家森 の記事一覧

プロフィール

小さい頃から引っ越しの多い家庭で育ち、違う土地に行くたびに暗い性格になっていったと聞いています。
そんな私が、役者として舞台に立つ日が来るとは誰も予想できなかったことと思います。

親の実家である田舎に引っ越した時は、親戚同士が集まる場が多かったのですが、大人達の会話に混ざっているのはつらいもので、所在なく妹と2人で小さくなっていました。


祖母が何か口を挟むたびに「ばあちゃんは余計なこと言わないで」と煙たがられていたり、祖母は祖母で気にする様子もなく、同じようなやりとりがまた繰り返されたりするのが、見ていてもうストレスでしかないわけです。

たまりかねて、妹に(きっと、おばあちゃんはもうボケてしまっていて、みんなでそれを本人に悟られないようにしているんだよ)と耳打ちしたら、本当にそんなふうにしか見えず、そうすると、みんながおばあちゃんの話を無視したり、ちょっとだけ頷いたりしているのが可笑しくて可笑しくて、妹と2人で(みんな演技上手いねぇ)と言って、じっと笑いをこらえていたのを覚えています。

そんな一歩引いたところのある子供でしたから、友人からの誘いを機に舞台に立つようになったわけですが、放っておいてもやっぱり舞台に立っていたのではないかと思います。

引っ越しの影響なのか、行き先の定まらないことの方が体に馴染むようで、趣味は散歩ですし、映画や舞台はたくさん観ますが、ストーリーがほとんど頭に入ってきません。

悲喜こもごもの結末や、白熱した演技にはどうしても興味が持てず、どんなに深刻な涙でも、その涙が風に飛ばされているシーンの方が好きで、水の入ったバケツをよたよたと運んでいるのが好きで、突然歌い出すのが好きで、雀がくるくると回っているのが好きで、走りながら何かを飛び越えるのが好きで、木があればぶつかって、石があればつまずくのが好きなのです。

自分の気持ちを口にし合うのは、日常だけで十分に足りているので、もっと重力に逆らうような、夢の中にいるような、身軽で、でたらめなものが見たいなぁと密かに思いつつ。それなら寝ていれば良いのですが、表の陽気に誘われて今日も散歩にでかけます。

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