「作家別」の記事一覧(4 / 5ページ目)

誰が最後の弓を引く?横溝正史・金田一耕助シリーズ「死神の矢」  

「この話、一度読んだ気がする。」これは、作品を読み始めて感じた、私の正直な気持ちです。読み進めながら「読む本、間違っているのかも?」とブックカバーを外して、題名を確認したほどでした。横溝正史作品を何冊も読んでいますと、と・・・

青いトカゲから“黒豹”が誕生?横溝正史・金田一シリーズ「夜の黒豹」  

今回は、金田一耕助シリーズ全77作品中・73番目にあたる作品「夜の黒豹」をご紹介します。この作品をひと言で説明すると「倒錯したエロを書きまくった作品」となります。「エロ」にも種類がありますが、具体的に説明するのは少し厄介・・・

横溝正史・金田一シリーズ「吸血蛾」ランウェイを彩る、蛾の正体とは  

今回は金田一耕助シリーズ「吸血蛾」のご紹介です。昭和30年に出版され、シリーズ第27番目の作品として登場しました。舞台は東京、新進気鋭の女性ファッションデザイナー・浅茅文代が主人公です。ファッションデザイナーだなんて、初・・・

横溝正史・金田一耕助シリーズ「悪魔の寵児」ドロ沼愛憎劇の末に・・・  

金田一耕助シリーズには「悪魔」という言葉がタイトルに入っている作品がいくつかあります。代表的なものとして「悪魔が来りて笛を吹く」「悪魔の手毬唄」「悪魔の百唇譜」「悪魔の降誕祭」があり、いずれも「悪魔」の後に続く言葉が事件・・・

嫌われ者の金田一!?横溝正史・金田一耕助シリーズ「蝙蝠と蛞蝓」  

今回は、金田一耕助シリーズでは第3作目にあたる「蝙蝠と蛞蝓(こうもりとなめくじ)」をご紹介いたします。この作品は、金田一が住む同じアパートの住人・湯浅順平の目線で描かれ、お話が進みます。金田一耕助ももちろん登場して活躍し・・・

横溝正史“顔のない殺人事件”再び!金田一シリーズ「スペードの女王」  

昭和35年に発表された「スペードの女王」は、77作品からなる本シリーズの中では64番目で、“後期”に位置しています。(昭和33年に発表された「ハートのクイン」を再編成した作品です。)死者数は6名で、比較的多くの殺人数を誇・・・

金田一耕助の失恋!横溝正史「女怪」で明かされた金田一の意外な過去!  

金田一耕助シリーズでは、異色の作品である「女怪」。シリーズの歴史上、初期段階の作品です。このシリーズでは「頭脳明晰な探偵・金田一耕助」の姿で描かれることがほとんどですが、「女怪」ではまったく違った彼の姿を知ることが出来ま・・・

横溝正史&金田一耕助共同制作!全巻読破の私も興奮!「黒猫亭事件」  

「金田一耕助シリーズ」4作品目の「黒猫亭事件」です。1作目にあたる「本陣殺人事件」の翌年(昭和22年)に発表されました。(単行本では「本陣殺人事件」に同時収録されています。)横溝正史と金田一耕助の対面から始まる、とても珍・・・

金田一耕助シリーズ再ブーム到来!全巻読破の私が絶賛する「悪魔の手毬唄」  

昭和30年代、推理小説ブームは安定期を迎え、同時に海外推理小説も流入し日本の推理小説は「てこ入れ」が必要とされる時期を迎えました。この作品は昭和32年に、「てこ入れ」の目玉作品として登場しました。横溝正史の小説家人生では・・・

横溝正史「三つ首塔」金田一シリーズ全巻読破の私が評価に苦労した作品!  

横溝正史金田一耕助シリーズ「三つ首塔」は昭和30年に書き上げられた作品です。長く続くシリーズの中ではまだまだ初期段階にあたります。この作品は、ヒロインである「音禰(おとね)」の視線で進行します。以前取り上げた「夜歩く」と・・・



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