うつ病は誰でも陥ってしまうかもしれない病気です。
日常の中で起こるできごとのせいで、なんだか憂うつだなと思う程度で留まればいいのですが、その状態が長引き、耐えられないほどのものになってくると、うつ病に陥ってしまっている可能性があります。

この日常の憂うつな気分やうつ病に対して、音楽療法をどのようにして取り入れていけばいいのか、CDやオルゴールに効果はあるのかについて書いていきたいと思います。

うつ病に音楽療法は効果があるの?


注意していただきたいのは、うつ病の診断を受けていて、現在病院に通っている方がお薬を飲んでいる場合です。

そのお薬を音楽療法に置き換えるということは、残念ながらできません。
医師がお薬を止めて、音楽を聴いてくださいと指示を出したのであれば別です。

そうではない限り、音楽療法のみで病気に立ち向かおうとはしないでください。
音楽療法は薬を飲み治療していく中で、さらに治療の助けになってくれるものという風に考えてください。

また、現在治療を行っていない方についても、ご自分で「病気かもしれない」と感じるようであれば、まず、医師の診断を受けて適切な治療を行ってくださいね。

憂うつな気分だなという方については、音楽療法を実践してみてください。
憂うつな気分が続き、強まってしまうと、心が疲れてしまい、やがてうつ病へと悪化してしまうことがあります。
そうなる前にセルフケアしてみましょう。

うつ病に対する音楽療法のやり方

うつ病に対する音楽療法のやり方は、基本的には同質の原理を利用します。
同質の原理とは、その時の自分の気分に合った曲を聴いた方が良いという、アルト・シューラーという心理学者が提唱した理論です。

落ち込んでいるときには、落ち着いた音楽を聴き、興奮しているときは、テンポの速い音楽を聴くと、音楽が自分の気持ちを代弁してくれる形になります。

そうすることで、やがて自分の気持ちが発散されるという考え方です。

うつ病の人を励ましたりしてはいけない、というのを聞いたことはありませんか?
うつ病の方を励ますことで、逆に症状が悪化してしまうこともあるのですが、気分が落ち込んだときに、元気な音楽を聴くのはこれと同じことをしていることになります。

ただ、うつ病の方がこの原理を取り入れるのは難しいことがあります。
それは、うつ病がひどくなればなるほど自分の感情がわからなくなってしまうことがあるからです。

そうなると、自分の気分に合った曲を選ぶことは難しくなってきますよね。
そんな時は、とりあえず、自分が嫌いではない音楽の中からなるべくテンポのゆっくりとした曲を聴いてみるのもいいでしょう。
音の数が多くないものもおすすめです。

もしその音楽が自分の気分に合っていないなと感じたら、その時点で無理に聞き続けずに止めればいいのです。

自分の気分に合った曲というのは、心地がいいと感じさせてくれる曲です。
心地いい曲を聴くことは、ストレスホルモンである「コルチゾール」を減少させる働きがあると考えられています。
コルチゾールはうつ病の原因ともいわれているものです。

辛い状態から抜け出すための手段の一つとして、音楽療法も助けになってくれるでしょう。

CDやオルゴールの効果は?


聴く音楽が生演奏でなければいけないということは全くありません。

自分の声の高さに合った音楽を歌うことで発散したい、というのであれば不適当かもしれませんが、その場合でも生演奏である必要はなく、カラオケなどを利用すればいいですよね。

ましてや、聴く場合であればどんな手段でも問題ないです。
自分の気持ちに寄り添ってくれる音楽であればいいのです。

うつ病と戦っている時には、何もしたくない、日常生活をなんとか送っていくだけで精一杯だという方もいます。

そんな方に「生演奏は効果的だ!」という理由で、無理矢理演奏会を聴くための外出を促したところで、逆効果になってしまいかねません。

まずは気楽に、CDやオルゴールを使って音楽の効果を得てみましょう。

まとめ

1.うつ病の方に音楽療法は効果的です。医師の診断をしっかりと受け、必要なお薬はきちんと服薬した上で、治療の助けとなってくれるエッセンスだと考えましょう。
2.うつ病に対する音楽療法のやり方は、自分の気持ちにより添った音楽を聴くことです。そうすることでストレスが軽減できますよ。
3.CDやオルゴールを聴くことでも問題はありません。まずは気楽に音楽を聴いてみましょう。

うつ病や憂うつな気分の時に、音楽を聴くことが何か助けになってくれるなんて考えもしない方も多いとは思います。
ですが、だまされたと思って、一度心地よく感じる音楽を聴いてみてくださいね。