合唱曲「時を越えて」ピアノ伴奏の難易度と弾き方を徹底解説!!~栂野知子作詞・作曲
合唱曲でたびたび耳にする名曲のひとつに「時を越えて」があります。
よく歌われるのは中学校です。
合唱コンクールや卒業式といった大切な行事でよく歌われるのではないでしょうか。

わたしもこの曲がとっても好きです。
歌が引き立つようなピアノ伴奏ができればより一層一体感が生まれて素敵な合唱になることでしょう!
今日は、ピアノ伴奏のコツを交えながら解説していきたいと思います!!

難易度はさほど高くないです!



難易度はさほど高くはありません!
が、しかし。
前奏や後奏に、ちょくちょくオクターブが出てきますのでできればオクターブが届くくらい指が成長しているとベストかもしれませんね。
もしも、小学校中学年くらいでの演奏だったのなら、先生と相談して省略する音を決めましょう。

わたしのおすすめは、右手のオクターブの場合だと下の音を省略。
左手のオクターブの場合でしたら上の音を省略です。
なるべく音域は広げたほうがいいと思うので^^


教則本の目安ですが、だいたいバイエル終了~ブルクミュラー程度でしょう。
ただ、まだ教則本がバイエルだと十六分音符や付点のリズムがあいまいになってしまう可能性があるのでできればブルクミュラーに入っていると無難です!
 
参考音源はこちら!

最初のひきつけを狙おう!

だいたいの合唱曲といえばピアノ伴奏から始まって合唱が入ります。
この曲もそのパターンです。

まだ、歌が始まっていない緊張感のある中、グッと観客をひきつける役目はピアノ。
最初の前奏は気持ちをこめて弾きましょう。



また、最初は8vaという表示がありますね。
これは「オッターバ」といって一オクターブ高く弾いてくださいという表示です。
両方ともト音譜表なので、キラキラした音をイメージして弾くと良いですよ。

強弱の表示は冒頭がメッゾピアノ。
そして次にメッゾフォルテになっています。
右手にオクターブが出てきてからは前向きにピアノが目立ってOKです!


そして9小節目からいよいよ合唱が入ってきます。(動画0:23~)
歌がメッゾピアノで始まるので、ピアノはそれをかき消さないようにいつも弾くメッゾピアノよりも、きもち小さく弾いてください。

この曲の特徴は歌のフレーズの最初がいつも四分休符で始まるということです。
歌い手は、この四分休符をしっかりと感じなければなりません。
そのコツはピアノがきちんと拍頭の音を感じること。

拍がブレブレだったりすると、歌もバラバラの入りになってしまいます。
歌の入りがそろうためのポイントはピアノにあるということを忘れないでくださいね!

そのためには、いつも一拍目の音を感じて弾いてください。
注意点は「感じる」ことと「アクセントで弾く」ことは違うということ。
アクセントで弾くと、フレーズが短く切れてしまい音楽の流れがなくなってしまうので気をつけてくださいね。

強弱に気をつけよう

この曲の構成は大きく分けて三つ。


①「きみのゆめがひとつ~」(動画0:23~)

②「このひのよろこびと~」(動画1:10~)

③「せいいっぱいのこえをだした~」(動画1:33~)

基本的には、①<②<③とだんだん大きくしていくスタイルでOKです。
曲は、③の「せいいっぱいのこえをだした~」に向って進んでいきます。
③ではフォルテになるようにピアノも歌と同様の強弱で良いです。

ただし、②の「このひのよろこびと~」の部分は注意が必要です。
「このひのよろこびと」と「このひのくやしさを」は雰囲気を変えるように演奏します。
言葉でも「喜び」と「悔しさ」ではこめる思いも全然違いますよね。
ピアノでも「喜び」の方をメッゾフォルテ、「悔しさ」の方をメッゾピアノ、もしくはピアノで弾きましょう。
歌はピアノにつられて小さくなる時もあるので、ここはピアノが引っ張ってあげてくださいね。

最後のサビは工夫してみよう

この曲は二番までの曲です。
サビも二番までかと思われますが、二番のサビが終わった後に再びサビがきます。(動画3:38~)
それが、もっともこの曲で盛り上げる部分になります。
一番二番のサビとは違って、すこーし歌も変わっている部分があるのです。
ピアノ伴奏もここが一番出すように調整しましょう。


50小節目にはリット(だんだんゆっくり)がきます。(動画4:00~)
指揮者と事前にしっかり打ち合わせをしてタイミングを合わせましょう。
52小節目では、アテンポ(元の速さにもどす)表示もあるのでここも指揮者と合わせましょう。


このように最後は、今までのサビと少し違って出てきます。
強弱やテンポなど変化している部分を見逃すことなく弾きましょう。

最後に

合唱曲「時を越えて」ピアノ伴奏
全体的にテンポの揺れもそこまで多くなく、弾きやすい曲ではあると思います。
しかし、ピアノ伴奏は「すべて間違えずに弾けたらおわり」ではありません。
間違えずに弾けるようになってからが、合唱と合わせたり指揮者と合わせたりやることが盛りだくさんなのです。

役割も多く大変かとは思いますが、合唱と一緒に演奏できる喜びも大きいです。
ぜひ以上のことに気をつけて練習に取り組んで頑張ってくださいね!


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