私が20代の若かりし頃、武者修行だーっと、面識もないジャズバーの扉を叩いて、憧れのジャズセッションに参加したのは十数年前。

結果、自宅で練習していたとっておきフレーズは一つも出てこず…肩を落としてお店を後に… ってなことをくりかえしてた私。でも、その経験が今の私を音楽的に大きく成長させてくれたことは間違いありません。

ジャズバーなどでよくあるセッション。その場で知り合った初対面の人と、じゃあこの曲で、ってな感じで、カウント (その曲のテンポ )を誰かが出して始まります。

予め曲の構成や、リズムの感じ、ソロの順番を決めることもありますが、基本的なルールさえ押さえておけば、どんな場所でも飛び入り参加できちゃいます。

ここではジャズセッションに関する基本的なルールと、個人的に私がジャズセッションでする曲、おすすめのセッション用の楽譜集などをご紹介させていただきまーす♫

曲の進行について

曲の構成はいたってシンプル。
テーマ→アドリブ→テーマ
以上です。

まず、テーマ、とは、後述しているジャズのセッションのための本に載っている、基本的なメロディの事です。中には、よーく知っているメロディもたくさんありますし、ジャズの楽曲でなくても、ポップスやロックの曲をテーマとして設定しても、大丈夫。

曲の初めと終わりは、テーマを弾くことで、冒頭で、この曲は、このメロディを元に、みんなで即興演奏しますよー、と紹介します。

最後のテーマでは、散々アドリブをしましたが、そもそも、このメロディが軸でしたよー、と、お客さんに再確認。←ぶっ飛んだアドリブ演奏だと、あれ?この曲なんやったっけ?と、酔っ払いながら聞いていると、分からなくなる私…酔っ払ってるからかな…

どんなに長く一曲をしても、基本的な枠組みはこれ。参加している演奏者の人数にもよるのですが、個々人のアドリブが白熱して長くなれば、一曲の長さも長くなります。

ジャズの場合、楽曲構成において、そのほとんどはアドリブ。その場の雰囲気や自身の感情、言いたいことなどを、音に乗せて、その場の思いつきで演奏していきます。…ヴォーカリストなら、言葉で言えちゃうかも、ですが。

アドリブの基本

それぞれの冒頭にテーマを弾いた後はアドリブ。アドリブは、テーマとして弾かれたコード、が重要になってきます。

ポップスなどでも、コード進行が〜とか、よく聞きますが、それと同様、テーマで弾いたコード進行を、ひたすら繰り返します。例えば、ブルース進行の曲では、テーマは12小節。アドリブではこの小節を一括り、一まわしとして、後は好きなだけ繰り返します。5回繰り返せば、12×5=60小節分だけ演奏することになります。

アドリブの順番は?
目配せ♡
これにつきます。
冗談抜きに、セッション中は目配せは一つの技術、と、私は思っています。

自身の演奏に酔ってしまい、周りを見渡せば、お客さんが帰っているかもしれません…アドリブの順番についても、次どうぞって、目配せやジェスチャーで先輩ジャズマンが教えてくれますし、さぁ、ここから盛り上げるぞ、とか、まだまだアドリブやれ〜〜など、いろんなコミュニケーションを楽しむのがセッションの醍醐味。

また、一通りアドリブが終了し、テーマに戻る前に、4バース、と呼ばれる、ドラムの見せ場を作ることもあります。

ヴォーカリストの場合の留意点

ヴォーカリストとして、セッションにお邪魔する場合、自分の声の音域に合わせて、キーを変更している事も多いかと思います。この場合、変更したキーの楽譜を数枚コピーしておくと、セッション前にささっと配れるので、バンドマンは助かります。

一般的なキーであれば、ジャズマンもすぐに演奏できますが、私のように、一瞬で移調(調性を変えること)ができない人にとっては、大変助かります。

また、ブレイクやキメ、曲のすすみ方など、指定がある際には、楽譜にはっきり書いておくと、親切かな、と、思います。たまーに、♯や♭が多めなキーで指定してある場合で、知らない曲だと、あたふたしちゃいます…私…てへ。

おすすめ楽譜書籍

黒本、などとも呼ばれますが、大体のスタンダードナンバーは網羅しています。



武者修行でも、誰かの紹介でも、初めてのジャズセッションは、ドキドキします。初対面の人とうまくやれるかな、相手が超絶上手だったらどうしよう、とか、思うかもしれません。

でも、出会ってすぐの人と、あの曲を一緒にしましょう、ってできるジャンルの音楽って、ジャズならではと感じます。


ジャズセッションでのスタンダードナンバー♫

先述の楽譜集の中でも、個人的に私が好きな曲は
ビリーズバウンス(ブルース進行)や、アイル・クローズ・マイ・アイズ、イパネマの娘、黒いオルフェ等など、です。

ビリーズバウンス
created by Rinker
コロムビアミュージックエンタテインメント


イパネマの娘


これは好みの問題なので、楽譜をパラパラめくったり、CDで聞いたあの曲がしたい!等、自身がしたいと思った曲にどんどん挑戦してみてください!

新しい扉を開いて、楽しい出会いと、充実した時間が過ごせますように!


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