「亜麻色の髪の乙女」という題名をきいて皆さんは、どんなメロディーを思い浮かべますか?私はどうしてもこの二つの曲が出てきてしまいますね(*^_^*)

一つ目は、島谷ひとみさんが歌う「亜麻色の髪の乙女」。


久しぶりに聴いたけど、とても懐かしいですね!
もともとはヴィレッジシンガーズが歌っていたのを島谷ひとみさんが後にカバーでだしてたんですよね。今聴いても素敵な曲ですし、改めてこんなにチャーミングに歌っていたんだーと気づきました。

ついつい、こちらの曲も好きなので勧めそうになってしまう私ですが、
ここはやはり、ピアノ曲のドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」は、絶対に外せないところかな!と思いますね(―_―)!!

しかもこの記事を見に来てくださっている読者の方の期待!?を裏切ってはいけないですので、ここからはドビュッシーでいきますね!

「亜麻色の髪の乙女」の気になる難易度は?



全音ピアノピースで調べてみると、難易度のランクは「C」になっておりました。
中級といったところですかね。

私の個人的所感でいいますと、この曲のメロディーをよぉーくたくさん聴いていて、目をつぶっていても歌える、という段階まできているよ!という人は、「C」だと思います。

逆に、この曲をちょっとだけ聴いたことあるかな?
楽譜も手に入れてみて、たったの2ページで短そうだしがんばれるかなー?(笑)
とタカをくくった人は?「D」な感じがします。。

あまり聴いたことがないのなら、ひたすら聴いてから練習にとりかかろう!

なんだか嫌な表現で申し訳ないのですが、曲のメロディーを思い浮かべることができない人は、先に何回も何回も、最低100回くらいは聴いてほしいですね。
口ずさめないのならもう100回聴いてみてください。
その方があとあとの練習が楽になります。

それは何故か、ということですが、、
まあ、後の説明に回すとして、まずは音源を聴いてみてくださいね♪


→では、次に楽譜と照らし合わせながら音源を聴いてみてください♪

ドビュッシー「前奏曲集第1巻第8曲『亜麻色の髪の乙女』変ト長調L.117-8」ピアノ楽譜
冒頭から9小節分の譜面を載せてみました。

そして、楽譜をみながら、音源片手に音源のテンポに合うような一定のテンポを刻んでみてください。手で膝を叩く方法でもいいし、メトロノームがある人は、メトロノームを鳴らして刻んでもらっても構いません。(最近はとても便利になりまして、スマートフォンのアプリにもメトロノーム機能が入ったものがいくつかありますね。ちなみに私のおススメはSmart Metronomeというアプリです。最低限の仕様なら無料で手に入ります。)

というか、試してみるとわかるかとは思いますが、
テンポに合わせるのが難しいですよね。。。
そうなんです。
テンポが全体的にゆれている曲なので、そもそもテンポに合わせて弾く曲ではないんです。

じゃあ、こういう曲はどーやって、練習したらいいんですか???
という話になりますよね。

ですので、この順番で練習してみてください!!

  1. まず、曲をひたすら歌えるくらいになるまで聴きまくる!
    *前述でふれましたね(*^_^*)
  2. 次に楽譜に書いてある通りに音符の長さをきちっと守って弾く!(これ大事です)
  3. ある程度弾けるようになったら、最初に聴いたメロディーの節回しで記憶しているのと同じように弾く。この時は楽譜の長さはあまり気にしなくてもよいです。

このように練習すると、ある程度メロディーを歌うように弾くことができます。
お手本にする音源は人それぞれ好みが分かれるところだと思いますので、

私はこのピアニストさんのように弾きたい!

と心から思えるものを聴きこむとよいでしょう!!

この曲に限らずテンポがゆれる曲の解説が載っているテキストなどをよく見かけますが、テンポの揺れを言葉で説明するのは難しい印象があります。そこから曲を聴いたことがない人が実際にテンポをゆらすことを自分の中で理解するのは至難の業なのではないのでしょうか(>_<)

例えば、楽譜にこの部分はテンポをゆるめて、そして、次はもとの速さにして、、、と丁寧に書いてあったとしてもどうやってもとの速さに戻したらいいのかをイメージするのは難しくないですか??

仮にこの曲を聴いたことがない人で、もし楽譜だけでテンポを揺らしてセンスよく弾ける人がいるのなら、その人は似たような曲を幾つか弾いた経験値があるので弾けるのかなとは思いますね。

ですので、楽譜にこんな感じで弾いて欲しいと作曲者が文字で指示をあらわすことは、表現も考えなければならないですし、ニュアンスを正確に伝えることには限界があるのかもしれませんね。

そんなこんなで最後まで弾けるようになってきて、まとまってきますと、自然と自分なりのノリとか間が出てきて、その演奏者らしい「亜麻色の髪の乙女」になってくるんですね。

まとめ

曲をあまり聴いたことがないのなら、よく聴いてから(これ重要です!!)練習した方が、上達の早道になりますよ♪

今回、この曲の一側面について皆さんにアドバイスさせていただきました。
何よりも弾く人が一番楽しいと思えることが大切です。
もし、参考になることがあれば、試してみてくださいね♪

あなたが、上達することを心から応援しています♪



「亜麻色の髪の乙女」の無料楽譜
  • IMSLP(楽譜リンク
    本記事はこの楽譜を用いて作成しました。1910年にデュラン社から出版されたパブリックドメインの楽譜です。ドビュッシー「前奏曲第1巻L.117」全12曲が収録されており、第8曲「亜麻色の髪の乙女L.117-8」は35ページからになります。

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