだと私は思っています。
つまり表面上ではなく、カードの真意を的確に読み取ることが重要なのです。
このような意味深なカードには、最初のうちは苦手意識も出るかもしれません。
でも大丈夫。日々カードに向き合っていけば、しだいにその真意や自分なりの解釈もつかめてきます。
よし、頑張ろう!
それでは、またの記事にてお会いしましょう。
あなたのピアノも占いも、畑の地中から毎日応援しております!