この曲をきくとなんだか古き良きアメリカの時代の音楽だなあと感じてしまうのはわたしだけでしょうか??
「ジ・エンターテイナー」は1902年にスコット・ジョプリンによって作曲され、ラグタイム(当時のダンス曲の一種だと思ってよいです)の曲として発表されました。
100年ほども前の曲が今も変わらず、どこかで誰かが弾いているのってとても素敵なことですよね。
この「ジ・エンターテイナー」は、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが出演した1973年のアカデミー賞受賞映画「スティング」の主題歌として、再び脚光を浴びました。
それからだとは思いますが、テレビやラジオを通じて、この曲になんとなく馴染みがある人も多いのではないでしょうか♪
聴いているだけで、とても楽しくなってしまう「ジ・エンターテイナー」。
是非、弾けるようになって、周りの人たちにハッピーな気分になってもらいましょう!!
ジョプリン「ジ・エンターテイナー」の難易度は??
全音ピアノピースでは難易度Dランクとして記載されています。
曲の構成自体はそんなに込み入った曲ではないのですが、意外にテクニックを要する曲なのかなあとは思うのでDランクは妥当な線でしょうか。
和音で弾くポジションの移動にけっこう忙しいところがあります。手が小さいので原曲をそのまま弾くのはムリだなあと思う人は、原曲の雰囲気を壊さない程度に音数を減らしたアレンジのものを選ばれた方がよいかもしれません。
アレンジの楽譜で楽しんでみるのもなかなかいいものです!!
先ほど、原曲をそのまま弾くのは難しいと思う人は、アレンジした楽譜を使ってみるのも手ですよ、ということをお伝えしましたが、ぷりんと楽譜(https://www.print-gakufu.com/)というサイトでは、様々なアレンジの「ジ・エンターテイナー」を見ることができます。例えば、原曲よりちょっとやさしいもので弾きたいということであれば、初~中級レベルのアレンジでもなかなかいけると思います。
この楽曲はいろんな構想で編曲しやすい曲なので、いろんな人が自由に料理しているのです。
テンポを変えてみたり、ジャズっぽくしてみたり、本当に様々な感じで楽しめるんです♪
個人的に好きなアレンジは、ピアノとカホーンのデュオの→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)の演奏です。かっこよくていいですねー。
完全コピー版の楽譜も出ていますので気になった方はぜひぜひ挑戦してみてくださいね。
→Pia-no-jaC← / The Entertainer
イントロはイントロっぽく。
さて、話が少しそれましたが、原曲の「ジ・エンターテイナー」の弾き方についてお伝えしたいと思います。最初から4小節目2拍目の表拍(アクセント記号の付いているところですね)までが、いわゆるイントロ部分になります。
次から始まるテーマのメロディとは別なんですよ、という意識で弾いてほしいんですね。
動画の演奏も4小節目2拍目の表拍を弾いてから、少し間をおいてテーマのメロディーを弾き始めています。楽譜通りだとすぐテーマを弾かないといけないです(+_+)
なので、速度表記もNot fast(速くしないで)ってことなんでしょうね。
いろんな方の演奏を聴くとテーマからの速度とあんまり変わらない人もいれば、テーマと違うテンポの遅さで弾き始める人もいました。
これは好みの問題なのでしょうね。
ちょっとそんなことを気にかけながら弾いてみてください!!
左手を制すことがかなり大事。
上の楽譜は、5小節目から12小節目までになります。(動画0:09~)
それで、左手のパートに注目してほしいのですが、(ちなみにこのブン、チャ、ブン、チャというこの感じは最後まで続きます…)
基本的には、1拍目の表拍でベースを弾き、裏拍では、コード(和音)を弾きます。
2拍目も同様で、表拍でベースを弾き、裏拍では、コード(和音)を弾きます。
(5小節目を参考にしてください)
これはジャズによくでてくる奏法で、あまりクラシックの奏法にはないパターンなので、慣れてないとけっこう音を外したりして苦戦します。。ジャズの前身だといわれるラグタイムの曲はほとんどが左手はこのパターンなのです。
ちなみにこれはストライド奏法という名前がついているんですね。
では、このストライド奏法は、どうしたらうまくなるんでしょうか??
左手のみの練習で、ひたすら練習するのみです(―_―)!!
ひねりがなくすみません。。。
必ず、左手が弾けるようになってからではないと右手と合わせたとき、かなりしんどい思いをすることになります。。
弾く時の注意点としては、ベースの表拍を気持ち長めに弾くといいと思います。
ぜひ、頑張ってみてくださいね♪
まとめ
1, アレンジの楽譜を使ってみるのも一つの手。2, イントロの弾き方に気を付けてみよう!
3, 左手のストライド奏法をマスターしてみよう!
これで、アナタも素敵な「ジ・エンターテイナー」を奏でることができるはず♪
ちなみにここでのアドバイスはほんの一部です。いろんな曲にふれてアナタの演奏はレベルアップしていきます。
そんなあなたを心から応援していますね!!!
「ジ・エンターテイナー」の無料楽譜
- IMSLP(楽譜リンク)
本記事はこの楽譜を用いて作成しました。1902年にスターク社から出版されたパブリックドメインの楽譜です。