みんなが弾いているブルグミュラー「25の練習曲」の第21番「天使の合唱」。

今までとは打って変わって練習曲というよりもとても素敵な響きに、「ピアノってきれい!」って感動できる、そんな曲です。

しかし曲集も後半ということもあって、難しいんじゃないかな?と思っている人もいるかもしれません。でもコツをおさえれば大丈夫。「天使の合唱」について弾き方を詳しく説明していきます!

ブルグミュラー「25の練習曲」より第21番「天使の合唱」


ブルグミュラーは、ピアノの練習者用の作品を多く残しているドイツ出身の有名な作曲家です。この「ブルグミュラー25の練習曲」はその中でもとても有名な練習曲集で、初心者にとって登竜門といっても過言ではありません。

みなさんも、この中に必ず一度は聴いたことのある曲があると思いますよ!

この「天使の合唱」は、そんな、子ども達にも有名なブルグミュラー25の練習曲の一曲になります。ペダルをいっぱいつかって、透き通るような天使の声が再現されているような曲で、きれい!とあこがれる人も多いんじゃないでしょうか。

筆者も、この曲は、譜読みをして、少し弾けるようになると「こんなきれいな響きがあるのか!」と目から鱗が落ちるような感覚でした。

音がのびてくれるペダルというものにはまってしまい、無駄にペダルを使いまくって遊んだりして、ひどい不協和音をガンガン響かせて親に怒られたりしていたものです(笑)

逆にいうと、ペダルはとっても便利で音楽的に素敵な効果があるのですが、使い⽅を間違って音がにごってしまうとひどい演奏になることも特徴です(笑)はじめはそうならないように調整するのは難しいので、踏み方には少しずつ慣れていく必要があります。

難易度は?



この曲は、やはり25の練習曲の中でも終盤にあることもあり、簡単とは言えないのが正直なところです。具体的には、「ペダルを上手に使う」「右手と左手のフレーズをなめらかにつなげる」ということが特に難しい点になります。

弾き方のコツ

ブルグミュラー「25の練習曲第21番「天使の合唱」ト長調Op.100-21」ピアノ楽譜1
冒頭の楽譜を見てみましょう。この曲は、いわゆる「右手がメロディー」「左手が伴奏」というようなイメージはまず捨てないといけません(笑)両手合わせて、ひとつのフレーズを作り上げるイメージで、全ての音をスラーでなめらかにつなげましょう。

聴いている人が、「どこからどこまでが左手で、どこから右手にいったな!」というのが分からないくらいに、両手が協力して弾いていくことを心がけると良いですね!

天使の声や、教会で弾かれるハープなんかを想像しながら弾いていくのも大事ですね。

そして、ペダルの使い方ですが、この曲は一曲を通して、できるかぎりペダルを使うようにしましょう。

ペダルの踏み替え方については、基本的には「にごっていてもきれいな音」までをひとつのペダルでつなげて、ここからはにごるとおかしいな、という音の直前で、一度離してまた踏みます(踏み替え)。

ブルグミュラーや、他の曲集でもそうですが、ピアノを学ぶ人向けの楽譜や教本には、ペダルの踏み替えの位置が書いてあるので、まずはそれの通りに踏み替えられるように頑張ってみましょう。

やはり、初心者の人にとって難関なのは、手でピアノを弾き、足でペダルを踏むというふたつの動作を同時にしなきゃいけない!!ということですね。最初は「そんなのあり得ない!」と思う人も多いと思いますが、考えてみてください、別にペダルは鍵盤みたいにたくさんの音があるわけではないですよね(笑)

なので、足をずっとペダルのところに置いておいて、「踏む」「離す」の2つの動作だけが必要なんですね。なので、そんなに恐れずに挑戦してみると良いですね!


ブルグミュラー「25の練習曲第21番「天使の合唱」ト長調Op.100-21」ピアノ楽譜2
そして、後半ですが、ここでは、二回目なので、フレーズが終わって落ち着くかと思いきや、(動画1:37〜)フィナーレに向かっていく別の雰囲気の音楽に変わっていきます。おおげさにならない程度に、最後に向かっていく高揚感を持って弾いていきましょう。

ブルグミュラー「25の練習曲第21番「天使の合唱」ト長調Op.100-21」ピアノ楽譜3
(動画1:45前後)一番の盛り上がりから、メロディーが徐々に下がってきます。

そして、四分音符でしっかりと音を切って、はっきりと「間」を作ることが大切です。(動画1:49)この間があるかないかで、上手く聞こえるかどうかも大きく違ってきます(笑)

そして、最後の最後、Piu lentoと書かれているところ(動画1:50〜)は、「それまでより遅く」という意味なので、落ち着いたテンポで終わりを飾りましょう。しかし、いきなり遅すぎるテンポで弾くとそれはそれでださくなってしまうので注意です。

最後の小節の音(動画1:57〜)は小さく、それでいてはっきり聞こえる音で、長く長く保って弾きましょう。そのあとの余韻も楽しめると良いですね。

まとめ

初心者の必須教本「ブルグミュラー25の練習曲」より「天使の合唱」は、ペダルの使い方、両手でワンフレーズをつなげてきれいに弾くことなどの技能がつまった一曲になっています。

弾けるととてもきれいなピアノの音色に自分でも感動してしまうこと間違いなしなので、ぜひ挑戦してみてくださいね!



「天使の合唱」の無料楽譜
  • IMSLP(楽譜リンク
    本記事はこの楽譜を用いて作成しました。1903年にペータース社から出版されたパブリックドメインの楽譜です。「25の練習曲」全曲が収録されており、第21番「天使の合唱」は30ページからになります。

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