小学校二年生からピアノを習い始めて、今までにピアノを習った先生は5人。ドリマトーン(エレクトーンと同じような楽器)は某楽器店の講師になってから初挑戦で、2人の先生に習いました。
講師になるまで、ドリマトーンは一度も触ったことがなかったけれど、講師になったからには強制的に習わなくちゃだめみたいで、ドリマトーンの生徒が居たら教えなくちゃいけないなんて言われて、「うそでしょ~!」と冷や汗でした。幸いなことに生徒にドリマトーンを希望する人はいなかったのでホッと一安心(・_・;)
さすがにドリマトーンは買わなかったけど、なんとか演奏できるようになりました。
ドリマトーンがピアノと違うところは、ベースを足で踏むので、両手、両足を使う楽器なのです。右足は強弱ペダル、左足はベースを踏みます。たまに、右足でもベースを踏んだりするので、わやくちゃに見えて、なんで間違えずに弾けるんだろうと思っちゃいますよね。
さらに、いろんなボタンがあって全然わかんないんです(笑)どこを押したらどうなるのかも全くチンプンカンプン。習っていても最低限のボタンしか使わなかったので、「他のボタンはどんな機能があるの?」なんてさすがに30分の短いレッスン時間の中では先生に聞けなかったんです。
きっと、幼い頃にドリマトーンを習っていたら自然に全部のボタンがどんな機能があるとかわかってたんでしょうね。いろんな音が出るのでピアノとは全然違った音色で演奏出来ますが、正直私はピアノ派です。ドリマトーンを習ったからこそピアノの良さがもっと感じるようになったのかもしれません。
あなたは背の高い方を選びますか?それとも低い方を選びますか?
ピアノを習い始めたころは、うちには今はほとんど見かけなくなった「オルガン」があって、強弱もドリマトーンと同じように右足で踏むタイプのものがついていました。オルガンが今もあれば貴重だったなぁと思います。
ある程度レベルが上達してきたので、オルガンでは強弱が鍵盤から出なくてだめだということで、アップライトピアノを親戚のおばちゃんが買ってくれました。うちでは4人姉妹がピアノを習っていたので、とても重宝したピアノになりました。
そのピアノはKAWAIのアップライトピアノで確か80万円くらいのピアノと聞いたことがあります。当時のピアノは、背が高いものが多く、音色もとても良かったんです。今のピアノは「コンパクト」にこだわっているのか背が低いものが多くなりましたね。
「部屋が狭い」という理由と「圧迫感がある」との理由で、需要を考えると背の高いピアノが少なくなっちゃったのかな? いわゆる皆さん「見た目」にこだわってるんですよね。「茶色が良い」、「猫足が良い」とかもよくリクエストされます。茶色は黒よりも値段がアップするんです。それでも部屋の色合いなどから茶色を求める人が多いんですね。
そりゃ何十万もするピアノなので、お父さんからしたら「車が買えるじゃないか」と実用性がある方を重視しちゃうので、お母さんはそんなお父さんの機嫌を伺う日々が続いたりして💦安い買い物じゃないだけあって、皆さんピアノを購入するのは至難の業なんですよね。
背の高いピアノと低いピアノは音色に違いが出るんです。ピアノに張っているたくさんの弦の長さと音響版の大きさに違いがあります。使用するハンマーの質にも寄るので一概にも言えないのですが、背の高い方が、低音の音の響きに差が出ます。弾きやすさや表現力にも差が出るんですよ♪
購入するときの注意点
実際、アップライトピアノを購入しようかなとお考えの方は、何軒かの楽器ショップを訪れてくださいね。カタログだけで購入しちゃだめですよ。カタログだけだと、実際ピアノが届いても、「う~ん、なんかよくわかんないけど弾きづらい」という感覚に陥るかもしれません。まだあまり弾けないという場合でも、弾けるお友達やピアノの先生を巻き込んでショップに行きましょう。一つ一つのピアノは全部音色が違いますし、弾きやすさも違います。時間がかかっても、たくさんのピアノを弾き比べて、「これだっ♪」と思うピアノが見つかったらいいですね。
演奏する人によっても、伝わる音色は変わってきます。強弱の出し方、指の使い方も違ますからね。「このピアノの音色は柔らかいな」、「このピアノは硬い音がするな」ということは素人でもわかると思います。これから何十年も一緒にいるピアノになるので、聴いていて心地よいピアノを選ぶようにしましょう。
電子ピアノは電源、アップライトピアノは?
電子ピアノは電源を入れたら音が鳴りますが電気代はかかります。アップライトピアノは、電気代はかからないですが、調律をしなければいけないのが親御さんには少なからずネックになっているかも?
ピアノは、木で出来ているので呼吸をします。雨が降り続くジメジメしている日が続いたり、反対にカラッと晴天が続いたり、冬にストーブをガンガン焚いている部屋にあるだけでも、調子が狂ってきちゃいます。
地下にピアノを置いているおうちも狂いやすいんです。「調律したばっかりなんだけどな」とボソっと愚痴を言いたくなるくらい、ピアノは悲鳴をあげてるんですね。「暑くて苦しいよ」、「霜が付くくらい寒いよ」などと言っているのかもしれません。
寒暖の差で私たち人間も風邪を引きますよね。ピアノも音を狂わすことで「風邪を引いちゃったよ」=「調律してよ」と人間に伝えているんですね。
気になるところはお値段。調律は平均的に12000円くらい~です。出張費が別度かかるかもしれません。良心的な調律師の方にも出会えると良いですね。この調律を怠る人が正直たっくさんいます。「今月はお金が・・」これが毎月気づかないうちに続いていくと気付いたら「あらっ、もう10年していなかったわ」なんてことに。
放っておくと、ボヤンボヤ~ンとめまいがしそうな音にピアノが変身しちゃいますよ。
定期的に調律(一年に一度か二度)するだけで何十年もステキな音を保ってくれます。
電子ピアノとアップライトのメリットの違い
一度、マンションに引っ越したことがあるのでアップライトやグランドピアノは実家に置いたままで簡易的に電子ピアノを購入しました。サンプリングの音しか出ないので、「なんじゃこりゃ?」というくらい音とタッチに違和感がありました。ただ、アップライトやグランドピアノにはないいろんな曲を聴ける機能と、トランスポーズ機能があったのが良かったです。CDを流さなくてもたくさんの曲が聴けて、移調が苦手な私にとってトランスポーズ機能は役立ちました。
バンドメンバーから、「ちょっとこの原曲低いから何度か上げてほしい」と言われたときにトランスポーズ機能が活躍するんですよ。普段は全く電子ピアノは弾かないですが、活用できるところだけ利用しています。
私がよくボランティア演奏をさせてもらっている場所では、以前に合唱団から譲ってもらったシンセサイザーを置いています。ボランティアのときだけポップスや演歌、伴奏曲を弾くにはまだ我慢できますが、クラシック曲なんて手を壊してしまうので弾けません。
そのくらい、シンセサイザーや電子ピアノはアップライトやグランドピアノと違って、タッチに差があります。アップライトとグランドピアノでは何時間弾いても手は疲れないのですが、電子ピアノやシンセサイザーではすぐ腕や手に違和感を感じます。
グランドピアノに近いサンプリング、そしてタッチ機能が付いていてもさすがに本物には勝てないんですよね。変な弾き方のクセが出来てしまうのも、電子で練習をしている人の傾向です。アップライトピアノをその後購入しても、クセがなかなか抜けないのが難点ですね。
まとめ
*背の高いピアノを選ぶか、低いコンパクトに見えるピアノを選ぶか
*購入するときはたくさん試弾しよう
*ピアノの調律をお忘れなく
*電子ピアノとアップライトのメリット
ピアノを習うにはたくさんのメリットがあります。能力アップや集中力なども養えますよ。
自分にぴったり合ったアップライトピアノが見つかりますように♪