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プロフィール

幼い頃、姉のピアノ教室について行って、いつもピアノは楽しいなぁと思っていました。ピアノは小学校二年生から習い始めたので、まわりよりは遅いスタートでした。私は四人姉妹で、四人ともピアノを習いましたが、趣味が仕事になったのは私だけでした。

今まで練習が苦になったことが一度もなく、練習が楽しくてしょうがない子供でした。両親がピアノを全く弾けなくて「練習しなさい」と口うるさく言われなかったのもあってか、子供ながらに、「自分でやるっきゃない」と腹をくくっていたのかもしれません。レコードでいつもクラシックを聴かせてくれていた環境だったので、題名は知らなくてもクラシックは身についていました。

中学校では部活は映画部。そんな部活あるの～？と思いますよね。運動部やちゃんとやらなきゃいけない部活ではなく、早く帰ってピアノを練習したかったので、帰宅部は何かないかな～と思っていたら映画部があり、ただ映画を観るだけの部活でした。(^^)/

当時は、バック・トゥ・ザ・フィーチャーのマイケル・Ｊ・フォックスにハマっていたので、映画も大好きになりました。毎日部活があるわけでもないし、感想文を書いたりするわけでもなく、本当にただ映画を観るだけの部活は最高でした。ピアノを練習したい私にはぴったり！

高校生の頃に、「ピアノの先生にならない？」と恩師にすすめられてから、「私にはピアノしかないからその道しかない」と考え始めていました。「先生になるにはグランドピアノを買わないとなれないよ」とまんまと楽器店にハメられた両親からのサプライズで、ある日、居間にど～んとグランドピアノが置いてありました。

高校から帰って来た私は、違う家に帰っちゃったのかと思うくらい、びっくりの出来事でした。私がピアノの先生になるための超高級プレゼントだなぁ☆と今でも忘れられないサプライズです。


恩師がレストランでジャズ演奏を何年も続けていたのですが、高校生の頃に私が引き継ぐことになりました。そのころは、クラシック以外弾いたことはほとんどなく、ポピュラーにも全く興味がなかったのですが、レストランでいつもクラシックを弾くわけにもいかないので、ジャズやポピュラーの楽譜を買いあさり、初見が得意だったので譜読みには苦労せずいろんな曲を弾けるようになりました。

演奏の仕事を与えてくれた恩師にも感謝しています。そのころは、ピアノを習っている子供がたくさんいたので、恩師の生徒さんを勉強がてら私が教えるチャンスも与えてくれました。そのような経験をもとに某楽器店のピアノ講師になることができました。今は個人ピアノ講師ですが、ホテルのラウンジでピアニストとして演奏をしたり、老人ホームや病院、銭湯でボランティア演奏もしています。

高校のときの部活は？って気になりましたか？高校のときは、もろ帰宅部で何も入らなくて済んだので、ラウンジの練習などもたくさんできましたよ。ピアノの先生は大学を出るもんだと思っているかもしれませんが、私は高卒で楽器店に入りました。大学に入れば、いろんな知識や経験が出来て、それはとても素晴らしいことだと思いますが、私は恩師を頼りに様々な経験をさせていただいて今に至ります。

ピアノ講師をしながら、いつもいろんなアルバイトをしています。それもまた、人生経験だと考えています。大学もピアノ以外の就職も経験していないので、ピアノのことしか知らなくて「変わってる」とか「常識がない」なんてこともたまに言われたことがあります。

常識というのは育った環境もあり、人それぞれの常識があるので、自分の枠で他人を罵倒するのはいかがなものかと思いますが、「芸術家は変わっている」というのは「誉め言葉」だと今では考え方を切り替えています。


今まで経験したアルバイトは本当にたくさんあります。新聞配達、お肉屋さん、居酒屋、巫女さん、クローク、ホテルの宴会スタッフ、アイスクリーム屋さん、コールスタッフ、美容室、銭湯の番台、お弁当屋さん、会席料理屋さん、マネキン（試食試飲）、ベビーシッター、レストランホールスタッフ、ピザ屋さん、ライティング、映画のスタッフ、そしてピアノを演奏することです。

いろんなアルバイトを経験して、やっぱり原点はピアノに戻ります。根っからのピアノ人間なんです。でも、お笑いもドラマも映画も大好きで案外テレビっ子です。最近は、平原綾香さんにハマっていて、楽譜もCDも買いあさっています。こんなに歌が上手い人がいるんですね。クラシック曲に歌詞を付けて歌う平原綾香さんに大注目しています。