2016年のファン投票1位の、SMAPのSTAYをピアノで弾いてみたい!難しいのかな?原曲のピアノのきれいな音色にあこがれるみなさんに、ピアノ歴23年、そしてSMAP大好きな筆者が熱血解説します!個人的なこの曲の音楽的な考察もしちゃいます!

ベストアルバムでファン投票1位のSMAP「STAY」


ピアノ伴奏のみですが、原曲のピアノに結構近い形になっています。この動画ではメロディはありませんが、弾き語りをしたり、他の楽器にメロディを弾いてもらうなどの形で完成させることができます。今回はこの動画に沿って説明していきます。


ピアノソロバージョンになっています。原曲ではSMAPが歌っているメロディの部分をピアノに盛り込んだ形で、一人で曲を完成させることができますが、このような形の場合、ピアノ1台で全て弾くことになるので、原曲にある和音などが足りなくなっていることがよくあります。

「STAY」は、もともとは2006年リリースの17枚目のオリジナルアルバム「POP! UP! SMAP!」に収録されていた、国民的グループ「SMAP」の人気曲です。

2016年12月21日に発売された7枚目のベストアルバム「SMAP 25 YEARS」では、SMAP25周年を記念して、ファンから今まで発売されたすべての曲の中から投票を行ってもらい、上位曲が収録されました。

その中で堂々の1位を獲得したのがこの「STAY」です。(ちなみに筆者は別の曲に投票していたのですが、結果を見てみて、そういえばこんないい曲あったな!という感じでSTAYにハマってしまいました笑)

SMAPといえば、やはり「世界に一つだけの花」や「夜空ノムコウ」などをイメージする人が多かったので、この結果に世間としては少し驚きもあったようです(笑)

ちなみにこのベストアルバムは66.8万枚を売上げて、オリコン週間シングルチャートで一位も記録する人気CDとなりました。

この「STAY」は、佐原けいこ作詞、日比野元気作曲、宗像仁志編曲で、優しい音のピアノ伴奏がとても印象的なバラード曲になっています。

歌詞の内容は、大切な人への気持ちをつづったものになっていて、これからも一緒にいたいという痛切な思いがこめられているように感じます。

みなさんも、恋人、友人、家族、仕事仲間、はたまたペットや推しのアイドルなど、いろいろな大切な相手がいると思います。きっとどの相手を思い浮かべても、しっくりくるんじゃないかっていうくらい、この曲はみなさんの「大切な相手とずっと一緒にいたい」「離れたくない」という思いを代弁してくれているんじゃないでしょうか。

特に印象的なのは、一番最後に「たったの50年、一緒に…」という言葉で曲が終わるところです。50年は「たった」とは言えない長い間ですが、でも「たった」と表現したくなるくらい、当たり前に、一緒にいたい。そんな人ってきっと誰にでもいますよね。

さて、この曲は痛切な「大切な人とずっと一緒にいたい」気持ちを歌っていますが、ポイントは、そんなとっても重いことを歌っているにも関わらず、ロマンチックになりすぎず、シンプルな音楽になっているところです。

シンプルなピアノ伴奏からはじまり、過剰な装飾はありません。筆者の個人的な解釈では、先ほども書いたように、「一緒にいるって当たり前だよね」ということをシンプルに伝えたい気持ちを表しているように思います。

たとえば「絶対にずっと一緒にいたい」「死ぬまでとなりにいて」「何百年先もずっと」というような重ーい表現ではなく(笑)、「たったの50年」「永遠なんていわないからさ」「5、60年それだけでいい」とさらっと言っているところからも、この曲の世界観が伝わってきますね。

難易度は?

この曲は、決して技術的には難しいとはいえませんが、曲の意味を考えながら曲想をつけて弾けるくらいまで余裕を持てるようにするのはある程度のレベルが必要ではないでしょうか。また、ノリ良く弾けるようにするのにも余裕は必要です。

それから、音が少なめの曲だからこそ、指が転んだり、和音のそれぞれの音の出るタイミングが揃っていなかったりすると、かなり目立ちます!

そういう意味では、ただ弾くだけならバイエル程度でも弾けるものの、ばっちり綺麗に完成させようと思うと、キリはないかもしれません(笑)

どんな曲にでもいえることですが、「ただ音符の通りに音を出す」ことと「曲として完成させる」ことにはかなりの難易度の差があります。特にクラシックではそれが顕著ですが、ポップスであっても歌詞のメッセージ性が強いものだったり、弾く人の個人的な思い入れが強かったりするとその差が開いてくると思います。

また、この曲に限らず、自分で弾き語りをすることを考えていたり、誰かにメロディを歌ってもらったり演奏してもらったりする場合は、それをしっかり聴きながら全体のハーモニーをとらえて弾いたり、相手の息づかいを感じてタイミングを合わせるような余裕も必要になってきます。学校などで合唱の伴奏をしたりするときもそうですね。

伴奏(原曲のピアノに近い形)の弾き方のコツ

まず全体を通して言えることは、ポップスの曲は多くがそうですが、技術よりも「ノリ」と「曲想」を大事にすることです。

「ノリ」というと、アップテンポのアゲアゲの曲を想像されるかもしれませんが、かならずしもアップテンポの曲でないSTAYのようなバラード調の曲であっても、「ノリ」は必要になってきます。

ゆっくりめの曲だと、ゆっくり弾くあまり、曲の流れが止まりがちになってしまうことがよくあります。そうなるとどうしてもかっこ悪くなってしまいます。そんなふうにならないように、ゆっくりであっても、確実にそのテンポをキープし、前へ前へ進んでいく感じは絶対に絶やさないようにしてくださいね!

冒頭の前奏(イントロ)は、曲のテンポと印象を決める一番大事なところです。自分の頭の中で、テンポを決めて、カウントをした上で弾き始めるとぶれがなくて良いスタートを切ることができます。ここは四分音符の和音なので、特に速くなりすぎたりすることが多いので注意しましょう。

(動画0:10〜)
前奏と同じ伴奏ですが、だからといって同じように弾いているとサマになりにくいです。「ここから歌に入る!」というのをしっかり意識して入ると良いでしょう。Aメロ・Bメロはほとんど右が四分音符の動きですが、ここは飽きのこないように、和音の音が変わるときにそれを意識しながら弾いていくことが大事です。

ただなんとなーく音を変えないように。ここでこんな音に変わります!聴いてね!と思いながら弾くと、なぜか驚くほど演奏が変わるものです(笑)特に、シャープやフラットがついたり、弾きにくい和音になっているところほど、その意識を強めましょう。

(動画1:07〜)
サビに入ると、今まで四分音符で一個ずつ右手がリズムを打っていたものが、2拍目・4拍目のみ打つようになります。

少し難しい話になりますが、今までは1拍ずつで1つにとらえていたノリが、2拍ずつで1つにとらえるようになると良いのかなーと思います。サビなので、変化をつけているといった感じでしょうか。

(動画2:25〜)
右手の八分音符は指が転ばないように注意しながら、比較的はっきりめに弾くと良いですね。四分音符の和音が続く伴奏の形では、たまに入るこのような「遊び」が、ときどき変化をつけるという意味でとても大事になってくるので、なんとなく流れていかないようにしましょう。

(動画3:32〜)
原曲で「いつまでも」と歌っている箇所で、永遠を表すような、大事な「間」です。この演奏では「いつーまでも」の、のばすところに一小節分の休符ができています。

ここでは一度全ての音、そしてペダルをしっかりと切って、完全に何も音がない、無音の間を作ります。その「完全に音の消えた状態」を自分の耳で確認してから、次にいくようにすると良いでしょう。

(動画4:33〜)
四分音符で打っていた右手の伴奏が、ここで全音符になります。左手はなめらかに動きます。曲が終わりに近づき、少しずつ少しずつクールダウンしていくようなイメージで、右手の動きが落ち着いていきます。

(動画4:53〜)
曲の終わりです。バラード調の曲の中には、最後にたくさん装飾を入れたような終わり方や、凝った後奏のものもよく見られますが、この曲はいたってシンプルな終わり方です。あまりためすぎず、さらっと終わるのがスマートに聴こえるコツです。

弾けると?

この曲は、弾き語りはもちろんのこと、合唱の伴奏にとても近い形になっています。学校などで伴奏をする機会がある人は、同じような伴奏の形の合唱曲であれば、役に立つ部分もあるのではないかと思います。

また、ポップスの曲をいろいろ弾いてみたい人も、特にバラード調の曲だとノリが似ているものも多いので、ぜひいろいろチャレンジしてみると、共通点も見つかると思いますよ!

まとめ

人気投票で一位になったSMAPのSTAY。この曲は大切な人とずっと一緒に過ごしたいという想いを、決して重すぎることなくシンプルに表現した曲となっています。

印象的なピアノ伴奏は、簡単そうに聴こえますが、ノリを大事に、世界観を味わいながら心を込めて弾ける余裕ができるまで練習できたらベストですね。合唱の伴奏や、バラード調のポップス曲の伴奏にはよくある形のピアノ伴奏なので、今後のいろいろな曲の演奏にも役に立つはずです!


 ピアノ曲の記事一覧