リトミックって知っていますか?音楽に反応して心で感じたものを自分なりに表現することです。自己表現なので、「○○ちゃんと私の動きはなんか違うな~」と思っても、それでOKなんです!み~んな違って良いんです。

私は何年か前のことですが、隣町まで3年間通い、初級、中級、上級のリトミック指導資格を取得しました。午前中から夕方までの一日がかりで学ぶレッスンだったので、良く頑張ったな~と結構大変だったことを思い出しました。

東京から来る先生をはじめ、たくさんの人たちとリトミックを学び、「ピアノとはまた違った音楽に対する見方があるんだなぁ」と思いました。リトミックを学ぶ人は、ほとんどがピアノの先生でした。1歳から5歳の子供たちに向けてのリトミックです。

私も、今ピアノを習っているお兄ちゃん、お姉ちゃんの下の兄弟に対して、「リトミックが教えられたら良いなぁ」と思い学び始めました。まだピアノを個人で習うには早く、じっと座ってられなかったり、落ち着きがない子供たちにはリトミックをおすすめしています。

ちょうど良いことに、リトミックの指導者資格を取得した直後から、親御さんにはそのことを伝えていなかったにもかかわらず、「リトミック教えれますか?」という問い合わせが何件かあってびっくり!

■ 目次

リトミックはお母さんと一緒じゃなきゃダメ?

まだ小学校前の1歳から5歳くらいなので、だいたいのお子さんは落ち着きがなくて走り回ったり、なんでもイヤイヤ~だったり、泣き叫んだり・・と私だけでは手に負えないことも多かったりして。

お母さんがついていると、ある程度「お母さんが見てるし、怒られるからちゃんとしよう」と子供ながらに少しピシッとするんですよね。なんともずる賢い子供心(;’’∀’’)

私がピアノを演奏しながら指示を出して、お母さんが子供の手を取り、ピアノに合わせて
一緒に回ったり手拍子したリするのがリトミックのスタイルです。お母さんにも寄りますが、全然楽しそうに参加してくれない人もいるんですよ。やっぱり人それぞれですが、
「先生の前では恥ずかしい」という気持ちもあるんですよね。

そんなお母さんの気持ちを見抜いてか、子供が「私もお姉ちゃんのように先生と二人でやりたい」と言い出したのです。私もその方が子供のために良いかも?と思い、リトミックでも「私と二人でやらせてください」と言ってみました。

今までお母さんの目に監視されていた子供も私と二人きりになった途端、目の輝きがキラキラと変わりました。ウキウキ度が高くなり、毎回のレッスンを身体いっぱい使って表現してくれるようになりましたよ。やった~!

『こどものためのリトミック~年間カリキュラムとその実践~』

私はリトミック研究センターで学んだので、そこの教材を主にレッスンにも活用しています。その中の一つで2cmくらいある厚い教材です。ピアノ譜面もカリキュラムごとに載っていますし、楽譜には歌も書かれているので、歌いながら弾くことが出来ます。譜面は初見で誰でも出来るくらいの簡単な譜面です。

この教材では、2歳から5歳までの子供対象になっています。教材の他にも、教具がいろいろあり、その教具の使い方の説明も詳しく書かれています。これは指導者向けの教材なので、絵は全く載っていません。絵があったらもっと飲み込みやすいのにな~と思ったりして。

この楽譜で私のおすすめをご紹介しますね。2歳児の分野の中で、「おてつだい」という項目があります。絵本も教材の中にあるのですが、お手伝いをしている絵本を見せます。2歳くらいになるとお母さんのまねをしたがりますよね。
お水が入ったコップをテーブルに運ぶのをイメージしてください。急いで持っていったらこぼれちゃいますよね。そんなことしたら「こら~!」お母さんが怒る声が聞えます。

「そーっとね」という曲が載っています。各8小節の短いこの曲を歌いながら、そっーと運ぶように誘導できますよ。(♩. ♪ ♩ 休) 二分音符のリズムでゆっくり歩きます。

「さっさとね」ピザが焼けたから冷えないうちにさっさと運びますよ~。「ちょっと待って」なんて待ってたら冷めちゃいますから。(♩ ♫ ♩ 休) ♩のリズムでさっさと運びます。

「いそいでね」幼稚園に行く前にもたもたしていたら、バスが来ちゃうよ~。急いで服を着替えてね。(♫♫ ♩ 休) ♪のリズムで速く用意します。
一度この3曲を覚えるとお手伝いをするときにかなり使える曲なのでおすすめですよ🎵

『子どもがときめく名曲&人気曲でリトミック』(CD付き)


自由現代社から出版されている楽譜です。保育園でリトミックを教えに行っていた時に、「子供たちの知っている曲でリトミックできませんか?」と言われて「はっ!」としました。確かに、リトミック研究センターの教材は、独自の曲なので子供たちにとっては全然知らない曲なのです。

大人の私たちには飲み込めても、子供たちは何度か聞かないと「ちんぷんかんぷん状態だったんだ!」と気づいた私が本屋さんに走って選んだ楽譜がこの楽譜です。33曲入っていてほぼ全部有名な曲ばかりです。アンパンマンをはじめとして、大きな栗の木の下で、メリーさんのひつじ、さんぽなどの曲を歌いながらリトミックが出来る楽譜です。

即時反応、基本リズム、音の速遅、高低、強弱、リズム、フレーズ、パターンごとに曲が分かれています。例えば、「森のくまさん」の曲でリトミックをする場合は、フラフープや縄跳びで円を作り床に置きます。

♩のリズムで歌を歌いながら周りを自由に歩いてますが、途中で先生が「くまさんだ!」と叫んだら「キャー」と言いながらすばやくフープやロープの円に入るという即時反応のリトミックになります。

個人で先生と二人よりも、幼稚園や保育園などたくさんの人数でやった方が楽しいかもしれませんね。この教材は絵も掲載されているのでとってもわかりやすいですよ🎵



『こどものためのリトミック指導書 1歳』


これもリトミック研究センターの教材です。1歳児用の教材ですが、これは上記にあげた2歳から5歳の教材とは別になっていて、何曲かは知っている曲が入っています。
アメリカの歌で「リパブリッカ讃歌」には替え歌を付けています。「あたま かた ひざ ポン」はこの歌詞の通りに腕を使い、頭や肩を叩きます。

付属されている「おさんぽノート」などを使い、きらきら星やめだかの学校、糸まきの歌を歌いながら、シールを貼ったりもしますよ。「がたごとバス」は歌を歌いながら大きなロープをバスのように見立てて、タンバリンをハンドルにして運転手さんにへんしーん。

1歳だったら、まだたくさんの歌は聴いたことがないと思うので、歌をたくさん歌ってあげて身体を揺らし楽しくリトミック出来るといいですね。

まとめ


妹には今3歳の子供がいるのですが「リトミック習わないのかな?」と思っていたら、なんと4月から「ピアノを習わせたい」と言われました。お兄ちゃん、お姉ちゃんがピアノを習っていたら「ずるい!」と言っているらしいのです。「先生と一緒にピアノに座りたい」と考えているみたいで。

リトミックでは基本的に子供にピアノは教えません。身体でリズムを感じてもらう音楽なのですが、やっぱりピアノを弾く後ろ姿って幼い子供から見ても、憧れであってかっこいいんですね!(^^)!


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