子供の頃ピアノを習っていた人、大人になってから始めた人、住宅事情の厳しいこの日本でも、電子ピアノの発達も相まって「実はピアノを弾くのが趣味なんです」っていう人、案外多いかもしれませんね。


だけど音大を卒業したような専門家を除いて実際に「クラシックの曲を弾いて人を感動させられる人」っていったいどれぐらいいるでしょうか(まぁ実際は音大卒業してても上手くない人は結構いますが 汗)。

あなたが弾くピアノは「趣味」ですか?「特技」ですか?

これを読んでくれている人は多かれ少なかれピアノに興味がある人だと思うんですが、あなたの周りに「趣味なのにプロ顔負けの演奏力を持ってる人」あるいは「趣味なのにクラシックの難曲(たとえばショパンのバラードやスケルツォレベル)をほぼミスなく弾ける人」って何人いますか?


もちろんこれは趣味での話。ご自身のレベルに関係なく、ショパンやベートーヴェンなど好きな作曲家の憧れの大曲に取り組むのは自由です。「それが自分の楽しみ方なんだからほっといてよ」と言われれば返す言葉もありません。


だけどピアノに限らず楽器に取り組んでいるからにはやっぱり人に聴いてもらいたいですよね?

ただ、クラシックの曲って本当の意味で「弾(ひ)けてる」状態に仕上げるのは本当に難しいのは経験者のあなたが一番よくわかっているはずです。



安易に「ベートーヴェンの月光ソナタの第一楽章なら弾けますよ」なんて言ってピアノの先生に聴かせようものならたちまち「そんなのは『弾ける』って言わないのよ。楽譜をなぞってるだけ!音楽になってないわ」という厳しいお言葉が(恐)。

ちなみにベートーヴェンの月光ソナタ第一楽章ってどんな曲?と思った方はコチラを↓




そりゃあピアノを弾いたことない人(あるいはピアノを始めたばかりの人)に聴かせたら褒めてもらえることもあるでしょう。でもそういうときの『褒め言葉あるある』のひとつがコチラ!

「いやいや、弾けるだけでもスゴイじゃない!」

これ、言われたことありませんか?(笑)。



素人さんにそう言われたことのある人、残念ですがその人はあなたの演奏に感動はしていません(・・;

厳密にいえば単に「指が器用そうに動いてる」ことにちょっと驚いたに過ぎないのです。


え?私ですか?ハイ、正直に言います。何回もコレ、言われました(恥ずかしー)。

そんな私でも人様から喜ばれるピアノが弾けるようになった訳





そろそろ本題!

憧れのクラシック曲に取り組むのも勿論いいんですが、せっかく身につけたピアノ演奏の技術。芸術性があるかないかは別にして(失礼!)せっかく楽しく弾けるようになったからには自分も楽しみ、人様をも楽しませる方向にちょっとだけシフトチェンジしてみませんか?


クラシック以外にもピアノが活躍できる音楽はたくさんあります。
ジャズもいいでしょう。ロックもいいですね。


しかし私が提唱するのはズバリ「歌の伴奏」です。

「ん?伴奏?音楽の授業で先生がしていたことをやるの???」と思われたかな?^^;



ここで私がいう伴奏とは…

「フルバンド、あるいはフルオーケストラで歌われている楽曲のバックの演奏(つまりカラオケのこと)をピアノ一台で可能な限り表現してみませんか?」

ということなのです。



たとえば最も簡単な歌の伴奏は「コード(和音)を弾くだけ」でしょうね。

これにイントロを加えるとちょっとだけ原曲に近づきます。

さらに間奏、エンディング(後奏)も入れたら曲のサイズ的には同じになりますね。

では歌中のコードにその曲に合ったリズムを入れて弾いてみましょう。

エイトビート、16ビート、アルペジオ、3連等…。



とまぁこんな感じで作り上げた(ピアノ一台用にアレンジした)演奏が、下に貼り付けたリンク、誰もが知るカラオケの定番曲「津軽海峡冬景色」(石川さゆり)です。

※ピアノアレンジと演奏は私です^^;




ところで楽器にはそれぞれ「特性」というものがあります。
ヴァイオリンは音が伸ばせてヴィヴラートも掛けられるけど、ピアノの音は減衰していくし、ヴィヴラートも不可能。


だけどピアノには他の楽器では類を見ないぐらいの広い音域があり、和音も最大10本の指を使えば10個の音が鳴らせます。

ここでは触れませんが、もちろん管楽器や打楽器にもそれぞれの特性があります。


メロディーはもちろん、和音が弾けて、低音部もまかなって、ピアノは歌の伴奏楽器として最も可能性を持った楽器だと私は思っています。



伴奏楽器ならギターもあるじゃないか?と思われた方、はい!そのとおりです。
ギターについても語りたいところなんですが、本題とはちょっと外れるのでギターについてはまたの機会に譲らせてくださいね。




そのピアノの特性をできるだけ活かしたいと伴奏譜面を作りながら考えます。

演奏を聴いて頂いたらおわかりになるかと思いますが、それほど難しいことはしていません。
全音ピアノピースのレベルに例えるとB程度です。つまり「エリーゼのために」ぐらいの難易度ですね。

キー(調)はAm(イ短調)で、♯も♭もありません(これが原曲キーです)。

弾き方のヒントのひとつとして、たとえばこの「津軽海峡冬景色」では一番が終わったあとの間奏のメロディーにできるだけ和音を付けています(動画1分26秒~1分50秒)。

(1分26秒から再生されます)


実際にこの部分で使われているのはサックスなので、和音は出せない楽器なんですが、ピアノの特性として和音を付けると音に厚みが生まれます。



これはほんの一例ですが、ちょっと慣れるとそのあたりのことはすぐわかるようになりますよ。

今はネットで検索すれば多くの楽曲が聴けますし、コードがわからなくてもこれもまたネットで調べられます。

楽器ができない人には難しいかもわかりませんが、すでにピアノが弾けるあなたなら、ちょっとコツを掴めばすぐです。



さぁ、お世辞ではなく本気で「凄いね!」「ありがとう!」と言わせましょう!
クラシックの難しい曲が上手く弾けなくても「好きな歌」を歌わせてくれたあなたには心からの感謝と賛辞が待っているはずです!


まとめ

1.趣味でピアノを弾いてる人で、クラシックのピアノ曲を芸術性豊かにミスなく弾けるようになるのはかなり困難。

2.それならちょっと方向転換して「歌の伴奏」に目を向けてみてはいかがですか?

3.気持ちよく歌ってもらうことで人様から感謝される喜びをあなたにも味わって頂きたいのです。



最後にもう一度、私がピアノアレンジと演奏している「津軽海峡冬景色」(石川さゆり)のピアノ伴奏例を貼り付けします。



最後まで読んで頂きありがとうございます。