みなさんがフルートを習っている理由はなんですか?それには、フルートをうまく演奏できるようになりたい、音楽を楽しみたいなどの目的があると思います。

楽器のレッスンって、うまくいかなくて大変なことも多いけど、楽しさがあってこそ続けられますよね。そんなフルートレッスンで楽しいひと時の一つは、「次に何を演奏するか、選ぶとき」ではないでしょうか?私はそうでした。

フルートを習い始めた当初は、「こんな曲がいい」とリクエストしていましたが、しばらく経つと「どんな曲がいいかな?」と迷うこともしばしば。

この記事では、そんなときに役立つ、フルートで演奏するのにオススメのポップスを紹介します。後半の3曲は吹奏楽の曲を紹介しますが、フルートとピアノで演奏しても楽しめますよ。

■ 目次

ひまわりの約束


ドラえもんの映画「Stand By Me」の主題歌としておなじみの、秦基博さんの曲。フルートとピアノの優しいメロディーが体に染み渡るようです。

ところどころ出てくるトリルが切なさを演出しています。秦さんの温かみのある歌声や歌詞のイメージを頭に描くと、心がこもった演奏ができそうです。

ひまわり


葉加瀬太郎さん作曲、NHK連続テレビ小説「てっぱん」のテーマ曲です。この曲を聴くと、太陽に照らされたひまわり畑が目の前に広がっている様子をイメージできます。サビの優しいメロディーと途中の情熱的なメロディーが対比していて聞き応えがあります。

ちなみに、葉加瀬太郎さんはひまわりの花が大好きだということ。この曲は、子供のころに幾度も訪れた瀬戸内海をイメージして作曲されたそうです。

いつか王子様が


ディズニーの「白雪姫」で歌われているこの曲。白雪姫が7人の小人たちに王子様のことを語るシーンで流れます。

フルートの上品なメロディーが白雪姫の、あこがれの王子様への言葉を代弁しているようです。とてもうっとりするメロディーで、1930年代のディズニー作品の曲として作曲されたとは驚きです。

イパネマの娘


ブラジルのアントニオ・カルロス・ジョビンが1962年に作曲した、ボサノヴァの楽曲です。世界で多くカバーされたポピュラーソングの一つと言われています。

南国の陽気な雰囲気がフルートでうまく表現されています。夏に海岸で聴きたい曲ですね。


ワルツ・フォー・デビー


ジャズピアニストのエヴァンスが1956年に作曲し、初リーダーアルバム「ニュー・ジャズ・コンセプション」にソロ収録された曲です。日本ではかなり大ヒットしたと言われています。

ワルツのメロディーが広がる中、曲の序盤で響き渡るフルートの音色が心地いいです。夜、ワインなんかを飲みながら酔いしれたい曲です。

君の瞳に恋してる(フルートとバンドのための)


1967年にニューヨークでリリースされた曲です。世界各国で数々のアーティストにカバーされている、有名な曲です。

こちらの音源は、フルートとバンドのための楽曲となっています。吹奏楽の華やかさの中にフルートの優しい音色が溶け込んでいます。バンドをバックに、フルートの速いパッセージの色っぽいメロディーが映えていて思わずうっとりしてしまいます。

エルクンバンチェロ


吹奏楽の定番曲です。パーカッションの勢いが半端なくてノリがよくて、個人的にはかなり好きな吹奏楽曲の一つです。

序盤のフルートソロもとても勢いがあります。また、中盤でもフルートが目立つ箇所があります。テンポが速いので、吹くのはちょっと大変そうですが吹きごたえがありそうなメロディーです。


まとめ

フルートで演奏するのにオススメのポップス

・ひまわりの約束
 優しく心に染み渡るようなメロディー
・ひまわり
 明るく照らす太陽の下のひまわりを表した曲調
・いつか王子様が
 王子様がくるのを夢見る白雪姫の言葉を代弁したようなロマンティックなメロディー
・イパネマの娘
 ボサノバ調で南国風のノリのいい雰囲気
・ワルツ・フォー・デビー
 ジャズピアノがベースの色っぽい曲調
・君の瞳に恋してる
 華やかさと優しさの融合
・エルクンバンテェロ
 パーカッションも合わさり、とにかく勢いがある楽曲

今回は、日本の曲から海外で作曲された曲まで幅広い音楽をピックアップしてみました。

フルートという同じ楽器でもここまで違う曲調や音色が表現できることに驚きました。音色の作り方やリズム、気持ちの表現によって、多彩なメロディーを生み出すことができるフルートはとても奥が深い楽器だと言えるでしょう。

ここまでレパートリーのある演奏をするにはかなり練習が必要ですが、できるようになれば楽しくなること間違いなしです。

自分の好きな曲を思う存分演奏するためにも、基礎からしっかりマスターできるとよいですね。


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