このバッハ「イタリア協奏曲第1楽章」は、10代の頃に弾いたことがあったんですが、今改めて弾いてみてもバッハの中でもけっこう好きな曲の一つに入ります♪
弾くのもいいけど、聴くのも好きですねー。

私にとって、特に第1楽章は、最初から聴き始めるとついつい最後まで聴いてしまうんですよ。次はどんな展開になるんだっけ?ってわかっていてもまた聴いてしまう、そんな曲です。

オトナになって、そんな風に音楽をたくさん聴ける時間が、本当になくなってきたなあと思う今日この頃です。

と、スマートにこの文章を書き進めていこうとした矢先、なぜかなぜか、
いろんなギモン  にぶつかっていく私なのでした(+o+)

では、最初の疑問。

何でイタリアって題名が含まれてるの??

この「イタリア協奏曲」は、1735年にヨハン・セバスティン・バッハにより、「イタリア趣味によるコンチェルト」BWV971という原題で、「フランス風序曲」BWV 831とともに、「クラヴィーア練習曲集第2巻」として出版されました。
ちなみにこの「イタリア協奏曲」は3楽章の構成になっています。

という説明はこれくらいにしまして、じゃあ、なぜ「イタリア」なのか、ということですが、調べてみると、どうも、バッハが生きていた17、18世紀、ヨーロッパ圏の芸術の最先端はイタリアだったそうです。イケてる国だったってことなんですよね♪

バッハは生涯ドイツから離れることはなかったみたいですが、きっとイタリアの音楽については興味や憧れがあったんでしょうね。
実は協奏曲というスタイルの発祥の地は、イタリアだといわれています。
これらの条件からこの「イタリア協奏曲」が作られたのではないかという説が多いです。

イタリアという題名が含まれている件については、分かったとして
もう一つの疑問が湧いてきてしまいました(?_?)

どうして「イタリア協奏曲」なのに一人での演奏なんだろう??

協奏曲というのは、独奏楽器とオーケストラが共演するスタイルのジャンルです。だから、「イタリア協奏曲」も本当はたくさんの人と演奏しなくてはなりません(+o+)

それで、はい、調べてみました。
当時、バッハが仕えていた貴族が、イタリアのビバルディなどの作曲家の楽譜を渡して、この曲をチェンバロで弾けるように作ってほしいと依頼したのが始まりのようです。
その後に、バッハオリジナルの旋律で作曲したみたのが、この曲なのです。

この時代は、知っている人も多いと思いますが、今でいうピアノという楽器はまだ存在せず、鍵盤楽器というと、チェンバロ(ハープシコードともいいますね)が主流でした。
では、もともとのチェンバロの演奏を聴いてみてください♪

※演奏自体は1:30~


「イタリア協奏曲第1楽章」の難易度は?

全音ピアノピースの難易度によると、Eランクとして掲載されています。Eだとショパンの幻想即興曲やノクターン、リストの愛の夢と同じランクなんですよね。

バッハの曲のみでは、たいていの人はインベンション、シンフォニアと進んで、平均律にいくかなーってところでこの曲に出会う感じかなとは思います。
ひとつひとつの音のコントロールのことを考えるとEなんでしょうか??
こういうランク分けは、難しいですねー(+o+)

バッハの弾き方は、奥が深い…


さて、いよいよ弾き方に入っていきましょうか。

実はこの記事をすすめていくにあたって、どの視点でかけばいいのかをかなり迷いました。

何故かっていいますと、バッハは、アナリーゼ(楽曲分析)の資料がたくさん(+o+)ありすぎて、、、そうなんです。きっと私より専門的に説明できる人はいらっしゃるんだろうなあと思いますね。書籍でも、ネットでも探すといっぱいでてきますので、気になる人はそちらの方も合わせてみてくださいね♪

というわけで、私が目指すところはここ(さて、どこでしょう?)にたどり着きました(笑)

演奏者によって雰囲気がちがうのはなぜ??

まずは二つの演奏を聴き比べてみてくださいね。

◆一つ目


◆二つ目


皆さんはどちらの演奏が好きですか?

一つ目のオーケストラを思わせる演奏。二つ目のチェンバロを思わせる演奏。

最初の和音の弾き方も違いますね。一つ目はアルペジオで華やかに見せているのに対して、二つ目は4つの音を同時に弾いていますね。
※楽譜をみて確認したい人は、後述に楽譜を掲載してありますので参照のこと。

どちらが正しいというのではなく、演奏者がどのようにひきたいかでこの「イタリア協奏曲第1楽章」のもっている世界を変えることができます。
バッハの面白さはここにあると思うんですね。
同じメロディでもフレーズをどのように解釈するかでもちがうし(*^_^*)。

私が中学生ぐらいの時のレッスンといえば、ちょうど原典主義な解釈が流行っていて(もしかして、地域や学閥などあるかもしれないので違っていたらごめんなさい(>_<))、バッハがいた時代、チェンバロの響きに似た演奏をするといいという流れのレッスンを受けていた覚えがあります。
最近は、今のピアノを生かした演奏やいろんな演奏を耳にすることも多くなりましたね。

どの楽譜を選ぶのかも大事!

実は、バッハの楽譜は同じ曲でも大きく分けて二つのタイプの版に分かれるんです。
まず、一つ目はバッハが当時作曲したものにほぼ近い原典版とよばれるもの。
二つ目は、校訂版と呼ばれる、今のピアノで弾きやすいように、スラーや指番号が校訂者によって後で書き加えられたもの、が存在します。

① 原典版(あまり楽語が入っていないという観点でご理解くださいね)


② 校訂版


特に指番号は校訂者によって、記されている番号が違うので、楽譜を購入するときはどの楽譜を使ったらよいのか師事しているピアノの先生にきくのも一つの手です。

最初に使う楽譜で、その後の未来が変わってくる可能性もあります。
参考にしてみてくださいね♪

まとめ

1、バッハは様々な弾き方の解釈ができる
2、どの楽譜を選んで練習していくのかが意外と大事。

今回の内容は、この曲に限らずバッハの他の曲でも、同様のことがいえます。
是非、アナタらしい「イタリア協奏曲」を奏でていただきたいと思います。

あなたが、うまく演奏できるように応援していますね♪


「イタリア協奏曲」の無料楽譜
  • IMSLP(楽譜リンク
    本記事で原典版として紹介した楽譜です。1853年にブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版されました。
  • IMSLP(楽譜リンク
    本記事で校訂版として紹介した楽譜です。1918年にユニバシティ・ソサイエティ社から出版されました。

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