最近のJ-popや今流行の曲ばかりを聴いていると、どうも脳が疲れてくるのに気付きました。幼い頃から自宅で、レコードをかけてクラシックを聴いて育ってきた私が、題名は知らなくてもある程度の有名な曲は耳で聴いて知っていました。今では、レコードの機械が壊れてしまいレコードは物置の奥に眠っています。今でこそ、レコードで聴きたいなぁ。

私は「勉強脳」になっちゃうので、車でクラシックはかけません。「わかる~」って声が聞えてきました。どうしても、あら探しをしてしまうんですよね。(汗)レストランのBGMもクラシックを演奏している人がいると勉強脳のスイッチが入って、かえって落ち着かないのです。

天邪鬼なのかな?なるべく私はBarのBGM演奏のときはクラシックを弾かないようにしています。弾くときはジャズにアレンジして演奏します。実は、クラシックはボロがバレやすいというのも一理ありですが。

とは言え、私はクラシックが音楽の原点だと思っているので、今回は、ジャンル別におすすめクラシック曲をピアニストの立場からまとめてみました。

■ 目次

静かで心が穏やかになる曲

「私を泣かせてください ヘンデル」

イタリアオペラを習っていた時に、あまりの美しさに度肝を抜かれた曲です。比較的簡単で歌いやすいし、弾き語りが出来るくらいピアノ伴奏も簡単ですよ。本当に涙が流れてくるくらい心に響く曲です。老人施設で弾き語りを演奏したときには、おばあちゃんたちが涙を流してくれました。

「カノン パッヘルベル」

カノンのコード進行は、いろんなアーティストが使用しているみたいです。「このコード進行さえわかれば、いろんな曲弾けるよ」と言われたことがあります。でも、コード進行というか、そもそもコードがイマイチ理解できていない私。

Cはド、Dはレ~などと和音で弾ける程度くらいですが、即興でコードを見ただけで伴奏が出来る人!尊敬します。

クラシック一本で習ってくると、コード進行でつまずくんですよね。わかってくれるかなぁ?カノンはいろんなアーティストの方が曲の一部に使ったりしてますよね。それだけ、素晴らしいコード進行なんだなぁと思います。

激しくかっこいい曲

「ハンガリー狂詩曲 第2番 リスト」

リストが書いたハンガリー狂詩曲は全部で15曲ありますが、第2番は一番皆さんが聴いたことがあるポピュラーな曲です。何とも言えない「ジプシー音楽」に心を奪われました。スペインのフラメンコが頭に浮かびます。あの真っ赤なドレスを思い出してください。まさに、この曲は、真っ赤なドレスを着た女性が踊っているのを表しているようですよ。

ちょっと土臭い感じのメロディーから始まり、後半はオクターブの連続!私は頑張っても9度まで(ドから高い上のレ)しか届かないので、オクターブが続く曲は「手が壊れる~やめて~」。

この部分、なぜか運動会でかかってそうなメロディーに聴こえるのは私だけかしら?オクターブが終わったあとの、右手のパッセージは「気持ちいい~」「楽しい~」という快感に襲われます。

「ソナタ 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」3楽章 ベートーヴェン」

「月光」は3楽章まであって、その中の最終章が一番好きです。1楽章は暗いだけで、せっかちな私はどうも早く弾き終わりたいという感じになります。2楽章は一息タイムですね。そして、ようやく3楽章に突入!嵐のような激しさたっぷりのこの曲にメロメロです。

弾き過ぎて楽譜はボロボロ。この曲の嫌なところは一つもありません。実はなにかにイラついているときにこの曲を弾くとすっきりするのです。そんな私のストレス解消法の曲です。

オーケストラで演奏される曲

「ピアノ協奏曲 第1番 第2楽章 ショパン」

レコードで幼い時から聴いていた曲です。1.3楽章はかっこいいイメージですが、ガラッと変わり2楽章はなんて美しいの?!こんな美しいと思った曲は人生で初めてでした。天使が舞い降りてきているかのようです。

父はショパンが大好きでいつも私に「ショパン弾いて」と言っていました。父が亡くなったときにもわんちゃんが亡くなったときにも、この曲を弾いた思い入れのある曲です。

「夜の女王のアリア「魔笛より」 モーツァルト」

ミュージカル「モーツァルト」を観に行ったり、映画「アマデウス」も観ました。「アマデウス」の中のコンスタンチェ役の女優さんは可愛いですよね。モーツアルトも、素晴らしい才能を持っているけど、バカっぽいおどけた感じを表現していたり、ピアノの演奏も実際に猛特訓したそうで、どちらも素晴らしいものでした。

この曲、実は全部が全部好きなわけではなく、超高音のアノ場所が好きなんです。鳥のさえずりのような場所です。

オペラ歌手のようにソプラノ歌いたいなぁ。


コマーシャルやテレビで聴いて覚えた曲

「モンタギュー家とキャピレット家「ロメオとジュリエットより」 プロコフィエフ」

ソフトバンクのコマーシャルで流れているアノ曲ですよ。題名はなんだか難しいけど、曲はもう耳に残っちゃいますよね。

それだけコマーシャルの影響が強いんですね。オクターブが多く、左手もバンバン飛ぶので実際弾くのはかなり難関です。

「あし笛の踊り「くるみ割り人形より」 チャイコフスキー」

これも、上記と同じくソフトバンクのコマーシャルの曲です。くるみ割り人形を演奏したことがある人は、「なぜにこの曲がソフトバンクに?」と思われましたよね?

狭い和音が多いので手が小さい人でも演奏出来ますよ。あの白いわんちゃんを思い浮かべてしまいます。

まとめ

*静かで心が穏やかになる曲
「私を泣かせてください ヘンデル」
「カノン パッヘルベル」

*激しくかっこいい曲
「ハンガリー狂詩曲 第2番 リスト」
「ソナタ 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」3楽章 ベートーヴェン(ベートーベン)」

*オーケストラで演奏される曲
「ピアノ協奏曲 第1番 第2楽章 ショパン」
「夜の女王のアリア「魔笛より」 モーツァルト」

*コマーシャルやテレビ で聴いて覚えた曲
「モンタギュー家とキャピレット家「ロメオとジュリエットより」 プロコフィエフ」
「あし笛の踊り「くるみ割り人形より」 チャイコフスキー」

以上が、ピアニストの私が選ぶおすすめのクラシック8曲となりました。
共感してくれた曲があれば嬉しいです。


 オーケストラ曲の記事一覧