「楽器を吹けるようになりたいなー」人生に一度はこんな憧れを抱いたことがある人も多いはず。

楽器を吹ける人は、綺麗でおしとやかで魅力的なイメージがありますよね。私もそういうイメージがあって、社会人になってからフルートを始めました。

しかし、フルートのレッスンって、お金がかかりますよね。通常、1ヶ月1万円前後、ちゃんとした楽器を購入するとなると、安い楽器でも5万円前後と、趣味にかけるには大きな出費と考える方がいるのではないでしょうか?

そんな中で、フルートは絶対に独学が無理かといわれると、そうでもありません。人前で曲を吹く程度なら、独学でも大丈夫と言っている人もたくさんいます。

独学フルーティストに憧れる方のために、フルートを独学で学ぶために必要なことをお伝えします。

■ 目次

他の楽器と比べてフルートが独学に向いているわけ

オーケストラにはフルート以外にもたくさんの楽器があります。バイオリン、クラリネット、サックス、トランペットなど。そのような楽器と比べてフルートが独学に向いている理由は、三つほどあります。

  1. 音が大きすぎない。
    フルートの音域は高めなので音は響きます。しかし、サックスやトランペットなどと比べると小さいので、練習がしやすいです。(マンションやアパートの場合は、近所の方のことも考慮して練習する必要があります)

  2. ピアノと同じC調なので、楽譜が読みやすい。
    トランペットなどと違って、ピアノと同じ楽譜です。ピアノを触ったことがある人であれば、譜面を読むのにそれほど苦労しません。

  3. 教則本がたくさんある。
    フルートは趣味として多くの方に親しまれています。そのため、教則本や楽譜の種類が豊富です。

このような理由で、他の楽器より独学で挑戦する人が多いと思います。

逆に、独学のどういう点が難しいかも解説してみます。

フルート独学のここが難しい

  1. 音の出し方や楽器の構え方
    これは、楽器を初めて持ったときに一番気になる点ですね。特にフルートは横に構えて持つ楽器です。そして、運指によっては楽器がかなり不安定になります。基礎ができていないと 、初心者を抜け出したポイントで引っかかる場面が出てきます。

  2. 自分の音を評価してくれる人がいない
    フルートのレッスンに通っていれば、先生が音の悪いところを指摘して正しい吹き方を教えてくれます。しかし独学だと、どこに問題があるのか、どうやったら綺麗な音が出せるのか分かりにくいです。

  3. いい音を聞けない
    いい音を奏でるために必要なのは、いい音を知ることとよく言われます。レッスンに通うメリットは、プロの演奏を毎回聞くことができるというのも含まれると思います。独学だとフルートの音を聞く機会が少ないので正しい音のイメージが湧きにくいです。

そのようなことを改善するために、独学でフルートを学ぶときにどうやって学んでいけばいいかをまとめてみました。


独学者向け、フルートの学び方

自分の目的に合った教則本を買う。

楽器屋さんに行けば、もしくはインターネットで検索すれば、いい教則本の情報はたくさん出てきます。評判についても知ることができるので、自分がどのレベルでどこまでのレベルを目指しているのか見極めて教則本を買うとよいと思います。

教則本を使うと、自分のレベルに合わせた練習曲を吹きながら、基礎から固めることができます。

こちらの動画では、独学に役立つ教則本が紹介されています。


初心者に合わせたレベルで進められる教則本を使えば、それを進めるうちに難しい曲を吹けるようになり達成感も出てきて、充実した独学練習ができるのではないかと思います。

YouTubeで、具体的な練習方法やプロの動画を見て真似してみる。

今はとてもいい時代です。YouTubeで検索すれば、いくらでも練習方法やプロの演奏を楽しむことができます。練習方法に関する動画は、レッスンさながらの臨場感があるものもあります。

プロの演奏は、もちろん生演奏に比べれば劣りますが、聞かないよりはだいぶ効果があります。

フルート吹きのブログを見て勉強する。

ネット上にはたくさんのブログがあふれています。その中には、音大を卒業してフルートの講師として活躍している人も、独学として始めたばかりの人もいます。

自分が知りたいシーンに合わせて検索してブログを見てみるとまるでその人に会って話を聞いたかのような感覚に陥ることがあります。実体験をもとにしているので、分かりやすいです。

鏡やレコーダーで自分を客観的に見る。

一人だと、自分がどんなふうに吹いているのか評価がしにくいもの。そんなときは、鏡で立ち姿を見たり、音を録音したりして客観的に見ることをオススメします。

きっと普段は気づかない問題点が浮き彫りになるはずです。

それでも無理なら、オンラインレッスンを活用する。

以上のことをやっても、やっぱり自力で学ぶのは難しいですよね。そんなときは、「オンラインフルートレッスン」もあります。オンラインのいいところは、安い、そしてある程度スケジュールの自由が利く点です。

フルートを初めて吹くときは、楽器の持ち方や唇を当てる位置、息を吹き込むときの微妙な角度など、注意する点が多くあります。上に述べた4つの練習方法を使っても、納得がいかない点が生じることもあります。

そのようなときは、始めの数回だけでもオンラインのレッスンで先生に習うことにより、変な癖がつきにくくなり、楽器を鳴らすための基本的なことが学べます。

まとめ


他の楽器と比べてフルートが独学に向いているわけ
  1. 音が大きすぎない。
  2. ピアノと同じC調なので、楽譜が読みやすい。
  3. 教則本がたくさんある。

でも、フルート独学のここが難しい
  1. 音の出し方や楽器の構え方が分かりにくい
  2. 自分の音を評価してくれる人がいない
  3. いい音を聞けない

独学でもできる練習方法
  1. 自分の目的に合った教則本を買う。
  2. YouTubeで、具体的な練習方法やプロの動画を見て真似してみる。
  3. フルート吹きのブログを見て勉強する。
  4. 鏡やレコーダーを使って客観的に見る。
  5. オンラインレッスンを活用する。

楽器を独学で学ぶというのは正直大変です。なかなか音が出ず、諦めたくなることもあります。

そこで必要になるのが、「分かりやすい情報」です。今はネット上にいい教材や練習方法がたくさん書いてあります。

そのようなものを駆使してもわからなければ、オンラインレッスンで先生から直接アドバイスをもらうのも一つの手です。

また、ブログなどを見れば、独学でフルートを練習しながら悩んでいる人は自分だけではないと実感できると思います。

せっかくスタートラインに立ったのです!この趣味をできるだけ継続して音楽を楽しみましょう。


 オーケストラ曲の記事一覧