6月と言えば梅雨の時期だという地域も多いはず。
そこで真っ先に音楽療法のテーマにしたくなるのが『雨』です。
でも、梅雨の時期に雨の歌を歌うとなんだか気分もジメジメしそう。
そこで今回は、初夏を思い起こさせてくれる夏の歌を取り入れた、6月の高齢者施設でのセッション案についてご紹介します。

『雨』の曲だけでもセッションは成り立ちます

梅雨の時期だし、6月の間に何回かセッションを行うのであれば、そのうちの1回は季節を確認する意味を込めて、雨をテーマに音楽療法のセッションを展開してみてもいいですよね。

雨に関する曲はたくさんあります。

『あめふり』(童謡・あめあめふれふれ)や『雨降りお月さん』などの、導入部に使いたい曲や、内山田洋とクール・ファイブの『長崎は今日も雨だった』や八代亜紀の『雨の慕情』など、多くの人が歌える演歌もあります。


それらを上手く組み合わせると、雨をテーマにしたセッションが成り立ちます。

また、雨の音を表現してくれる楽器である、レインスティックを取り入れるのもおすすめ。

レインスティックは、筒の中に小石が入っている楽器で、それを傾けると雨のような音を出すことができます。

外で雨が降っているのに、室内にいてまで雨の音を鳴らさなくてもいいのかもしれませんが、レインスティックが珍しい楽器ということもあり、セッションの雰囲気を盛り上げてくれるいいアイテムになりますよ。

やっぱり梅雨の時期にはジメジメしたくないという時には夏の歌を先取りしましょう


梅雨の時期で、ただでさえ気候がジメジメしているのに、歌まで雨に関する曲だと、なんだか気分までジメジメしてしまいそうだと感じることはありますよね。

そんな時には、夏の歌を先取りして取り入れてみましょう。

6月は夏ではないのに、夏の歌を使うことに抵抗があるかもしれません。

でも、日本には初夏という言葉があり、それは5月から6月初めを指す言葉だとされています。

まさに、梅雨の時期が当てはまるのです。

そして、初夏にぴったりの曲も、たくさん作られています。

まずは『夏は来ぬ』(唱歌)。この曲の冒頭に登場する卯の花は、ウツギの花のことです。

そして、ウツギの花は初夏に咲く花。

まさに初夏の時期を歌った歌だといえます。

初夏の花を歌った曲は他にもあります。

それは、バラを歌ったマイク眞木さんの『バラが咲いた』やハマナスが登場する森繁久彌さんの『知床旅情』などです。


お花の写真やイラストとともに曲を紹介すると、クライエントの表情が明るくなりますよ。

雨の歌でも夏の歌でもない6月の歌


そして、雨も夏もテーマとしない6月にぴったりな歌もあります。

6月と言えばジューンブライド。

『雨降りお月さん』もお嫁に行く時のことが描かれている歌ですが、雨の登場しない花嫁さんの歌が『瀬戸の花嫁』(歌謡曲)です。


この曲は1972年に発売された比較的新しい曲ですが、高齢の方でも親しんでいる方が多く、曲をきっかけにクライエントの結婚時のエピソードを引き出して、コミュニケーションを深めることもできるのでおすすめです。

また、6月の記念日にちなんだ歌を用意することもできます。

たとえば、6月26日は露天風呂の日。

この日にちなんで、デューク・エイセスやザ・ドリフターズが歌った『いい湯だな』を歌ってみるのはどうでしょうか。

もともとは、デューク・エイセスが歌った曲ですが、そのオリジナル版よりも、ザ・ドリフターズが歌ったカバー版の方が知られています。

両者のわずかに異なる歌詞部分を歌い比べて、どちらに親しみがあるのかについてディスカッションしてみてもいいですね。

まとめ

  1. 『雨』の曲だけでもセッションは成り立ちます。梅雨の時期に1度は雨の曲を取り入れてみてもいいでしょう。
  2. やっぱり梅雨の時期にはジメジメしたくないという時には夏の歌を先取りして、気分のジメジメ対策をしましょう。
  3. 6月をテーマにした、雨でも夏でもない歌をプログラムに加えるのも一つの方法です。

音楽療法では、季節に応じた歌が取り入れられるといえども、毎日雨が続くような梅雨の時期に、歌までも雨に関するものというのでは気分が乗らないというのは当たり前のことだと思います。

そして、それはクライエントのみならずセラピストにとっても同じことがいるでしょう。
クライエントとセラピストの双方が乗り気のしない曲は選ぶ必要がありません。

ジメジメした梅雨の時期は、初夏の歌や6月の記念日になどにちなんだ歌で乗り切りましょう。


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