現在、私の家には電子ピアノ、アップライトピアノ、グランドピアノがあります。小さい頃に買ってもらったアップライトピアノは、グランドピアノを買う時に下取りとして持って行ったのですが、今あるアップライトピアノは、若い頃に亡くなってしまった親友の形見としていただいたものです。

「誰も使わないから家の中に置けない」と車庫の中にホコリまみれになって眠っていたのを引き取ったんです。そんな可哀想なピアノを放っておける訳ないじゃないですか~。
背の高さもあるので音色も良いヤマハのアップライトです。

昼間は専らグランドピアノを弾きますが、夜遅くに弾くことがあるときには、弱音ペダルが使えるのでアップライトピアノを弾いています。

■ 目次

納得するピアノに出会うまで試弾しよう

私が高校生の頃に、両親からのサプライズでグランドピアノがドーンと居間に置いてあって私を驚かせようとしてくれたんです。めちゃくちゃびっくりして、嬉しくてすぐに弾いてみたんだけど・・「ん??あれっ?なんか変・・(*_*)」

コンパクトなグランドピアノだったからか、サプライズしてくれたにもかかわらず、生意気にも弾きづらかったので、その後に楽器ショップへ行きいろいろ試弾してコンサートグランドピアノくらいの大きさにチェンジしてもらうことになったのです。

やっぱり大きいピアノは音色が全然違いました。調律師の先生もお世辞ではなく、「〇〇先生のお宅のグランドピアノは本当に素晴らしい音色が出ます」と言ってくれます。私も他所のグランドピアノを弾いてもちょっと音が気になるので、「自分にぴったりのピアノに出会えたて超ラッキー♪」と思っています。

両親としては、今思えば唖然としていたでしょう。「コンパクトのグランドピアノなら!」と思って買ってくれたにも関わらず、追加料金を払うことになるなんて。でも、両親のようにピアノを弾けない人が買う、カタログだけで購入するとこういうことになるんですね。
ごめんね、お父さん、お母さん<(_ _)>

試弾するポイントは、同じ曲を弾くことです。例えば楽譜がなくても暗譜している「エリーゼのために」や「メヌエット ト長調」など簡単に弾ける曲をチョイスしましょう。ピアノを変えるたびに違う曲を弾くと、頭が混乱してきちゃいますよ。同じ曲を弾くと、音色の違いがはっきりわかるのでおすすめです。

グランドピアノの魅力


心癒される幻想的な絵を描く「藤城清治さん」を知っていますか?藤城先生の絵にはグランドピアノが描かれていることが多いんですよ。「グランドピアノこそ素晴らしい形をしたものはない」と作品のメッセージに書かれていました。

グランドピアノにお城が描かれてたり、グランドピアノの周りで小人が踊っていたり
海の中に存在しているピアノだったり。色合いも私好みで、カラフルでどれも、「素晴らしい」の一言です。



グランドピアノってほんと美しいですよね。ハープの形もハートのように見えて好きな形の楽器の一つです。あっ、グランドピアノの中もハープっぽい!

イタリヤへ旅行に行ったときには、路上で絵を売っている人が多かったけれど、「音楽系が多いのかなぁ」と期待していただけに、あまりなくて1枚しかグランドピアノの絵は買えなかったんです。

ギターやバイオリンでレストランの前などで演奏している人は多かったです。地下鉄の中でゲリラ演奏をしていたのは、「さすがイタリヤ!」と期待どおりでした。ラウンジでピアノ演奏をしていた日本語が話せるイタリア人と仲良くなり、ピアノを弾かせてもらいました。
その時私がハマっていたピアノジャックの「花音」を演奏しました。私が作った曲だと勘違いされて「Beautiful!」と褒められちゃいました。(^^♪イタリアで演奏出来たことが、とても思い出深い出来事です。



アップライトピアノの限界とは?

アップライトピアノは、縦型で一般家庭ではグランドピアノよりも選ぶ人が多いですね。弱音ペダルもあるし、グランドピアノよりは場所も取らないですもんね。垂直方向に弦が張られているので、鍵盤が完全に戻り切らないと次の打弦が出来ないので、エネルギーロスがあるんです。

トリルや速いテンポの曲を弾く場合は音が出なくて「えっ?今弾いたのに音が出なかった」ってことが起こるのです。私はショパンの「子犬のワルツ」を練習していた時にその状況が起こりました。それまで、アップライトピアノにロスがあるなんて知らなかったので「ピアノがとうとう壊れてしまった・・」とショックでした。

正直、アップライトピアノを買おうと思っている親御さんにこの話はしていません。親御さんは「この子はピアノいつまで続くかしら?」、「電子ピアノとアップライトピアノどっちが得かしら?」、「とにかく安く購入したい」と思ってはいるけれど、

アップライトピアノと電子ピアノの違いもほとんどわからないのに、アップライトピアノのこの特徴を話したところできっとチンプンカンプンですよね。購入段階で話す先生っているのかしら?

グランドピアノの特徴とは?

88鍵あって、一台でオーケストラのようだと良く言われますね。弾いている人の音色や表現、強弱などをしっかりと受け止めて瞬時に音になって、弾いている人、聴いている人を心地よくしてくれる素晴らしい楽器です。アップライトとは違い、音の透明感というか迫力も違いがあります。

イライラしているときは激しいベートーベンの「月光3楽章」を弾いたり、気持ちが穏やかな時には、ショパンのノクターンを弾いたり気分によっても曲選びをしています。

調律によって、鍵盤の重さも変えられるので、「グランドピアノが重くて弾きづらい」という人は調律師にお願いしてみてください。ある程度、融通は利かせてくれると思いますよ。
そもそもグランドピアノが重いというのも先入観で、私のうちのカワイのグランドピアノは重くないんです。ヤマハのアップライトの方が重さを感じます。

そのくらい一台一台個性があって、面白いんですよね。「この曲のときは、グランドピアノの音の方がきれいだな」、「こっちの曲のときはアップライトピアノの音の方が合っているな」なんて曲によって変えてみるのも面白いかも?

まとめ


自分が納得するまで、同じ曲でいろんなグランドピアノを試弾してみましょう。アップライトピアノの限界を知って、自分やお子さんがどんな方向でこれからピアノを続けていきたいかを考えてみると良いですね。住宅事情にも寄りますが、グランドピアノに勝るものはないですよ♪


 ピアノ曲の記事一覧