「タロット占いを自分でもやってみたい!」
そう思ったことはありませんか?でも、何から始めたらいいのかわからないという方も多いかもしれません。
タロットというと、皆様はどんなイメージを思い浮かべますか?
カードがたくさんあって、意味をいろいろ覚えなければならなくて難しそう……
などなど、人によって様々なイメージがあるかと思います。
でも大丈夫!タロットは案外想像しているよりも気軽に始めやすいものなのです。
この記事では、「タロットをこれから始めたい!」という人や、「ちょっとかじってみたけれど難しくて挫折しそう」という人に向けて、タロットの基本の占い方についてお伝えしていきたいと思います。
こんにちは!
お久しぶりです、ピアノ弾きのもぐらです。
あれ?ピアノ弾きのもぐらなのにタロットを語るの?
そう。私はピアノを弾くのも好きなのですが、実は占いも好きなのです。畑の地中ではカエルさんやネズミさんたちと、日々占い談議に花を咲かせているのです。
しばらくは占いについて、もぐら的視点から語っていきたいと思います。
ぜひお付き合いくださいね!
簡単そうでも奥が深い!ワンオラクルとは?
「ワンオラクル」って何だろう?
ワンオラクルというのは「カード一枚引き」のことです。
「オラクル」とは英語で「神託」、「お告げ」という意味合いです。つまり「ワンオラクル」というのは「一枚の神託」というものです。「神託」と聞くと、何だかとても敷居が高そうなイメージですが、要は「メッセージ」ということですね。
一枚のカードからメッセージを受け取るというわけです。
なるほど!一枚引きなら僕にも手軽にできるかも。
そう、ワンオラクルというと確かに手軽かつ簡単そうな雰囲気があります。実際ワンオラクルは小さなスペースですぐにできるやり方ですので、確かに手軽ではあります。
しかし私はこのワンオラクル、個人的にはとても奥が深いなぁと感じております。特にこれは初心者のうちはそれほど感じないことかもしれませんが、ある程度タロットに慣れてくると、ワンオラクルが何だか難しいと感じることがあります。
そうなの?どうして?
それは、たった一枚のカードから質問に対する的確な答えを導き出す技術が必要になってくるからなのです。
もしこれがツーオラクル(二枚引き)以上の枚数であれば、当然カードからの情報も多くなり、与えられるヒントも多くなりますがワンオラクルはそうはいきません。
ワンオラクルは一枚で答えを出すわけですので、いかにカードの絵柄からいろいろなものを感じ取れるかが重要なのです。
ちなみにタロットカードの意味というのはそれぞれありますが、一枚のカードの中に意味は無数に存在します。いきなりこんなことを言うのもあれですが、正直全部完璧に覚えるのは大変、というか無理です。
え、じゃあ占えないじゃないか!
大丈夫。がっかりする必要はありません。
カードの意味なんて完璧に覚えなくても、最低限のキーワードだけ押さえていれば充分占えます。ちなみにかく言う私も完璧に意味を覚えているわけではありませんが、ちゃんと楽しいタロットライフを送っています。
でも最低限の意味だけで本当に占えるの?
まあ、確かに意味を多く覚えているに越したことはありません。
ですが、タロット占いをする上で本当に大事なことというのは「意味を暗記すること」よりも「絵柄からイメージする」ことなのです。最低限の意味を覚えたら、あとは絵柄から思うことをそこに自由につなげていけばいいのです。
よくわからないよ!
言葉での説明だけでは上手く伝わらないか……
なかなか難しいところもあるかと思いますので、以降のセクションでは私が例としてカードを引いていきますので、とにかく実際にワンオラクルを体験してみましょう!
運勢を占ってみよう!毎日カードに触れることで理解が深まる
さて、まずタロット占いを習得する上で大事なことは、とにかく毎日カードに触れることです。
毎日一枚ずつカードを引いていくことでカードに親しみがわいてきます。
そして、それを重ねていくことで、自然と意味だけでなくカードに対する自分なりのイメージも固まってきます。
最低限のキーワードがまだ覚えられていないうちは、教科書を片手に占ってみましょう。
おすすめの教科書を教えて!
こちらは私がいつもお世話になっている素晴らしい教科書です。初心者だけでなくある程度タロットを習得した人も勉強になる一冊です。
そしてタロットカードはこちらのカードを使用しております。
タロットカードにもいろいろなデザインやバージョンがありますが、この「ライダー・ウェイト版」が最も初心者向けと言えます。
ここではまず一日の運勢を占ってみることにします。
さっそくカードを一枚引いてみました。
このカードは「愚者」というカードです、正位置で出ました。
正位置というのは、自分から見てカードが正しい向きで出たという意味です。逆位置は自分から見て反対向きということになります。
「愚者」の基本的なキーワードは「自由」とか「無限の可能性」です。(他にもたくさんキーワードはありますが)
タロットをする上では質問の内容が重要です。カードを引いたら質問をもう一度思い出しましょう。
ここでは「一日の運勢は?」ですね。
すると、「一日の運勢は○○である」という質問の答えが浮かびます。「○○」にカードからのメッセージが入るというわけです。
意味だけを当てはめてみると、「一日の運勢は自由である」とか「一日の運勢は無限の可能性があふれている」などとなります。
でも、これでは何だか質問の答えとしてはちょっと不自然だなぁ。
一体どう自由なのか、どのへんに無限の可能性があふれているのか、もっと具体的に知りたくなりますね。
そこで次に絵柄を眺めてみましょう。カードの中の人は崖の上にいますね。これを見てあなたはどう感じますか?
うーん、そうだなぁ。
私は何だかこの人、ちょっと心配です。このまま進んだら崖から落ちてしまうかもしれない感じです。危なっかしいです。でも表情はとても晴れやかでにこにこと楽しそうです。
一体この人はなぜこんなに楽しそうなのだろうと疑問です、落っこちそうなのに。
確かに。
そして、感じたものと先ほどのキーワードをすり合わせます。キーワードは「自由」と「無限の可能性」ですね。
もしかするとこの人は、いろいろな意味で考え無しなのでしょう。そして何物にも縛られず自由で恐れるものもなく、だから崖から落ちそうなことすら不安に思わないのかもしれません。
また、可能性が無限に満ちていて、これからの未来が楽しみで仕方がないというような様子も感じられます。
ここまで来ると一日がだいたいどんな感じなのか、ちょっとイメージが湧いてきませんか?
例えば、私は何となくこの一日は自由に楽しく過ごせるようなイメージが湧きました。そして何か面白いことが起こるという可能性も感じられます。
わくわくしますね!
でも、楽しすぎるあまり羽目をはずして無茶なことをしないように、というメッセージも垣間見えます。
ですが、これはあくまで私の解釈です。
「いや、楽しく過ごせるとは思えない!危なっかしくて心配な一日だ!可能性だって必ずしもポジティブなものとは限らない!」と感じる人もいるかもしれません。
じゃあどっちなの?
実はどちらが正解不正解というのはありません。
キーワードをちょっと押さえた上で、自分でカードを眺めて感じ得たものがその質問の答えということなのです。つまり、受け取るメッセージは人それぞれということになります。
型にはまったキーワードだけ当てはめて「こう!」と決めるだけなら、カードの絵柄は要らないでしょう?
確かに。
キーワードはあくまで判断の基礎になるもの。そこから自分なりに絵柄から想像を膨らませましょう。それこそがカードからのメッセージです。
では、こんな感じで次は自分の悩みを占ってみましょう!
自分の悩みを占ってみよう!質問は具体的に
先ほどの運勢占いで「質問の内容が重要」と申しましたが、具体的な悩みを占う際もそれはやはり大切です。
よく「占いなんて当たらない」と言う人を見かけることがあるよ。
それは質問が具体的になってないために、占った結果も具体的で的確な解釈ができなかったというのが原因なのではないかと思います。
自分の悩みや聞きたいことが自分の中で正確に把握できていると、それに対する答えも必然的に明確なものになります。そしてこれは占いに限ったお話ではありません。
例えば、どのような分野に関わらずお勉強をしているときも、自分のわからないことがわからなければ質問のしようがありませんし、それでは解決するものも解決しません。
占いにおいてもこれと同じことが言えるのです。
そのため占う前には、まずしっかりと自分の聞きたいことを自分の中でしっかり整理するという過程を取り入れることが必要不可欠なのです。
では、さっそく実際に悩みを占ってみましょう。
ここで占う対象者は、とりあえず私、もぐらということにします。
私の悩みを例に占ってみます。
もぐらさんは何を悩んでいるの?
私がこの時期もっぱら気になっていること、それは今年のお野菜の出来具合です。
今年も豊作を期待しているのですが、果たしてどうなるのでしょうか……。さっそくカードを一枚引いてみました。
このカードは「吊るされた男」の逆位置です。
「吊るされた男」の基本的なキーワードは、「献身、自己犠牲、辛抱」などです。そして絵柄を見ますと、男の人が吊るされています。
彼はじっと我慢しているようです。頭のところには後光が差しています。何となく彼は自分からこの立場を買って出ているようにすら思えますね。
個人的感想ですが、私はそんな彼の気持ちがさっぱり理解できません。
ここでの問題は逆位置で出ているところです。
逆位置の解釈は、基本的に正位置のイメージをベースにその逆を考えていきます。
そっくりそのまま感じたことの逆を考えると、例えば「我慢できない、他人を犠牲にする」とか「彼の吊るされるという行為は他人のためにならない、つまり報われないし無駄である」などと解釈できます。
そして、先ほどと同様に質問内容を思い出してみましょう。
「今年のお野菜の出来具合」だね。
質問の「今年のお野菜の出来具合は」に続けてさらにカードのイメージをつなげると「無駄である」、「我慢できない」、「報われない」などとなりますが、この中で一番文章としてしっくりくるのは「今年のお野菜の出来具合は報われない」というところでしょうか。
あと「今年のお野菜の出来具合は期待しても無駄である」とも解釈できるね。
もう残念としか言えません……
あなたには何かお悩みはありますか?
気になることがあったら、上記を参考に占ってみてくださいね!
全体的なまとめ
ワンオラクル、いかがでしたか?
それでは、以下に占う上で大切なことをまとめていきます。
- カードに毎日触れることで、だんだんと理解が深まる
- 質問内容はできるだけ明確に、占う前に考えを整理する
- カードの意味を暗記することよりも、絵柄から感じたことを大事にする
- 質問内容にカードの意味や感じたことなどをつなげて、簡単な文章を作って考えるとわかりやすい
以上の4つのコツを念頭に、ぜひワンオラクルに挑戦してみましょう。
上記でも申しましたが、占いは質問を明確にすればするほど当たりますし、カードから受けるメッセージもより的確なものになります。
自分の気持ちや願望を、日頃から明確に思い描いていこう!
そうして日頃から気になったことを占うことで、そこから気付かされることや学ばされることもたくさん出てくるかと思います。
また、自分の力だけでは解決できない悩みもタロットで解決できたら、とても心強いですよね。
カードと仲良くなればなるほど、徐々にそれができるようになるはずです。
そして占いは怪しいものでも高尚なものでもなく、気軽で身近なものだと私は思っております。ふとしたときにカードとの会話を気軽に楽しめる、そんなふうに占いがもっと皆様の日常生活に馴染んだものになっていくといいな、と思っております。
それでは、またの記事にてお会いしましょう!あなたのピアノも占いも、畑の地中からいつでも応援しております。