幼稚園や保育園でも取り入れられてきているリトミック。先生のピアノを聴いて、すぐに身体を使って表現することをリトミックといいます。誰一人同じ動きじゃなくって良いんです。

先生も見本を見せたりすることがありますが、例えばゾウさんだったら、大体の大人は、腕をゾウさんの鼻に見立てて大きく振り、ドッシンドッシンと歩く姿を表現しますよね。

子どもは、先生の振りを見て「私も先生のマネやってみよう」と思って動く場合と、先生の振りなんてお構いなしに、「これが私のゾウさんよ~」ってピアノの音を聴いて自分なりに即時反応出来る場合があります。

リトミックは、ピアノの音を聴いて、自分なりに思ったことを表現することによって、想像力を養う教育になります。

リトミック教室

0歳~5歳は感覚的成長がみるみると養われると言われています。ちょうどその時期に、リトミックを取り入れていると、子どもも自己表現が上手に楽しく行えるようになります。

「それやっちゃだめ」、「そんなんじゃないでしょ」という大人の言葉は無意味なんです。それを言っちゃうと子どもは、「お母さんが見ているから思いっきり動けないんだよね、またあとで怒られるんなら静かにしてよう」なんて心の奥では思っちゃってますよ。

リトミックでは、基本的にどんなふうに動いても良いので、お母さんはお子さんの「こんな表現するんだ~こんな表情するんだ~」と発見がたくさんありますよ。子どものウキウキ、ワクワクした感覚を止めないで全部受け止めてあげてくださいね。

リトミック教室では年齢にも寄りますが、基本的にお母さんがお子さんの手を取り、二人三脚で行う場合が多いです。でも、お母さんのプライドが邪魔して、「うちの子はなんでこんなのできないのかしら?」、「あのお母さんもしかして今うちの子のこと笑った?」とか悶々とした気持ちが芽生えちゃうことも無きにしもあらず。(*_*)

子どもは歌もダンスも大好き

おうちでは、ピアノがなくてもお母さんが歌をたくさん歌ってあげてください。映画「マンマミーヤ」は観たことがありますか?マンマミーヤのようにすべてのことを歌で表現して、生活の中に音楽が溢れていたら楽しいですよね。

「私は歌が苦手だから・・」問題ないです。下手でも全然オッケーです。お子さんに歌を歌ってあげたことがないお母さんはきっといないのでは?と思います。
「ぼうや~良い子だ 寝んねしな」あれっ、もうこの歌は歌わないかな?( ;∀;)

子どもは、テレビを見ていても歌やダンスが面白いコマーシャルなどに反応しませんか?
ピコ太郎の「PPAP」は世界中で大ヒットしましたね。甥っ子が、真剣にマネしていたのを見て爆笑しまくりでした。「I have a pen ~✒ I have an apple 🍎」短いフレーズでもインパクトがありまくりですよね。

お母さんがいつも歌っている歌は、子どもはすぐ覚えちゃいます。大きくなったとしても、どこかでその歌が流れたら「お母さんが小さい頃に歌ってくれていた歌だ」と思い出しませんか?そのくらい歌って、印象深く刻み込まれるものなんです。

このことは、認知症のお年寄りなどにも当てはまります。老人ホームでボランティア演奏をしていると、大半の曲にはあまり反応がないおばあちゃんでも、そのおばあちゃんの中で過去に意味があった曲(とても好きだったとか、おじいちゃんとの思い出の曲など)が流れたときには、パッと目が輝いて手拍子をし始めるんです。

歌って不思議なことに、その時の服装や誰と居たとか匂いまで一瞬で思い出し、タイムスリップしちゃうんですよね。面白いです♪

1歳~3歳のリトミック


私がリトミック研究センターの指導資格を持っているのは、1歳~5歳までです。3年間で5歳までのリトミックを学びました。ピアノをお子さんに習わせたいと思う人が、個人ピアノレッスンを希望し始めるのは、だいたい4歳くらいからなので、その前の年齢の1~3歳くらいの子どもにリトミックを教えることが多いです。

個人リトミックレッスンの場合、1歳と2歳だったら、お母さんにも一緒にリトミックに参加してもらっています。私がピアノを弾いて、お母さんとお子さんが即時反応をするという流れです。3歳になるとだんだん一人で行動したくなってくるので、お母さんには離れてもらっています。

お母さんも、「お願いだから、先生の前でふざけないでね」なんて冷や冷やしながら思っているので、お母さんに見られていると、子どもは自己表現にブレーキがかかっちゃうんです。お母さんのその不安な気持ちは、お子さんに感じ取られちゃっていますよ。

リトミックは、「こんな動きはだめ」ということはないので、大人では思いつかない子どもならではの動きが見れて私もとっても楽しいんですよ。

4歳~5歳のリトミックで養われるもの、そしてピアノ個人レッスンへ

ちっちゃい頃からリトミックを習ってきたので、小学校に入るまではリトミックを習わせたいというお母さんもいます。リトミックで自由に自己表現が出来るようになった子どもは、ピアノ個人レッスンになっても、曲について考えるときに、色が見えたり、歌詞を考えることが出来たり、雰囲気を思い浮かべることが容易になります。

それが出来ると、ただ音を追うだけではなくて、「ここは、お姫様が踊っている感じだからフワフワな気分で弾こう」とか表現を付けれるようになるんです。曲について、「どういう感じがする?」と聞いても「う~ん、全然思いつかない」、「わかんない」と想像力が全然ない子どもも正直いるんです。

もしかしたら、「こんな感じと言ったら、先生に変な子と思われるかな?」って思っているかもしれません。私が幼い頃は、自己表現が全くできない子どもでした。いわゆるおとなしい子、まじめな子だったかもしれません。

強弱も全然出来なくて、強い音を出すのが苦手でした。「こんな強く弾いて先生にうるさいって思われないかな?」と人の目を考える子どもでした。私がこういう性格だったので、「わかんない」という子どもの気持ちがわからなくもないんです。

私も幼い頃にリトミックを習っていたとしたら、そんな内気な自分をふっ飛ばしていたかもしれません。

まとめ


リトミック教室でたくさんの人と一緒に習わせるか、先生とお母さんとお子さんと3人で習うかどちらもメリット、デメリットはありますので、体験レッスンに行って教室を覗いてお子さんに合うリトミックを探してみてくださいね。

おうちでも、歌を一緒に歌ったり、お子さんと手を取り合って活動することにより、音楽を生活の中に取り入れることができますよ。