エレクトーンを弾いていくうえで避けて通れないのが、コードです。
コードってなんか難しそうですよね・・・私もずーーっと避けてました。特にこれからエレクトーン、ピアノ演奏グレード5級や、指導グレードを目指していく方にとっては、必ず必要になります。
今回は、エレクトーンやピアノを習っているけど全然コードがわからない!という方のためにコードの覚え方を書いていきたいと思います!
■ 目次
まずは和音の基本形からコードを覚えていこう!
まず、五線譜と鉛筆を用意してくださいね。あとできたら書きながら実際に弾いてみてください。その場ですぐに弾いてみるとよりわかりやすくなります。私は初めは鍵盤の位置で覚えていきました。より頭に入りやすくなるのでオススメです!
そうしたらまずヘ音記号を書いて、ドから音階を書いてください。その音階は、コードの根音(ルート)になります。そうしたらその根音の上に、2つ音を重ねて、和音を作りましょう。ドミソ、レファラ、ミソシ・・・という感じですね。その時作った和音は、明るい和音(長三和音)にしましょう。
長三和音は、メジャー・コードともいいます。意味はここでは省きますので、わからない場合は調べてみてくださいね!
そして、ドレミファソラシドを英語に直すと何になりますか?CDEFGABですよね。それをさっき書いた和音に当てはめると・・・これがコードになります。ドミソはCというコードということです。
Cのコードを変化させていこう♪
ドミソに音を加えると・・・
それではここから、Cのコードをどんどん変化させていろいろなコードを作っていきます!もう一枚五線譜用意してくださいね!
まずはCのコードを書きます。そうしたら今度は横にもう一つCを書いて、C7にします。このコードもよく使うコードです。C7は7という数字の通り7音の音が入ります。7音というのはハ長調の音階で7番目にくる音・・・シの音です。でもC7はシのフラットです。厳密に言うと7音を半音下げた音を入れた音がC7です。
★C7→ドミソシ♭
になります。そうしたら隣にもう一つドミソシを書きます。これはCM7という別のコードになります。
★CM7→ドミソシ
ドミソラもありますよ。ラの音は・・・そう6番目ですね。
★C6→ドミソラ
第3音を変化させると・・・
今度はドミソの第3音のミを変化させます。まずはドミソを書いて、ミを♭にしましょう。
★ドミ♭ソ→Cm
ものすごーくたくさん出てくる和音ですね!今すぐ覚えてください!笑
先ほどのC7などと同じように音を加えて・・・
★ドミ♭ソシ♭→Cm7
★ドミ♭ソシ→CmM7 これはあまり見かけない和音ではありますが・・・
★ドミ♭ソラ→Cm6 これもあまり見かけないかな・・・
ではここから少し難しくなります。でもエレクトーンでよく出てくる和音です!!
先ほどのCm7の第5音のソを今度は半音下げます。
★ドミ♭ソ♭シ♭→Cm7-5(シーマイナーセブンフラットファイブ)
-5というのはフラットファイブと読みます。♭5と書かれる場合もあります。あ、実際に弾いていますか?なんだかかっこいい音がしますよね!
ではさらにここからシを半音下げます。
★ドミ♭ソ♭シ♭♭→Cdim(シーディミニッシュ)
・・・・はい?ですよね笑
♭♭(ダブルフラット)は二回半音下げるということですね。実際に弾いている方はわかると思いますが、実際にはラの音を弾きます。でも記譜上はシのダブルフラットになります。
~ちょっと頭を整理して・・・~
・・はい!では次にいきましょう!
さて、今度はミをファに変更します。第3音の音を吊り上げて、4音に変化させます。サスペンドです!サスペンダーって子供のときによく使いましたよね。あれを思い出してくださいね♪
★Csus4(シーサスフォー)→ドファソ
第5音を半音上げると・・・
これで最後になります。最後の和音はドミソの第5音のソを半音上げます。
★ドミソ♯→Caug(シーオーギュメント)
または+5(プラス5)などという場合もあります。
その他にも7音の上に9音、11音などと足してコードを作っていけますが、今回はここまでにしておきます!
できれば、ここからD、E、F、とやって、Bのコードまで書いて弾いていくと完璧です。
では、ここからエレクトーンの弾き方に直していきます。
エレクトーンではコードをそのまま弾かないで!
さて、ここまでコードについて色々とお伝えしてきましたが、エレクトーンでこのコードをそのまま弾いてはいけません!
なぜかというと、エレクトーンには足鍵盤を入れて3段鍵盤があり、音域が重なっている部分があり、同じ高さを弾くとあまりきれいではないためです。なので、エレクトーンでCのコードを弾く場合はドミソではなく、和音を転回させて、ソドミと弾くほうがきれいです。また、こうすることで他のコードにも移りやすくなります。
エレクトーンをずっと教室で習ってきた生徒さんは転回形については知っていると思いますので、ここでは省きますね。
もしかするとお使いの教本に載っているかもしれませんが、こちらのコード表を参考にしてみてください。
(PDFです)
はじめに書いたコードの仕組みを思い出しつつ、一つ一つコードを弾いていきましょう。
コードを覚えて演奏の幅を広げていきましょう!
長々とコードについて書いていきましたが、いかがでしたでしょうか。コードはもちろんすぐに覚えられるものではありません。コツコツ続けていきましょう!さらにコードを覚えるコツとしては、
・エレクトーンのコードを弾きながらコードを唱える
・市販の曲集を弾くときは、音符だけではなく書いているコードを見ながら弾いてみる
というようなことをやってみるといいでしょう。
コードを覚えていくと、メロディー譜で曲を弾くことができるようになったり、自分でアレンジをしていく上でも役に立ちます。
コードを覚えて、いろいろな曲にチャレンジしていってくださいね!