平吉毅州作曲『チューリップのラインダンス』
もはや、ピアノの発表会の定番曲といっても過言ではない、平吉毅州(ひらよし たけくに)作曲『チューリップのラインダンス』。

私自身、小学校低学年の頃に発表会で演奏した経験があります。
また、現役でピアノ講師をしている母の教室でも、毎年発表会で弾く生徒さんが必ずいるほどの人気曲です。
聴くだけで気分がワクワクして楽しくなる、オススメの曲です!

今回はこの『チューリップのラインダンス』の難易度と弾き方をご紹介しますので、一度弾いてみたいなぁと思われている方は、是非参考にしてみてくださいね。





楽譜は河合楽器から出版されている、「こどものためのピアノ曲集『虹のリズム』」がオススメ!




こちらの「虹のリズム」はCDもありますので、楽譜と照らし合わせながら聴いてみるのもオススメです。




ピアノ発表会用の名曲集にも掲載されています。



平吉毅州氏について

平吉毅州氏について
平吉毅州氏(1936-1998)は兵庫県神戸市出身の作曲家です。
1961年に東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業、1967年に大学院を修了しています。

数々の音楽大学で教授を歴任し、多くの合唱曲を作曲されました。
また、晩年には子どものためのピアノ曲の作曲に力を入れていたそうです。

代表曲には、小学校でよく歌われている合唱曲『気球にのってどこまでも』や、中学校のコンクールで歌われることの多い合唱曲『若い翼は』などがあります。
その他にも、数多くの学校の校歌も作曲されています。

「こどものためのピアノ曲集『虹のリズム』」とは?

こどものためのピアノ曲集『虹のリズム』
「こどものためのピアノ曲集『虹のリズム』」は、平吉毅州氏により1979年に作曲された、全25曲からなるピアノ曲集です。
主に子どもが演奏することを目的として作曲されているため、難易度もそれほど高くなく、比較的短い曲ばかりですが、それでいて聴き応えのある曲ばかりです。
『チューリップのラインダンス』はこの曲集の25曲目に収められています。

この曲の他にも、16曲目の『ススキの葬列』や24曲目の『真夜中の火祭』などは、よくピアノ発表会でも取り上げられている人気曲です。

「ラインダンス」とはどんなダンス?

ラインダンス
この曲の表題となっている「ラインダンス」とは、ダンサーが横一列に並び、全員が一斉に同じステップを踏んで踊るダンスのことです。
みんなが同じタイミングで脚を上げて、同じように脚を動かしながら踊るダンスと表現した方が、イメージがわきやすいかもしれませんね。

全員でタイミングも動きも合わせるので、テンポを乱すことなく一定に弾くように心がけてください!

この曲の難易度を確認しよう!

『チューリップのラインダンス』の難易度
『チューリップのラインダンス』の難易度は、だいたい初級上から中級あたりといったところです。
ブルグミュラーからソナチネに取り組んでいる人なら、十分にマスターできる曲だと思います。

ただし、全体的に速いテンポで楽しく軽快に弾かなければならない曲なので、リズムが崩れてしまったり左手の動きが一定にならなかったりしやすいです。

「なかなか一定のテンポで転ばずに弾けないんだよね~」という人は、この曲を練習するのと並行して、ハノンを色々なテンポやリズムで練習することも忘れないようにしましょう!

楽しく弾ける方法をご紹介!

楽しく弾ける方法
それでは、思わず楽しくなっちゃう弾き方をご紹介します。

・・・が、その前に、私がこの曲を演奏するときのイメージをお伝えしておきます。
すみません、始めに謝っておきます。
私のイメージ、それは・・・



「フラワーロック」。


フラワーロック
・・・。
すみません、決してふざけているわけではないんです。

この楽しく軽快な音楽と、音に合わせて楽しそうに踊るフラワーロックのイメージが、私の中ではピッタリとマッチしているんです!
マッチしているというより、むしろドンピシャ!

ですから、私はこの曲を演奏するときには、フラワーロックが「ヘイ!ヘイ!」と踊っている様子をイメージしながら、楽しく弾いています。


また、この曲は最初が不完全小節で始まっています。(最初の小節が4拍という拍数を満たしていないため)
ですから最初の小節はカウントせず、次の小節を1小節目として数えていきますので、注意しながら弾き方の解説を見ていってくださいね!


イントロ
まずイントロですが、左手からだんだん音が重なるように曲が始まります。(動画冒頭~)
「これから楽しいショーが始まるよ~!」という印象のイントロです。
聴き手を一気に引き込むように、どっしりと、なおかつ元気よく弾き始めましょう。
私はこの付点4分音符には、すべてペダルを付けます。

イントロの後半からは、左手で軽快なリズムを刻み始めます。(動画0:10~)
ここからはウキウキしたような気持ちで弾くようにしましょう。

チューリップのラインダンス
8小節目から、いよいよ楽しいダンスのメロディーが始まります。(動画0:12~)
このスタッカートの付いた4分音符は、1音ずつ下降してくる高い方の音を目立たせるようにしてください。
10、11小節目の8分音符とシンコペーションのリズムは、転ばないように気を付けながら弾いてくださいね。
11小節目は、「レ」の音にアクセントを付ける意識で弾くと、シンコペーションの効果がはっきりしますよ!


19小節目の後半からはリズムを崩さないよう、スローテンポから正確に練習していきましょう!(動画0:25~)

26小節目は、音は下降しているのにクレシェンドでだんだん強くしていきます。(動画0:33~)
27小節目の付点2分音符は、少し溜める気持ちで入るといいと思います。(テンポを崩さない程度に!)

またこの27小節目からは、右手はタイで音を伸ばしたままにして、左手で弾く箇所です。
タイや4分休符はしっかり意識してくださいね。

チューリップのラインダンス
32小節目からは、8小節目からのダンスのメロディーと、リズムが入れ替わっています。(動画0:41~)
さらに、雰囲気もやや暗めに変わっています。
「p」を意識しながら、少し不安そうに弾いてください。


40小節目からも、左手のリズムが転ばないように気を付けます。(動画0:50~)
また、テヌートとスタッカートを組み合わせたリズムが出てきますが、私はここからのテヌートが付いた音にはすべてペダルを踏むようにし、ベッタリ(他に表現ないんかい)弾くように気を付けています。


46、47小節目で3拍子のようなリズムになります。(動画0:57~)
このリズムを間違えやすいので、気を付けてください。


49小節目からは右手の音はだんだん上昇していきますが、デクレシェンドで少しずつ弱くしていきます。(動画1:02~)
51小節目のダンスメロディーは、音を弱くしたままかわいらしく弾いてください。(動画1:05~)

チューリップのラインダンス
そして58小節目の左手「mf」からそれまでの雰囲気をガラリと変え、元の楽しく元気なメロディーが登場します。(動画1:14~)
67小節目の「ff」(動画1:23~)に向けて、一気に盛り上げていきましょう。

出し切ったあとはだんだんと音を弱くしていきます。
ここもリズムを間違えやすい箇所なので、4分休符はしっかりカウントしましょう!


そして最後は「pp」で曲が終わります。
私はこの最後の左手「ソ」の音は、ソフトペダルを踏みながらそっと弾くようにしています。
よかったら参考にしてみてくださいね。

弾き方のまとめ

全体的に元気でとても楽しくなる、この曲の弾き方のポイントをまとめます。

  • チューリップが並んで、楽しそうに踊っている様子をイメージしながら弾く(なんならフラワーロックでも・・・笑)
  • 崩れやすいリズムが多いので、スローテンポで確実にリズム感をつかむ
  • 強弱に気を付けて弾く

以上の3つのポイントを押さえて練習すると、楽しいダンスが表現できると思います!
ぜひ、ウキウキするような楽しい気持ちで弾いてくださいね!



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