ふりかえってみれば早いもので、今年ももう年の瀬が押し迫ってまいりました。
出会いあれば、別れあり。
今年はどんな出会いがありましたか。そして、どんな別れがありましたか。

私は、こうして記事を書いたり、ピアノを弾く機会が増えたりと、音楽の出会いに恵まれた一年となりました。

来年も。もしくは、来年こそは。
皆様それぞれに目標や希望、思いがあるのではないでしょうか。
それでは、今年にお別れを告げる曲として、ブルグミュラーの「別れ」の弾き方を考えていきたいと思います。



難易度と弾き方について


この曲は、ブルグミュラー25の練習曲の12番目の曲です。
ブルグミュラーの25の練習曲の難易度自体が、大体バイエル終了~ソナチネ前半程度。
25の曲集の中でも若干の難易度の差はありますが、挑戦してみる価値は充分にある曲だと思います。

いわゆるイントロ、というやつです。

(動画 00:01~)

はじめはpで。
そして3、4小節目で、感情を鍵盤に一気に載せてください。

3小節目のsf(=スフォルツァート。特に強く)。そして、4小節目のdimin. e rall.(=diminuendo だんだん弱く。 e=そして rallentando だんだん遅く)。
少しテンポがゆるんでもかまいませんので、自分の感情をのせて、音の響きに酔いしれてください。

この部分は、いわゆるイントロ。
5小節目から先のメインの旋律へ向かって、下ごしらえをしておきましょう♪

3連符は好きな言葉で挑戦

(動画 00:10~)

5小節目からはメインのメロディとなるわけですが・・・やってきました3連符。
実は私、3連符ってとっても苦手なのですが・・・皆様はどうでしょうか?

きっと私のように苦手としている方も多いはず。
そこで今回は、「言葉」を使った連符の弾き方をお教えしたいと思います。

さて、別れで使われている「3連符」とは正確には「1拍3連」のことで、「1拍の間に、均等な長さで3回弾く」というものです。
1拍の間に、ただ音を3つ鳴らすだけなら、きっと簡単にできてしまうことと思います。
しかし「均等に」ならすのが連符のミソ。

それではまず、3連符ですので何かお好きな3文字の言葉を想像してください。
ここでは「だんご」で説明していきますね。

次にその言葉を、全て同じ速さで何回か言ってみてください。
「だんごだんごだんごだんごだんごだんごだんご・・・」
この時、拍の頭にくるのが「だ」。
つまり、「だんご」「だんご」「だんご」「だんご」だんご4回分で、1小節が出来上がったことになります。
「だーんご」や「だんーご」になってはいけません。


最後に、メトロノームに合わせて発声してみましょう。
速度表記は♩=184と書いておりますが、そこまで速くなくてよいと思います。
(私の持っている別の楽譜には♩=120-126と表記されているものもありました)

私は長年この方法を使って連符と格闘しておりますが・・・皆様の体には合いましたでしょうか。

だんごだんごが難しいときは、あえて「だんーご」や「だーんご」のリズムで練習してからもとの「だんご」に戻すと、あら不思議!リズムがとりやすくなっている・・・なんてことも。

ここから先を追求しますと、「ピアノの練習」というよりは、「リズムの練習」となってしまいますが、リズムは音楽をする上で、絶対に無視することの出来ないとても大切なものの1つです。

鍵盤でリズムをとるのが難しければ、上記のように言葉を使って。
また手拍子を使ってみたり、ドラムがわりに何かを叩いてみるのもリズムを理解する近道になると思います。

シンプルな響きを感じて

※画像は5-8小節目です。(動画は00:10から。)

最初の区切りとなる5-16の小節間で感じていただきたいのが、右手と左手のハーモニーです。
つい3連符にとらわれてしまうと、音を入れるのに精一杯で、響きなど二の次となってしまいますが、一度3連符をやめて、右手は拍の頭の音だけを。左手はそのままで弾いてみてください。

7、8小節。 11 、12小節。14-16小節などは、3連符のメロディがあってこそきれいな響きが出るものだと思いますが、意外と連符がなくてもきれいな響きが聞こえませんか?
曲を弾く上で、特に優先していきたい音。はずしたくない音。そうしたものが、わかりやすく見えてきます。
3連符の気分転換の練習の1つにでも組み込んでみてください♪

いつも心に3連符

(動画 00:27~)

さて、17小節目からは、右手と左手のリズムが入れ替わります。
とはいえ、左手は、おそらく皆様も今までに何度か弾いたことのあるような形なのではないでしょうか。
さきほどまでの暗い響きから一転しての、明るい響きを楽しみましょう。

(動画 00:40~)

25小節目からは、冒頭と同じパターンですね。3連符をしっかり刻んで、かつ音の響きを大事にして弾いていきましょう。

(動画 00:54~)

34小節目からは、ラストに向けての盛り上がり、いえ、音としてはpに近づいていくので、盛り下がっていくのですが・・・40小節目、最後はf!

いや~、いいですね!ブルグミュラーは、曲の終わりがハッキリしていて、気持ちが良いです。


途中、dimin.e poco riten.など リズムが緩くなるところもありましたが、それでも心は3連符。
最後まで、3連符のリズムを崩さずに弾ききることができましたか?

まとめ

1. 難易度は、バイエル終了~ソナチネ程度。
2. いわゆるイントロ部分はしっかりと演奏の下地を作る気持ちで。
3. 3連符は言葉を使って練習してみよう。
4. シンプルな音の響きも大切に。
5. いつも心の中に3連符。


ブルグミュラーも、しっかりと弾こうと思えば、なかなか難しいものですね。
ですが、難しい、としかめつらをせずに、気楽にチャレンジしてみてください。

私がこの1年で学んだことは、「演奏者の「楽しい」は、聴いている人にも伝わる」というものでした。
そして、その「楽しい」はまわりの人をハッピーにしてくれます。

まだまだ人生半人前の私ですが、音楽のもつ魅力というのは、国や年代に関係なく、聴いた人にありのままの姿でつたわること、だと思っています。
日本で弾いた自分の演奏が、地球の裏側にいても、そっくりそのまま伝わっていく。
ある意味では、自分を全てさらけ出してしまう、とても怖いものかもしれません。

怖い。でも、だから楽しい。

来年も、皆様の演奏で、たくさんの方にハッピー♪を届けてください♪