合唱曲でよくうたわれるものの一つにミマス作曲の「COSMOS」がありますね。
小学校でも中学校でも幅広い学生たちから歌われている曲です!
中学校だと、1年生で必ずと言っていいほど歌うのではないでしょうか?
合唱コンクールのクラス曲だったり、学年合唱の曲だったり、送る会で歌ったり、、、
「さまざまな場面で歌われていたなぁ」と昔を思い出します。

わたしは、もともと合唱曲がだいすきで合唱曲のピアノの指導もとっても好きです!
よく歌いながらレッスンします(笑)
この曲は、作詞・作曲者であるミマスさんの思い入れのある一曲なのでまずは曲に込められた思いから考えていきたいともいます!

難易度はブルクミュラーが終わって、ツェルニー30番程度くらいかソナチネ前半程度なら、楽々弾けると思います。
おそらく譜読みは4日くらいで合計一週間集中して練習すれば習得可能です!

ただ、合唱と合わせるのはある程度合わせの練習を行わなければならないので、あくまで個人練習の期間です。
参考までに。

 
参考映像はこちら


曲の誕生の秘密とは、、、?

この曲の作曲者は神奈川県出身の音楽家であるミマスという人です。
多くの合唱曲を作曲し、今では全国の小中学校や合唱団で歌われています。
ミマスさんは、「アクアマリン」という音楽ユニットを組んでいて、そこからCOSMOSが誕生したのです。

まだ、ミマスさんの曲が有名になっていない頃、、、
アクアマリンは、長野県のある村の星のイベントに音楽のゲストとして呼ばれてステージで歌っていたそうです。
なるほど。
だからCOSMOSというタイトルなんですね。

よく「こどもたちにCOSMOSってなんだと思うー?」と聞くと回答は決まっておんなじなんですね。
「花のコスモス!!!!」

・・・・(笑)
たしかに聞くだけきいたらコスモスかもしれませんが、この曲は宇宙という意味のコスモス。
これは、イメージする上でとても大切なので忘れてはいけません。

作られた背景と、もともとミマスさんが歌っていた場所を考えると納得ですね。

ちなみに、長野県の星のイベントにたまたま参加していた東京で教師をしている先生からの「ぜひ、この曲を合唱曲にして生徒たちに歌わせたい!!」という声が、合唱曲として親しまれるきっかけになったそうです。

合唱曲に編曲したのは、ミマスさんではなく、「富澤裕」という方です。
富澤さんは、合唱曲にするにあたって歌う人たちにメッセージを残しています。

「原曲はヴォーカル・ユニット『アクアマリン』のオリジナルソング。詩の一行一行が情景を、感情を、そして哲学的とさえいえる世界観を表わしていることに気づいたとき、この曲はみなさんにとって真にかけがえのないものとなるでしょう。そして歌声が星々の光のように、皆さんと聴く人たちの上に優しく降りそそぐに違いない。」

編曲者である富澤さんは多くの合唱曲を手掛けている人ですが、COSMOSはお気に入りの一曲だそうです。

作った人たちが大切に思う気持ちを考えながら、そして歌詞一つ一つの意味を感じながら歌えるとよりグッときます。
それをふまえて伴奏に取り組むようにするといいと思いますよ!


(楽譜はこの曲集に入っています)

曲全体のカギとなるのは、、、?

曲全体がなめらかに、流れるように進行するためにはテンポがとっても大切です。
そしてそれを正せるのは指揮とピアノ。
特に前奏がピアノから始まる曲は非常にピアノが重要になってくるのです。

最初から4小節目までが前奏になりますね。
たった4小節かと思うかもしれませんが、この4小節で曲全体のテンポが決まっていきます。
ゆっくりから始めすぎると曲がだれてしまいますし、焦って速く弾いてしまうとせかせかしてしまします。
速度もModeratoとなっていますので速すぎず遅すぎずのテンポで弾きましょう。
メトロノームは♩=60くらいが妥当です。

ただし、曲間でテンポをゆらすのはもちろんOKです!

全体の構成はいくつ?

曲を歌うにあたって、構成を考えることはとても大切。
けれど、クラスで練習する場合は時間も限られていて省略する先生も多いでしょう。
その時、せめて指揮者と伴奏者は構成をわかっていなければなりません。

全体は3つの部分でできているのがCOSMOS。
①「夏の草原に~」
②「百億年の歴史が~」
③「光の声が空高くきこえる~」

それが2回繰り返されます。(最後は③が一回多く転調して出てくる。)

その時の強弱は①から③にかけてだんだん強くして盛り上げていくという解釈がベター。
歌がそのように強弱をつけるならば、それ以上にピアノは強弱をつけなければなりません。

意外とピアノにつられますから!(笑)

特に、24,25小節目のググッと大きくクレッシェンドがあるところは、しっかり盛り上げてください。(動画1:07~)
左手もリズムをきちんと正確に刻むと良いですね。

2小節間でおおきくクレッシェンドすることで。③の「光の声が~」の部分がとても生きてくると思います。

そして、再び①に戻るところは強弱記号もPになっているので静かにやさしく「時の流れに~」とはいると素敵です。(動画1:59~)

これでもか、というくらい最後は!

最後は③の部分が連続で三回も出てきます。
サビだからといってまったく同じように歌ってしまうと面白みに欠けます。
3回ともピアノも歌とともにイメージや雰囲気を変えていくと良いでしょう。

ただ、三回目のサビは、転調がおきています。
強弱記号もFF。

ここは曲一番の盛り上げどころ。
ピアノがしっかりと転調したことを示してあげましょう。

63小節目の「みんな」のところの4拍目が転調を示すところになるので、ここははっきりと弾きます。(動画3:21~)


これでもか、というくらい盛り上がったあとはデクレシェンドがあり、最初と同じかんじでおさまるように終わります。
ここでの終わり方もピアノがうまくもっていってあげましょう。

70小節目くらいからだんだん小さくしていくと良いですね。(動画3:40~)
最後の小節はリットやフェルマータはついていませんが、淡々と終わりすぎないほうがいいかもしれません。
あまりにもリットするのもおかしいですが、少し落ち着くかんじでしっとりと終わるときれいです。

最後に


COSMOS=宇宙という壮大な曲です。
宇宙の星を人に例えるという発想も新しくて、歌詞の意味を考えながら歌うとより感情が入ります。
わたしも合唱曲の中でもお気に入りの一曲です。
合唱を盛り上げるための手助けしてあげてください!



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