小学生になると学校でも鍵盤ハーモニカを習いますよね。幼稚園から鍵盤ハーモニカが必須の子どもたちは弾ける曲もどんどん増えるので、早い時期から始めるのは良いことだと思います。お遊戯会や参観日で鍵盤ハーモニカを演奏するとなると、みんな頑張って練習しますもんね。
3歳のころから鍵盤ハーモニカを弾いている姪っ子は、「よろこびのうた」、「オーシャンゼリゼ」、「きらきら星」、「むっくりくまさん」、「メリーさんの羊」を幼稚園で弾いたそうです。
幼稚園のみんなで歌いながら弾くのって楽しいですよね。
小学生になってからはある程度、ドレミの場所がわかっていて知っている曲だったら、お友達の見様見真似で弾いたりします。「お友達があの曲弾いていたから、私も弾きたい」こういう思いからピアノを習いたいという気持ちになるんです。
ピアノをレッスンすることは、記憶力やスポーツ力までアップさせることができます。曲から色や背景などを想像して演奏するので、想像力も豊かになります。ただ、勉強の塾やプールだけに行かせていれば良いという考えは、古いのかもしれませんね。
指使いを教える
お友達の見様見真似で弾く子どもは、だいたいの人が指使いめちゃくちゃです(・_・;)
「あらあらっ、指がひっくり返っちゃってるわ~」と笑ってしまいます。
「メリーさんの羊」は指使いを変えなくて良いので、最初に弾く曲としてもってこいです。
「ねこふんじゃった」は楽譜を見ると、とてつもなく難しいので、この曲は特に見様見真似で覚える曲ですよね。なぜか必死に覚えようとする曲NO.1かも?
指使いは簡単に弾ける道しるべなので、自己流で弾くよりもラクチンなんですよ。どうしても自己流になって、指が足りなくなって小指で二回弾いてみたり、黒鍵をどうしても親指で弾いてみたり・・。「かえって弾きづらくないのかな?」と思ってしまいます。
左右とも、親指から数えて1・2・3・4・5 です。楽譜を見るとこんがらがっちゃうんですよね。
右手は、ド・レ・ミ・ファ・ソが1・2・3・4・5。
左手は、ド・レ・ミ・ファ・ソが5・4・3・2・1。
右手は覚えられても左がわかんなくなるんですよね。覚え方としては、まず自分の指の形を左右とも鉛筆でノートになぞり、大きめに爪を書いてその爪の中に指番号を書いてみてください。それを、指使いが覚えられるまでピアノの近くに貼っておくと良いでしょう。
カードやかるたで音符を楽しく覚える
「ミッキーといっしょ たのしい 音符カード」というヤマハから出版されているカードがあります。私はよくレッスンで使用しています。ミッキーのカードを出すととっても喜びます。
五線を用いた音やト音記号、ヘ音記号、シャープ、フラット、そしてカードをなくした場合に書き込むことができる予備のカードも4枚入っています。
まず、ドレミファソラシドを順番に並べてもらい、そのあとにカードを良く混ぜます。私が一枚ずつ出し、音を読んでもらいます。何度か繰り返すととても早く答えられるようになりますよ。
目で見てすぐ、音符を把握することができます。
そして、ドレミファソラシドのカードを並べて、二枚適当に選びます。例えば、ドとレを選んだとすると「ドラえもんがレモンを食べる」などと頭文字をドレミに合わせて言葉を作ることもしてみると、子どもたちは笑顔が増えます。
「おんがくかるた」というくおん出版のかるたもあります。50個のかるたがありそれぞれの音符の名前や強弱記号、速度記号などたくさん覚えることができます。初心者であれば、習っている音符や記号だけをやってみると良いですよ。いきなり、moltoやpoco a pocoなど出されてもチンプンカンプンですもんね。
私が面白いと思ったかるたは、「cresc.(クレッシェンド)」です。「よく食べて どんどん 大きく クレッシェンド」。
「dim(ディミヌエンド)」は、「うそついて だんだん 小さく ディミヌエンド」など他にもたくさんあるのでぜひ購入してみてください。
初心者向け:知っている曲で歌いながらスラスラ
だいたいの子どもは歌が大好きです。歌詞がついている楽譜を最初に選んであげると良いですね。そして、最初の段階から片手だけではなく、左右同時くらいに進めれることができたら良いと思いますよ。
伴奏を左手で弾く楽譜ではなく、右手だけで弾けるメロディをあえて左手でも一緒に弾くように出来ている楽譜があります。ヘ音記号も難なく同時に覚えることが出来るのでお勧めの楽譜です。そして、先生の伴奏も載っているので一曲ずつかっこよく仕上がりますよ。
この楽譜は37曲入っているのですが、12回くらいのレッスンで一冊仕上げてしまいました。最初は、2曲ずつくらい進んでたのが、半分くらい進んだところでいきなりスラスラ弾き始めて予習の段階でもう10曲弾いちゃってる・・しかも私の目の前で初見で10曲ですよ!開いた口が塞がらないというのはこういうことですね。
最初の頃は、「練習しなさいとガミガミ言わないとピアノに座らないんです・・」とお母さんが心配そうに言っていたんですが、この生徒さんはいきなり、やる気スイッチが入りました(^^♪
ドリルは音の長さやリズムを理解するのに最適
リトミックは、先生がピアノで弾いた音に合わせて即時に反応して身体を動かして自分なりに表現することですが、リトミックをやったことがない小学生は多くいます。ピアノ個人レッスンから始めると、リズムが取れない子どもがリトミックの経験がある子供よりも多いですね。
音の長さがいまいちピンと来なくて、適当な演奏になっている子どもが案外多いかも?一週間その適当なリズムで練習していたら、レッスンのときには身に付いちゃってなかなか直すのにも時間がかかるんです。
最初から音の長さやリズムが理解できていれば、そのようなことは防ぐことができますよ。弾く楽譜だけで勉強するのではなく、音の長さやリズムを理解するための音楽ドリルはたくさんあります。この「書いて覚える音楽ドリル」は使いやすいですよ。1、2巻があり2巻は作曲家のことも楽しく覚えることができます。
ドリルとノートも併用することで楽譜に書いている音符やリズムもしっかり覚えることができます。
まとめ
*指使いを教える
*カードやかるたで楽しく覚える
*知っている曲で歌いながらスラスラ
*ドリルで音の長さやリズムを覚える
ピアノを習おう!上手になろう!と思ったら毎日10分でも15分でも弾くことを習慣づけることが第一歩です。「ピアニストになるわけではないから毎日弾かなくても・・」という考えがあるとそういう日々が一週間続いたりしちゃいますよ。
ピアノは練習しないで上達することはできないので、「継続は力なり」なんです(^_-)-☆
上達して、いつかステキな演奏を聴かせてくださいね🎵