このタイトルでこちらの記事に来てくださったアナタ。
もしやピアノの発表会での候補曲として考えてますか??

実は私もはるか昔のピアノの発表会でこのグリーグの「春に寄す」を弾いた1人です(^^)
かなり懐かしいですねー。

ちょうど、ピアノの先生が変わった時がありまして、その先生にレッスンを受けるようになって初めての発表会がこの曲だったんです。
そういう意味で私の中では印象的な曲でした♪とってもきれいな曲なのです。そう、和音の美しさに心をうばわれましたねー。

ピアノ弾きの人にはよく知られている曲ですが、「聴く」専門の人でこの曲がいいとストレートに挙げる方は、まれなのかなとは個人的には思います。

認知度という点では、あまり一般的に知られているとは言い難いこの「春に寄す」ですが、とても美しい素敵な曲なのです。日本人受けしそうな感じがするのは私だけかしら??

「春に寄す 」は、グリーグのピアノ曲集「抒情小曲集」第3集(作品43)の第6曲になります。

グリーグの作品中では最もよく知られる名曲の一つで春の息吹と自然の美しさが目に浮かぶような抒情的な作品だと言われています。
この曲はグリーグがデンマークへ旅行中ホームシックになり、その時に祖国ノルウェーの美しく雄大な自然を讃えるべくして出来上がった曲なのです♪

※ちなみに抒情小曲集は全部で10集、66曲からできています。

グリーグ「春に寄す」の難易度は



全音ピアノピースの難易度ではCランクに位置付けられています。

テクニック的にそんなに難しくない割には、使われている音のセンスがとても際立つ曲です。なんだかすごそうに聴こえてくるので発表会で弾くには大人っぽいけど華がある良い曲だと思います。

ただ、最初の調号の数(嬰へ長調、シャープが6つの調)を見るだけで拒否反応を起こしてしまう人は、事前にハノン 39番のスケール練習してから、「春に寄す」に挑まれると良いかもです^ ^
慣れちゃうと意外と弾きやすい曲ですよ♪

冒頭、連続する和音の伴奏を弾きこなすコツ!


この曲の頭ですが、1小節目からメロディーではない右手の伴奏というべき和音から始まります。そうなんです、最初の1ページは左手が主にメロディーを弾く曲なのです。

もちろん、練習し始めの頃は楽譜に書いてある音の高さ、長さを確認して弾いてみるのはとても大事な事ですが、慣れてきたら前にどんどん進むイメージで次の休符まで弾ききってみてくださいね。速度記号のAllegro appassionato(速く、情熱的に、の意)にもあるようにピアニシモだけど、どんどん行っちゃう感じは、いいですね!

こういう感覚は楽譜に忠実に弾こうと思うと余計に弾きづらくなるので、お手本の音源をたくさん聞いて耳コピをしてから弾くとよいかと思います。

(37小節目~、動画1:28~)

この和音の連続は、37小節から44小節目は左手と右手と一緒に弾きます。
ここはこの「春の寄す」の一番緊張感があるところですので、さらにどんどん先にいくような感じで弾いてみてください!

3段の楽譜の謎を解く!

実はこの楽譜をみて気づかれて方も多いかも知れませんが、ここからはピアノの楽譜にしては珍しい3段の楽譜になってます。

真ん中のパートは、どちらの手で弾けばいいか迷った人がいるかもしれないのでお知らせしておきますね。真ん中のパートは右手で弾きます。

例えば、37小節目は1拍目のミ♯のオクターブを弾いて、その音をペダルで繋ぎ、すぐ手を離して真ん中のパートのソ♯、ド♯の和音を弾くとなんと弾けてしまいますね。

どこかで昔、この「春に寄す」の2段バージョンを見たことがあった気がしますが、それは、とても見にくい楽譜でした。なので、この楽譜はよく考えられていると思います。

主旋律のメロディーをいかにきれいに出せるかであなたの演奏は決まる?!

「春に寄す」を練習し始めるとこのモンダイにぶち当たるのかなとは思います。
なかなかお手本の演奏のように主旋律と伴奏がわかるような音色で弾くのは最初は難しいです。

ここまでくると練習しかないのですが、主旋律のパートだけをとりだしてなんども弾いてみる。伴奏の部分だけを取り出してなんども弾いてみる。ということにつきるでしょう。
両手で合わせた時にそのバランスがご自身で納得してきけるようになったとき、弾いていてとっても楽しくなりますよ♪

まとめ

1、伴奏の和音の弾き方の感覚をマスターしてみよう!
2、3段楽譜に慣れてみよう!
3、主旋律と伴奏のバランスを考えてみよう!

これであなたもグリーグの「春に寄す」が弾けるようになっちゃうはず♪

かっこよく弾けるように私からも応援してますね!!!


「春に寄す」の無料楽譜
  • IMSLP(楽譜リンク
    本記事はこの楽譜を用いて作成しました。1902年にペータース社から出版された楽譜です。「抒情小曲集第3集Op.43」全6曲が収録されており、第6曲「春に寄す」は13ページ目からになります。