恋愛占い☆タロットカードで相手の気持ちを読み解く!「愚者」の正位置と逆位置の意味
タロットカードというのは全部で78枚あります。

「多すぎる・・・・・・」という印象をお持ちの方もおられるかと思います。確かに多いですよね。

あまりの枚数の多さに「取っ付きにくい」と感じる方もおられるかもしれませんが、何事も「千里の道も一歩から」です。最初の一枚に触れればだんだんと興味がわいてきて、二枚目、三枚目・・・・・・と少しずつ理解が深まっていくと思います。

この記事では、タロットの最初のカードとされている「愚者(The Fool)」に焦点を当てて、その魅力や特徴などを語っていきたいと思います。

尚、78枚のうちの「大アルカナ」22枚分については、以下の記事にて意味をまとめてご紹介していますので、よろしければそちらもご参照くださいね。

【参考記事】
大アルカナは9分割すると読み方が簡単になる!タロット占いのやり方☆カードの絵柄と意味!

また、この記事では「ライダー・ウェイト版タロットカード」の絵柄に基づいてお話をしていきます。

【日本語解説小冊子付 ライダータロット スタンダード】





ピアノ弾きのもぐら
こんにちは!ピアノ弾きのもぐらです。

新緑の季節になりました。本当にあっという間です。
地上からは畑の土を耕す音がだんだんと大きくなってきました。皆様はいかがお過ごしですか?


shirokuroshirokuro

ねぇねぇ、もぐらさん!



ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

あ、shirokuroさん!どうしたんですか?



shirokuroshirokuro

今日はちょっと紹介したいお友達を連れてきたんだ!



あおいあおい

初めまして!あなたがもぐらさんですね。私、あおいって言います。




なんと、今日はshirokuroさんが人間のお友達を連れてきてくれました。人間と面と向かってお話しできる日がくるなんて夢にも思いませんでした。


あおいあおい

よろしくね!



ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

よ、よろしくです!(畑の主さんからの刺客じゃありませんように・・・・・・)




何しろ私の住む畑の主さんは、日頃からもぐら退治にいそしんでいるため、あおいちゃんには申し訳ないのですが、どうしても私は人間への警戒心を隠せないのです。

■ 目次

正位置と逆位置の意味は紙一重!「愚者(The Fool)」のカードの意味と解釈のコツ

正位置と逆位置の意味は紙一重!「愚者(The Fool)」のカードの意味と解釈のコツ
それでは本題に入りますね。

「愚者(The Fool)」は、ウェイト版タロットカードの中で「0番」に位置しています。

愚者のカードには様々な解釈があり、順番についてもこの0番のカードを「最初」と解釈する人と「最後」と解釈する人に分かれます。


ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

ちなみに私個人は前者の解釈を採用しています。




そしてこれは別の記事でも詳しく触れていますが、タロットカードというのは、精神の成長過程という旅の物語を表現しています。愚者のカード(=まだ何も知らない未熟な精神)が「魔術師」、「女教皇」、「女帝」・・・・・・といろいろな段階をたどって、だんだんと成長していくわけです。

「愚者」というのは上記の通り「まだ何も知らない状態」です。何も知らないということはある意味自由であり、これからいろいろなものを獲得していく可能性に満ちているということでもありますね。


ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

でも、何も知らないということはまだ先が見えていない、つまり無計画な状態とも言えます。



shirokuroshirokuro

それでいて自由であるだけに、何だか危なっかしい要素も感じられるね。




タロットカードというのは一枚一枚に意味があるわけですが、その意味は一つではありません。

愚者には「未知」「自由」「可能性」などの意味がありますが、それらは裏を返せば「無知」「無責任」「無鉄砲」などとも解釈できますね。そう、この「意味の二面性」こそが「正位置と逆位置」という考え方につながっているわけです。

タロットカードの解釈というのは、例えば愚者で言えば「良く言えば自由だけど、悪く言えば無責任」というようなイメージで捉えることがとても重要になってきます。


shirokuroshirokuro

「自由」と「無責任」は紙一重だね。



ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

つまり物事を「こう!」と一つの考え方で固めない姿勢が大事なのです。




これはタロットの勉強をする上で私が個人的におすすめしている方法ですが、例えば日常の何気ないところで「疲れた」と感じる場面があるとします。

そう感じたときに「疲れた、ということは、つまり頑張った」と視点をちょっと変えて考えてみるのです。

このように考えの視点を変える癖をつけると、タロットカードの解釈をするときも自然とやりやすくなるように思います。

そしてタロットの勉強に限らず、例えばやる気が出なくてちょっとネガティブになってしまったときは、
「やる気が出ない、つまり疲れている
「疲れている、つまり頑張った
「頑張った、つまり休憩すべき
というように、気持ちを冷静に切り替えることができます。


ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

そうするとタロットの勉強に役立つだけでなく、日常生活においても冷静な思考で必要な行動を取れるようになるわけです。



shirokuroshirokuro

まさに一石二鳥だね!





「愚者」のカードのお話に戻りますが、正位置の意味は上記のように「自由」とか「未知」、「可能性」などです。
「愚者」のカードのお話に戻りますが、正位置の意味は上記のように「自由」とか「未知」、「可能性」などです。

「愚者」の逆位置の意味というのは先ほどの考え方で「無責任」とか「無知」とか「無鉄砲」、それに加えてまったく逆の意味を取る場合は「不自由」とか「可能性が見出せない」などと解釈できます。
一方、逆位置の意味というのは先ほどの考え方で「無責任」とか「無知」とか「無鉄砲」、それに加えてまったく逆の意味を取る場合「不自由」とか「可能性が見出せない」などと解釈できます。

正位置はわりと実際の占い上でも考えやすいかと思いますが、特に逆位置には様々な捉え方があるため、そこでつまずいてしまうという方もおられるかもしれません。


ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

私も最初は逆位置の解釈でつまずいたものです。




ですが「どの意味を採用するか」というのは、そのときに占う内容や出たカードで変わってきますので、実際にやってみなければ判断できない部分が多いです。


ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

こればかりは理屈でマスターできるものではなく、大切なのは「いかにたくさんカードに触れて慣れるか」ということなのです。




それでは次の項にて、実際に「愚者」が出たときの場合について考えてみましょう。

【例】あおいちゃんの恋愛を占う!逆位置の解釈はいろいろある

【例】あおいちゃんの恋愛を占う!逆位置の解釈はいろいろある

あおいあおい

うーん・・・・・・。



shirokuroshirokuro

あおいちゃん、どうしたの?



あおいあおい

実は悩みがあって。だから今日はもぐらさんに会いにきたんです。




あおいちゃんは何やら悩んでいるようですが、どのようなお悩みなのでしょうか。


あおいあおい

私、好きな人がいるんです。私のことどう思っているのかなぁ。もぐらさん、占ってくれませんか?




というわけで、「あおいちゃんの好きな人の気持ち」について、スリーカードで占ってみたところ、以下のカードが出ました。

過去【愚者、正位置】現在【恋人、逆位置】未来【太陽、正位置】
過去【愚者、正位置】現在【恋人、逆位置】未来【太陽、正位置】


あおいあおい

「恋人」が逆位置で出ている・・・・・・あんまり良くない結果なのかな。



ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

それだけで判断するのは早いですよ。




「過去」の位置にさっそく「愚者」が正位置で出ました。

尚、この記事では「愚者」に焦点を当てているため、他のカードについては軽く触れていきます。

過去【愚者、正位置】
過去【愚者、正位置】

「愚者」の正位置の意味は「未知」「自由」「可能性」ですね。これを過去のお相手の心境に当てはめてみましょう。


shirokuroshirokuro

過去ということは、もしかしたらお相手はあおいちゃんのこと、まだよく知らなかったんじゃないかな?



あおいあおい

「未知」というキーワードね。あの時はまだ出会ったばかりだったから、確かにそうかもしれない。




これはあくまで私の経験によるものなので、絶対にいつもそうとは言えない部分もありますが、このようなお悩みで「過去」の位置に「愚者」が正位置で出た場合は、

  • まだ相談者のことをよく知らない
  • 相談者の気持ちに気づいていない

というような解釈になることが多いように思います。



shirokuroshirokuro

今は正位置だったけれど、もしもこれが逆位置で出た場合の解釈はどうなるのかなぁ。




【愚者、逆位置】
【愚者、逆位置】

これはちょっと考える上で悩ましいところです。というのも可能性のある解釈のパターンがいくつかあるからです。

ちなみに私個人の解釈としては、

  1. 相談者に対して興味がない(正位置の意味「未知」が悪い方向に出た、と解釈)
  2. 相談者の気持ちに対して束縛感を感じている(正位置の意味「自由」の逆、と解釈)
  3. 相談者に対しての自分自身の気持ちに自信が持てない、相談者に対して気持ちがあるという可能性を認めたくない(正位置の「可能性」の逆、と解釈)
  4. 自分は相談者に「嫌われている」と感じている(正位置の「可能性」の逆、と解釈)


ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

ざっとこのような感じですが、これは占う人によって他にもまた違った解釈が出てくることもあります。




そして、上記の1~4の解釈のどれを質問の答えとして採用するかというのも、占う人や相談者の悩みの内容で大きく変わってきます。

1~4の解釈例で考えると、1と2の場合は気持ちの脈というのは感じませんが、3の場合は脈を感じますし、4の場合はお相手のモヤモヤした心境も垣間見えますよね。


shirokuroshirokuro

うーん、難しいね。



ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

これを踏まえると「質問内容を明確にする」ということが、いかに重要かというのがわかりますね。




質問内容が曖昧だと、出たカードもうまく解釈ができず、せっかく占っても答えがわからずじまいになってしまうこともあるわけです。

占う前に「自分はどういう状況に置かれていて、どういうことで悩んでいて、どういうことを知りたいのか」というポイントをしっかり頭の中で整理しておくことが大切なのです。


あおいあおい

ちなみにさっき出たカード、現在と未来のことも知りたいんですが・・・・・・。




「現在」は「恋人」の逆位置、「未来」は「太陽」の正位置でしたね。「過去」の「愚者」の正位置を踏まえて読んでみましょう。

現在【恋人、逆位置】
現在【恋人、逆位置】

「恋人」は、正位置だと「調和」とか「快楽」などですね。あと「選択」という意味もあります。これが逆位置で出たわけです。


あおいあおい

逆だと・・・「不調和」?じゃあ嫌われているのかな。でもいつも向こうから挨拶してくれるんだけど、それでも嫌われているのかなぁ・・・・・・ぐすん。



shirokuroshirokuro

あおいちゃん、泣かないで~




「現在」のお相手の気持ちがとても気になるところですが、ここで「未来」に出た正位置の「太陽」も見てみましょう。

未来【太陽、正位置】
未来【太陽、正位置】

「太陽」の正位置の意味は「成功」とか「達成」などです。

なんとなく、過去や今はどうあれ最終的にお相手はあおいちゃんに好意を寄せるようになるのではないでしょうか。


あおいあおい

そうだといいなぁ・・・・・・。




ちなみに、あおいちゃんはさっき「お相手は挨拶をしてくれる」と言っていました。

それを踏まえると、どうも先ほどの「現在」の「恋人」の逆位置は、「不調和」とは解釈できない部分もあるように思うのです。


shirokuroshirokuro

確かに。「恋人」は「選択」という意味もあったよね。その逆と考えると、「曖昧で気持ちが決まらない」ということなのかな。




そして「過去」に出た「愚者」の正位置も踏まえてみましょう。


ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

お相手はあおいちゃんのことをよく知らなかったし、自分の気持ちも今はまだ曖昧で・・・・・・そう考えると、あおいちゃんのことがまったく「嫌い」というわけではなさそうですよね。



shirokuroshirokuro

で、「未来」に「太陽」の正位置、ということは・・・・・・




つまりこれからの行動次第でお相手のお気持ちは良い方向へゆく、というように考えられるわけですね。


あおいあおい

よーし、がんばろうっと!




【例】あおいちゃんへのアドバイス!関連した質問でより深く読み取る

【例】あおいちゃんへのアドバイス!関連した質問でより深く読み取る

あおいあおい

でも、どんなことに気をつけていけば今よりもっと仲良くなれるのかなぁ。



shirokuroshirokuro

それも占ってみようよ!




というわけで、先ほどの質問に関連して「お相手と仲良くなるための、あおいちゃんへのアドバイス」について、今度はツーオラクルでカードを展開してみました。

課題・問題点【愚者、逆位置】アドバイス【節制、正位置】
課題・問題点【愚者、逆位置】アドバイス【節制、正位置】


shirokuroshirokuro

また「愚者」が出たね。



ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

今度は「課題・問題点」のところに逆位置で出ました。




先ほどは「お相手の気持ち」でしたが、今度は「あおいちゃん自身の課題」という視点で読んでいきますので、また解釈は変わってきます。

それを踏まえて、先ほどと同様に「愚者の逆位置」の解釈例を以下に挙げてみました。

  1. 何かに縛られて、うまく行動できていない(正位置の意味「自由」の逆、と解釈)
  2. 状況に可能性が見出せず、自信が持てない(正位置の意味「可能性」の逆、と解釈)
  3. 何も考えていない、無計画である(正位置の意味「自由」が悪い方向に出た、と解釈)
  4. 自分の本当の気持ちに気づいていない(正位置の意味「未知」が悪い方向に出た、と解釈)


あおいあおい

3と4はちょっと違うかな。でも1と2はそうかもしれない。



shirokuroshirokuro

つまり今のあおいちゃんの課題は「自信が無くてうまく行動できていないこと」なんだね!




次に「アドバイス」に出た「節制」の正位置も併せて読んでみましょう。

アドバイス【節制、正位置】
アドバイス【節制、正位置】

「節制」の正位置の意味は「中和」とか「混ぜ合わせること」などですが、ここでは転じて「コミュニケーション」とか「折り合いをつける」などとも解釈できます。


ピアノ弾きのもぐらピアノ弾きのもぐら

基本的に「節制」は「二つのものを混ぜ合わせる」という意味ですが、これは「二つの意見を混ぜ合わせる」、つまり話し合いの必要性というのを表すこともあります。




先ほどの「愚者」の逆位置は、「自信がなくてうまく行動ができていない」と解釈しました。

それを踏まえると「節制」の正位置は「もっとたくさんコミュニケーションを取る」とか「お互いにたくさん話をし合うことで、お互いの理解を深める」などといったアドバイスとして解釈できますね。


あおいあおい

なるほど、確かにあんまり話せていないなぁ。



shirokuroshirokuro

勇気を出して話しかけてみよう!




アドバイスをもらったあおいちゃんは、うれしそうに帰っていきました。

おさらいしよう!全体的なまとめ

おさらいしよう!全体的なまとめ
いかがでしたか?

ここで「愚者」のカードの内容と解釈のコツについて、以下にてまとめてみました。

  1. 「愚者」とはタロットカードの「0番」に位置するカードで、正位置は「未知」「自由」「可能性」などを表す。
  2. 「愚者」逆位置は「無知」「無責任」「可能性が見出せない」「不自由」「無計画」などを表す。
  3. 特に逆位置は、質問内容や出たカードによってどの解釈を採用するかをよく見極める必要がある。
  4. 逆位置の解釈は正位置の意味をベースに「正位置の意味を悪く言えばこう」という場合と「正位置の意味を逆にすればこう」という場合との両方を視野に入れて考える。

以上の4つのコツを念頭に、「愚者」について解釈してみてくださいね。

「愚者」という字は「おろかもの」とも読めるため、もしかするとあまり良くないイメージを抱いているという方もおられるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

「愚者」は、何物にもとらわれず自由で可能性が溢れている、そんな意味のカードです。

私は個人的にこのカードを見ると「よし、まあとにかくやってみよう!」というような勇気が出てきます。


shirokuroshirokuro

固定観念にとらわれず、何事にも自由に挑戦していきたいものだね!




それでは、またの記事にてお会いしましょう。
あなたのピアノも占いも、畑の地中からいつも応援しております!

byピアノ弾きのもぐら