皆さんメトロノームは持っていますか?ピアノを練習する時にメトロノームを使いますか?

メトロノームを使って弾くと上手く弾けないし、ズレるから使いたくないと言われることがあるのですが、同じ速さの拍の間隔で指定されている音とリズムで弾けるということがまずは第1段階だと私は思っています。

弾けるところだけ速く弾いて、難しいところはゆっくりになったり、止まったりするというのはよくありません。初めはゆっくりで良いので同じ速さで弾けるようになることがまずは大事です。それがしっかりできてから徐々にテンポアップするようにしましょうね!その方が早くまとまりますよ。

ゆっくりのテンポで弾けないのに速く弾けるはずがありません。つっかえながら速く弾くのなら弾かない方がマシです。めちゃくちゃゆっくりでもいいので同じテンポで止まらないように弾ける方が上手です。

音楽は1度始まったら流れを止めないように進んでいかなくてはいけません。同じ速さを刻むというのは慣れないと難しいのかもしれませんね。左右の手で様々なリズムと音を弾きながらも常に拍を感じていないといけません。拍の感覚を身につけるために良いものがメトロノームです。

今回はメトロノームはいつ発明されたのかやおすすめのメトロ―ムなどについて触れながらメトロノームに関することについて色々と書いていきたいと思います。

メトロノームはなぜできたのか、そして誰が発明したのか。歴史を解説!


メトロノームをどのように使うかは皆さんご存知だと思いますが、この便利なものは誰が発明したかご存知ですか?

メトロノームは1812年にオランダの発明家ヴィンケルによって発明され、それをドイツの発明家メルツェルが1815年に改良し、1816年に特許を取得し広まったと音楽辞典には書いてあります。

私もそのように習いましたし、そうなのだと思っていたのですが、調べてみるとヴィンケルよりも前にメトロノームの原型になるようなものを発明している人がいるようです。

フランスのルーリエという人が「クロノメトル」というものを発明していたようです。ルーリエがクロノメトルを発明したのはヴィンケルよりもずっと前の1696年なんだそうです。

このクロノメトルは実用化には至らなかったようなので、音楽辞典などではメトロノームはヴィンケルが発明し、メルツェルが改良し広まったということになっているようです。

現在ではその曲のテンポがどのくらいかというのはAllegroなどの言葉の表記+メトロノームでの数字の表記の2つが書いてあるものが多くありますよね。

メトロノームが出来るまでは正確なテンポというのはよくわからなかったのではないかと思います。「歩くような速さ」とか「中くらいの速さ」とか言われても曖昧過ぎてよくわかりませんし、人によって違いますよね。歩く速さというのは年齢や着ているもの、履いているものによっても変わってくると思います。

速いというのもこれも個人差があると思いますし、時代によっても違うのではないでしょうか。飛行機や新幹線などがある現在と移動手段が馬や馬車しかなかった時代とではテンポ感というのは確実に違うと私は思うのです。

メトロノームがない時代に作曲家が思い描いていたテンポを正確に奏者に伝えるというのはとても難しかったと思います。許容範囲内で演奏されている場合が多かったのだとは思いますが、テンポに厳しい作曲家からすると「違う!!そうじゃない!!」ということがあったかもしれません…。

ベートーヴェンはメトロノームの表記を積極的に取り入れていますが、それはメルツェルと彼の弟が作った補聴器を使っていたことからメトロノームの存在を早くから知ることができたからだと思います。そしてもっと自分の音楽を正確に伝えたいという思いからそのようにしたのではないでしょうか。

メトロノームができる前までは脈拍を基準にしたりしていたようで、普通のテンポという意味の「テンポ・オルディナーリオ」を基準にそこから速くまたはゆっくりするといった感じでテンポを考えていたんだそうです。

うーん…曖昧…。脈拍って…。

リラックスしている時、緊張している時、動いたあとなど様々な状況によって脈拍はかなり変わってくるので基準にはならないと思うのですが…。

そんな曖昧なものを基準にするなら時計の秒針を基準に使うというのも1つの手ではないかと安易に考えてしまったのですが、貴族ならまだしも一般市民の家に時計があったのか、時計があったとしても秒針がそもそもあったのか、あったとしたら現在のように正確に刻んでいたのかなどの疑問が浮かんできました。

時計が普及しているのであればそれを基準にすることはすでに考えられていたと思うので、多分苦肉の策で脈拍になったのではないかなというのが私なりの推察です。

このような曖昧さを解消するために何かいい方法がないかとどの国でも同じような考えになったんでしょうね。きっと。

おすすめのメトロノーム

メトロノームは機械式のものと電子式のものと2つのタイプがあります。昔は機械式のものしかなかったのですが、現在は電子式のものの方が主流になっているように思います。

私も小さい頃は家にあった機械式のメトロノームを使っていました。長年使っていると回す部分がダメになったり、無理やり棒を動かしたりしてしまうとおもりの部分がダメになってしまうのか速さが一定ではなくってしまいます。



電子式のものはそのようなことはないため、私は電子式のものを使うようになりました。

電子式にもメトロノームだけの機能のもの(基準になるAとBの音だけは鳴ります)とチューナーの機能もついているものがあります。ピアノの場合、音程を自分で作ることはないのでメトロノームだけで良いと思います。




このような電池を入れて動かすタイプのメトロノームの他にもメトロノームのアプリがあるので私はスマートフォンにもメトロノームのアプリを入れています。(iPhoneの方だと元々入っているGarageBandというアプリにもメトロノームの機能があるので使えると思います。)

他にも電子ピアノやキーボードにメトロノーム機能がついているものもあるので、わざわざメトロノームを買いに行かなくても意外と身近にあったりします。是非確認してみて下さい!

アプリでも十分なのではと思いますが、メトロノームを買うなら私のオススメはこちらです。



軽くて安いものも何度か使ってみましたが、あまり長持ちしなかったですし、落としてしまうとすぐに壊れてしまうので私はあまりオススメしません。



メトロノームの使い方と練習方法を解説!


メトロノームはどのような部分にどのような感じで使っていますか?

16分音符など速い音符が続く部分、粒をそろえたい部分、同じ速さで弾けていない部分、など部分的にメトロノームを使って練習されているのではないかと思います。もちろんその使い方でOKです!

曲全体を通してメトロノームを鳴らして弾こうとする人がいますが、それはしなくても良いです。クラシックの場合、どんな曲でも少し揺らぎがあるものです。メトロノームの表記は最初から最後まで一定のテンポで弾けという意味ではありません。

一定のテンポで弾かないのになぜメトロノームの表記をするのかというと、そのテンポ感で演奏して欲しいという思いが作曲家にはあるからです。

完璧にテンポをキープはしないけど、基本的にはそのテンポ感の中で動き、自然な揺らぎを伴いながら進んでいくというのがクラシックだと私は思っています。(揺らぐと言っても聴いていて不自然な感じにならない程度に柔軟な演奏をしなくてはいけません。)

これはクラシックの場合です。

ドラムがリズムを刻むようなポップスなどの音楽の場合はきちんと最初から最後までテンポをキープすることが大切なんだそうです。ポップスを弾く場合はメトロノームを鳴らしながらズレないようにひたすら練習するというのを聞いたことがあります。それはそれで大変ですよね…。

テンポにある程度柔軟性を持たせるクラシックと、一定の速さの中で動くポップス。このように同じ音楽でもジャンルが違うとテンポの捉え方にも違いが出てきます。

テンポ感というのはとても大切で遅すぎてもても速すぎてもいけないのです。それはなぜかと言うと進む速度によって曲のイメージや雰囲気が変わってしまうからです。

しかし同じ曲をみんなが全く同じ速さで弾いているわけではないですよね。人によって少し速かったり、遅かったりということはとてもよくあることです。

これは個人の感覚ということになります。その人が元々持っているテンポ感やその曲に対しての解釈、自分が1番心地よく弾けるテンポがそれだったからそのテンポになったわけです。

私の場合、性格的にせっかちで乗って弾けるテンポが割と速いです。私が乗って弾けるテンポ感と合うような曲であれば全く問題ないのですが、曲によってはゆったり弾かなくてはいけないものもありますから、いつもいつもそのようなテンポ感で弾けるわけではありません。

このようなテンポ感をしっかり自分の中に入れる場合にも私はメトロノームを使います。気をつけていてもだんだんと自分の弾きやすいテンポに引っ張られてしまうので、それを防ぐために曲の最初の部分だけメトロノームを鳴らしながら練習したり、メトロノームを鳴らしながらメロディーを歌ったりします。

こうすることでそのテンポ感にだんだんと慣れていきます。初めはぎこちなかったり、しっくりこなかったりしたとしても慣れるとそのテンポ感の中で上手く呼吸ができるようになり、自然な歌い方ができるようになっていきます。

気分によってテンポがかなり速くなってしまうと最悪の場合速すぎて弾きにくくなってしまい、つっかえてしまうということが出てきてしまいます。逆にテンポが遅すぎても弾きにくさを感じる場合があります。

そのようなことが起きないようにするには、自分が1番良い状態で弾けるテンポを探って、見つけおくことが大切なのではないかなと私は思います。

弾き始める時に何も考えずに出たとこ勝負で弾く人が多いように思います。曲の始まりではありますが、その前からちゃんと音楽が流れているような感じで弾くと失敗が少ないと思います。

自分の弾きたいテンポを曲の1小節前から予備拍としてカウントするというのでも良いですし、その曲のメロディーを1度思い浮かべてから始めるというのでも良いので、弾き始める前に必ずどのテンポ感で進んで行くのかということをしっかり自分で再度感じてから弾き始めて下さいね。

拍の感覚やテンポ感というのは元々優れたものを持っている人も中にはいますが、たいていの場合は積み重ねで良くなっていくものだと思います。

メロディーを歌って弾くことはとても大切なことですが、拍を感じる感覚が薄かったり、テンポ感が悪かったりすると上手には聴こえないので、拍感やテンポ感というものもとても大切なものだと思います。

同じ速さで弾けるようになるだけではなく、拍感やテンポ感を鍛えるためにもメトロノームを上手く活用していきましょう!

まとめ

◆メトロノームはヴィンケルが発明し、メルツェルが改良して完成させた
◆ベートーヴェンはメトロノームの表記を積極的に行った
◆メトロノームは拍感やテンポ感を養うのに使うと良い



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