音楽療法士として働こうと思っても、ただ音楽療法士の資格を持っているだけでは就職が難しかったり、収入が十分得られなかったりします。
そこで役に立つのが、音楽療法士以外の資格です。
今回は、音楽療法士が持っていると有利になる資格についてご紹介します。

介護系なら『介護職員初任者研修』


高齢者に対する音楽療法を行いたい場合、介護系の資格を持っていると有利になります。

介護系の資格で、国家資格となるのが、介護福祉士資格です。

ただし、介護福祉士資格を受験するには条件を満たしている必要があります。

その条件とは、介護福祉士養成校などを卒業していることや、3年以上の実務経験に加えて決められた研修を受けていることなどです。

経験を積んで、介護福祉士を目指すとしても、時間がかかります。

でも、介護職員初任者研修なら、3ヶ月ほどで取得可能です。

通信講座や夜間に通える学校であれば、音楽療法士になるための学校に通いながらも取得可能です。

この介護職員初任者研修という資格は、ホームヘルパー2級資格に替わるものとされていて、これから介護に携わる人が、介護の基本を学ぶことができる資格です。

高齢者や障がい者に対する介護について、より深く知ったうえで仕事をすることができます。

また、雇用する側にとっても、まだまだ音楽療法士とはどういった職業であるのかがわからないという認識の中で、少なくとも介護職員初任者研修を持っているのであれば、介護にも関わってもらうことができるという点にメリットがあります。

高齢者の音楽療法を主に行いたいのであれば、介護職員初任者研修を取得してみてはいかがでしょうか。

児童系なら『保育士』


音楽療法を行う場には、放課後等デイサービスなどの障がい児施設があります。

そのような、子どもに関する場所で音楽療法をしたいと希望しているのであれば、音楽療法士の資格に合わせて、保育士資格を持っていると有利です。

保育士資格は、国家資格です。

保育士の養成校を卒業することでも取得できますが、大学などである程度の単位数を履修(2年以上在籍、62単位以上取得)し、試験を受けて合格することでも取得できます。

単位取得見込みの段階から受験できますし、音楽療法士の養成校に通いながら受験することもできます。

放課後等デイサービスなど、児童福祉施設で働く場合に必ずしも資格が必要というわけではありませんが、子どものことをより理解していることを雇用主にアピールできる点でも、保育士資格はおすすめです。

また、音楽療法士の養成校で勉強をしていると、どうしても障がい児に関する勉強に偏ってしまいがちですが、障がいのない子についての知識も身につくという点からも、保育士資格の取得はおすすめです。

医療系なら『介護職員初任者研修』

医療系の職場でも、介護職員初任者研修は役に立ちます。

介護が必要な方に対して、看護師さんのほかに、介護士もケアに加わるからです。

医療系の現場では、医師や看護師、介護士とチームを組み、患者さんのケアをします。

そのチームの中に音楽療法士として加わることになったとき、患者さんに関する基礎知識があるに越したことはありませんし、患者さんの日常を知るためにも、音楽療法士以外の視点で関わることができることは重要です。

音楽療法養成校でも、もちろん基礎知識を学んできたとは思いますが、それを裏付けるためにも、介護職員初任者研修がお勧めです。

また、日常のちょっとしたケアに関わることで、患者さんの様子がよくわかるので、音楽療法の目標設定などに活かすことができますよ。

まとめ

1. 介護系の施設などで音楽療法を行いたいのであれば、介護の基礎を学ぶことができる『介護職員初任者研修』がおすすめです。
2. 児童系の施設などで音楽療法を行いたいのであれば、子どものことを知ることができる『保育士国家資格』がおすすめです。
3. 医療系の現場で音楽療法を行いたいのであれば、患者さんの介護に携わることができる『介護職員初任者研修』がおすすめです。

音楽療法士は、まだまだ、音楽療法士としてだけでは、雇用されない、またはフルタイムで働けないことが多いのが現状です。

経験を積んだ音楽療法士であれば、フルタイムでの仕事も可能でしょう。
その経験を得るためには、介護や児童に関する資格を持っているほうが有利です。

少しでも役に立つ資格を取得することが、音楽療法士として活躍することへの近道になりますよ。