病気にかかった時、少しでも気軽に取り入れられる治療法があるのであれば、試してみたいですよね。

音楽療法にも、病気の治療に役に立つ効果があると言われる作用がいくつかあります。
免疫力が高まるCDなども販売されていますよね。

音楽療法がどのような方法で病気の治療に取り入れられているのかについてご紹介します。

■ 目次

血流改善が免疫力のアップにつながる

免疫力を上げる方法として謳われていることのひとつに、血流を改善することがあげられます。

血行を良くし、体を温めると、体温が上昇して、結果免疫力が上がるというものです。

音楽療法には、能動的音楽療法と受動的音楽療法があるのですが、このどちらも、血流の改善に効果があります。

能動的音楽療法とは、自ら歌ったり楽器を演奏したりしながらセラピーに参加するスタイルの音楽療法のことをいいます。

また、受動的音楽療法とは、音楽を聴くことを中心にした音楽療法のことを意味します。

歌ったり、楽器を演奏したり、音楽を聴いたりすることで、脳や全身の血行が良くなったり、リラクゼーション効果が得られるといわれています。

このことを利用して、さまざまな病気に対して音楽療法は取り入れられているのです。

さまざまな病気に対して取り入れられる音楽療法


音楽療法は、さまざまな病気に対して取り入れられています。

認知症やパーキンソン病、統合失調症の治療、がんの終末期ケアなどです。

多くの場合、音楽療法は、治療を助けるために行われます。

例えば、音楽療法に参加することで、認知症が治るわけではありません。

ただし、音楽療法に参加することで、脳の活性化やリラクゼーション効果が期待されます。

その結果、認知症の進行予防や全身状態の改善に役立てることを目的に音楽療法が用いられています。

また、がんの終末期ケアに音楽療法が利用されることについても同様です。

音楽療法が、がんを治療できるわけではありません。

終末期のがん患者さんの死に対する不安を和らげ、体の痛みを取り除くことを助けるために、音楽療法が行われます。

音楽療法は、病気の治療そのものを目的として使われているのではなく、治療を助けるために行われているのです。

CDを聴くことにも効果はある


音楽療法の効果を得たいと思った際に、CDでも効果はあるのか?と疑問に思う方もいますよね?

音楽療法の効果は、もちろん、CDでも得ることができます。

もちろん、生演奏での音楽療法にはメリットがあるとされています。

音楽を歌う際の伴奏が、その場でピアノなどで行われていれば、歌う方に合わせてキーを調節したり、スピードを合わせたりすることができます。

楽器の演奏の際も、演奏スピードや、曲の長さなどを自然に調整することができるといったメリットがあります。

歌い手や楽器の演奏者として、患者さんひとりひとりがのびのびと気持ちを解放させ、自分のペースの音楽に身を任せることができれば、音楽療法の効果がとくに発揮されます。

でも、音楽を聴く場合には、CDでも問題はありません。

自分の好きな音楽を聴くことで、体がリラックスしたり、脳が活性化したりする効果というのは、CDを聴くことでも得ることができるのです。

ポイントは、自分の気分に合った曲を選ぶこと。

病気のせいで落ち込んでいるときに、無理やり元気な明るい曲を聴くのではなく、その時の気持ちを表してくれるような、そんな音楽を選んでください。

その時の気持ちを表した曲を聴いているとだんだんと、心が洗われるような気持ちが生まれてきます。

そうなった時に、今度は元気にさせてくれるような、明るい曲を選ぶのです。

音楽を何曲か聴き終わったころには、気分がすっきりしていると思います。

CDを聴くだけ、さらに、好きな音楽を聴くだけならすぐにでも実践することができそうですよね。

まとめ

1. 血流改善をすることで、体温が上昇し、それが免疫力のアップにつながるとされています。
2. 認知症やパーキンソン病、がんの終末期ケアなどさまざまな病気に対して音楽療法は取り入れられています。
3. 脳の血流量のアップや、リラクゼーション効果を得るという意味で、好きな音楽のCDを聴くことには効果があります。

音楽療法は病気を治すことを目的としているというよりは、治療を助ける役目を果たすと捉えていただくほうがいいセラピーです。

でも、ただ好きな音楽のCDを聴くだけでも効果がある、気軽に取り入れることができるセラピーでもあります。

いろいろな場面で、その時々の気分にあった音楽を聴くだけで、脳の血流量アップや免疫力アップを期待できるのは、うれしいですよね。


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