12月になると、街中の雰囲気がクリスマス一色に染まっていきますよね。
サークルや支援センターなどの集まりで、クリスマス会を企画する事もあるのではないでしょうか?
そんな時にヒントにしていただきたい、音楽療法の理論を使ったクリスマス会のプログラムと、手作り楽器の作り方についてご紹介します。
プログラムの基本は『起承転結』を意識しよう
音楽療法のプログラムは、基本的に導入部があり、徐々に盛り上げていき、少し違った流れを加えて雰囲気を変えて楽しみ、最後はクールダウンをして終わります。
導入部分には季節の歌や、参加している幼児の多くが知っている曲を選んでください。
せっかく参加して、歌ってねと声をかけられたのに、自分の知らない曲。
そして、周りにいる子どももママたちも知らない様子だと、楽しみにしていた気持ちがしぼんでしまいかねません。
敏感な子どもだと、帰ろうとしてしまうこともあります。
導入部の曲は、テレビを見ていないとわからないようなアニメソングなどではなく、童謡がわかりやすくていいでしょう。
その後は、身体を使った曲を取り入れると、徐々に盛り上がっていくことができます。
はじめは手遊びから、次に身体全部を使った振りのある曲などを選んでみて下さい。
普段から行っている手遊び歌を、クリスマスに関する替え歌にし、振りをつけることもおすすめです。
インターネットや書籍にも紹介されていたりするので、参考にしてみて下さいね。
こちらの動画では、手遊び歌としては定番の『とんとんとんとん ひげじいさん』のクリスマスバージョンが紹介されていますよ。
一通り盛り上がったところで、次は雰囲気を変えてみましょう。
子どもは飽きやすい子が多いです。
年齢が低くなればその傾向は強まります。
歌を歌って、身体を動かして、楽しいけれどもそればかりでは飽きてしまうのです。
新たに楽器を登場させて、子どもに音を出させてあげた後、それを演奏しながら歌を歌うのもいいでしょう。
サンタさんの絵本を読んだ後、サンタクロースが登場する曲を歌うのもいいですね。
時間があるようなら、手作り楽器をみんなで作って、一緒に演奏してみてもいいでしょう。
そして、最後にクールダウンの曲です。
比較的ゆっくりとした静かな曲を選んで下さい。
これも、なるべくみんなが知っているような曲がいいですね。
作って楽しむ手作り楽器
その場で簡単に作ることができる手作り楽器を使って、みんなで一緒に合奏を楽しむこともできます。
作りやすいのは、ペットボトルを利用したマラカスや、紙皿を利用したカスタネットなどです。
作り方はとても簡単。
まずはペットボトルを準備します。
そして、中には粒状の物を入れます。
そして後は蓋をするだけです。
中に入れる粒状の物は、小石やあずき、砂などが定番ですが、かわいくするために大きさの違うビーズを用意してもいいでしょう。
また、ペットボトルの周りを、シールを貼ったり、マスキングテープで飾り付けたりすることで、子どもたちが手作りしたことをより実感できるようにすると楽しめますよ。
そして、演奏中に誤って中身が出てしまうといけないので、キャップをしっかりしめた後に、テープで止めることをおすすめします。
次に、紙皿を使って作るカスタネットです。
こちらも作り方はとても簡単で、紙皿一枚とペットボトルキャップが2個あればできあがります。
まずは紙皿ですが、物を乗せる部分を内側にして二つ折りにします。
内側の向かい合う位置にペットボトルのキャップをボンドなどで貼り付けます。
これで完成です。
ペットボトルのキャップがぶつかり合って、カチカチと音が鳴るのを楽しむことができます。
このカスタネットは、紙皿に絵などを自由に描くことができます。
こちらも、子どもは自由な発想でいろいろな絵を描いてくれますよ。
実際、この二つの楽器を使ってクリスマスソングの『サンタが街にやってくる』を演奏している動画がありましたので、ご覧いただけるとイメージがわきやすいかもしれません。
まとめ
1.音楽療法のプログラムの基本は起承転結。それを意識すると全体の流れが考えやすくなるでしょう。2.手作り楽器を作って、さらにそれを使ってみんなで合奏するのも、子どもたちを楽しませる、ひとつのポイントになりますよ。
せっかくのクリスマス会ですので、子どもたちはもちろん、大人も、子どもたちの笑顔を見て楽しみたいですよね。
事前のしっかりとした準備があれば、本番はきっとみんなが素敵な時間を過ごすことができますよ。