これから音楽を習おうとしている方にとって、ピアノというのはとても身近な存在だと思います。

でも、楽器店に行ったらエレクトーンがあった!とか、仲の良い友達がエレクトーンを習っていたりして、どっちにしようか迷っている方も多いのではないでしょうか。

確かに見た目は違うけど、同じ鍵盤楽器。一体何が違うのでしょうか。

今回はピアノとエレクトーンの違いを徹底的にお伝えします!

※一般的にピアノは、アップライトピアノ、グランドピアノ、そして電子ピアノという風に分かれますが、今回はアップライトピアノやグランドピアノ(アコースティックピアノ)についてお話します。

鍵盤数の違い

まずは、パッと見た目での違いですが、

鍵盤の段数が違います!だれでもわかりますね笑

アップライトピアノやグランドピアノは一段の鍵盤で、88鍵(黒鍵36、白鍵52)の大きさになります。
ちなみにベーゼンドルファーのインペリアルという機種は、低音に拡張されていて、97鍵あるそうですが、一般的には88鍵になります。

一方エレクトーンには3段の鍵盤があります。上鍵盤、下鍵盤、足鍵盤の3段です。
エレクトーンはヤマハの登録商標で、一般的には電子オルガンという名前です。日本ではそのほかにも、カワイのドリマトーン、ローランドの電子オルガンがよく知られています。鍵盤の段数については各メーカーによって違いますが、3段の物が多いです。

曲によって違うとは思いますが、上鍵盤を右手で、下鍵盤を左手で、足鍵盤を足で弾くことが一般的です。

鍵盤数は、一般的には上下それぞれ49鍵、足鍵盤が20鍵ですね。プロフェッショナルモデルではもっとあります。(ELS-02Xでは上下それぞれ61鍵、足鍵盤25鍵)

鍵盤数が多いというのもありますが、さらにフィートというところで音の高さを電子的に上下できるので、低音高音ともに、原理的にはエレクトーンの方がでるということになります。

ペダルはどうなっているの?

ピアノには3つのペダルがあります。グランドピアノとアップライトピアノでは役割が違うペダルもありますが、一番よく使われるのが右端のペダルです。ダンパーペダルと言って、音を伸ばすことができるペダルです。

エレクトーンにはピアノのようなペダルがないところも大きな違いですよね。

ペダルがないと不便でしょうか?いえ、実はピアノのペダルのような機能はエレクトーンにもあります。エフェクトをかけたりして足鍵盤の一部にペダルの機能を持たせてもいいですし、ダンパーペダルの役割であれば、ニーレバーという太ももで操作するレバーを使って、サスティンの機能を与え、同じような役割をさせることもできます。

サスティンのレベルは変えることができるので、私はサスティンを全開でかけて、ピアノのペダルのような効果をだしています。まったく同じというわけではありませんが、近い効果を出すことができます。
ニーレバーを畳むとサスティンがかかりっぱなしになるので、ピチカートを少し響かせたいときなどにサスティンをすこしだけかけて使うこともあります。

鍵盤を触ったときの違い


次に、鍵盤を触ったときの違いについてお話します。

ピアノとエレクトーンを触ると、重さの違いに気づくのではないでしょうか。ピアノの鍵盤の方が重いと感じると思います。

ピアノの鍵盤は、ハンマーが弦を叩いて音を出します。鍵盤の重さは50グラム程が標準なのですが、それよりも重く、弾きにくい場合は、鍵盤鉛調整をすることで軽くすることができます。
ピアノは鍵盤を弾く強さで音の強弱を変えることができます。

一方エレクトーンは、触ると軽く、すぐに音が出ますね!電子楽器なので、鍵盤を弾くと電気信号が伝わり音が鳴るという仕組みです。

しかし、エレクトーンの鍵盤には仕掛けがあり、鍵盤を弾く強さで音の強弱が変わる「イニシャルタッチ」、鍵盤を押し込む強さで音の強弱が変わる「アフタータッチ」というのがあります。さらに上位機種では鍵盤を左右に揺らすことで音が揺れる「ホリゾンタルタッチ」というものがあり、弾き方によって音に表情をつけることができます。

ピアノとエレクトーンの音の違い

ピアノの音色は減衰音と呼ばれる音の種類で、ゆっくりと音が消えていきます。

しかしタッチやその楽器の特徴で様々な表情の音を出すことができます。
生楽器の醍醐味はその様なところにありますよね♪

一方エレクトーンは様々な楽器の音色を出すことができるため、ピアノのような減衰音はもちろん、ストリングスやオルガンの音色など、持続音を出すこともできます。

エレクトーンは様々なタッチを使い分け、その音色にあった弾き方をする必要があります。エレクトーンの魅力はその様なところでしょうか。

ピアノとエレクトーンの音の大きさ

現代の住宅事情により、楽器の制限があるお宅はとても多いのではないでしょうか。

そんな私も住宅事情により楽器を決められた経験がある一人です。
私の両親は、ピアノは音の調節ができないもの、という認識のもとエレクトーンがいいのではないか、と考えました。

でも今の親御さんたちは、ピアノがダメだから電子ピアノ、という考えになる方が多いようです。
確かに生のピアノは音量を調節することができませんね。電子ピアノやエレクトーンにはボリュームを調節する機能が付いているので、大きな音が出せない場所でも練習することができます。

他の楽器に合わせてもっと大きな音で演奏する場合は、生のピアノであれば、蓋を開けてマイクで音を拾い、スピーカーで流します。エレクトーンや電子ピアノは楽器をスピーカーにつないで音を出します。

両方の楽器の良さを楽しもう!


簡単にですが、ピアノとエレクトーンについての違いをお伝えしてきましたが、いかがでしたか。
この様な違いを踏まえて、あとは実際に触って決めてみてくださいね!

私は幼いころからエレクトーンに慣れ親しんできたため、エレクトーンに愛着がありますが、ピアノが嫌いというわけではありません。むしろ好きですし、いつもいいピアノがほしいなぁと思っています笑。

こちらの楽器に決めたからこれしかしてはいけないわけでもありません。金銭的な事情がなかったら、本人の意思次第で両方揃えてみるのもいいかもしれませんよ。家族の中で他に楽器を弾ける人がいたら、一緒に演奏することもできて、新たな楽しみも増えますよ♪
是非参考にしてみてくださいね!