楽器屋さんの鍵盤コーナー。安価なキーボードから、シンセサイザー等々、様々な鍵盤楽器が並んでいます。それぞれの機能も様々で、どの種類を選んだらいいのだろう、と迷われる方もいらっしゃるかもしれません。

ここでは、私の愛用のKORGのシンセサイザーの機能紹介をさせて頂きつつ、シンセサイザーの魅力についてご紹介させていただきたいと思います。

■ 目次

シンセサイザーの特徴

バンドの要の一つのシンセサイザー。その大きな特徴は音を作れる、ということです。もとになる音の波形(矩形波等)の組み合わせにより、自分好みの音作りをすることができます。

…と聞くと、ちょっと難しいのでは、と思われるかもしれませんが、機種によっては、ノブを回すだけで音色を簡単に変えることができるタイプもたくさんあります。なので、一から音を作り出す必要もありませんし、そもそも、様々な音がプリセットとして設定されているので、いろんな音を出しているだけで、気が付けば…こんな時間っ、となることもしばしば。

おすすめシンセサイザー

RolandやYAMAHA、KORG等々、様々なメーカーからシンセサイザーが発売されています。特に私のお勧めは、KORG。というか、私が愛用しているのがKORGのKROME(クローム)という機種。

DTMで何か曲を作ろうかなぁ、なんて時に、気軽に曲作りの手助けをしてくれて、更に、生の楽器の再現率の高さに驚愕!

ピアノやエレピはもちろん、オルガン、ベース、民族楽器(シタールとか)、効果音的なもの等々例を挙げるときりがないほど、そのサンプリング技術(本来の音の楽器を再現する技術)に脱帽です。

また、シンセサイザー内で、楽曲を作成することも可能で、16トラック分に楽器を割り振って楽曲作成することが可能。プリセットも用意されているので、ポップスやロック、ジャズ、レゲエ等々、のジャンルを設定すると、そのジャンルで使われがちな楽器を選んで、トラックごとに設定をしてくれます←すごい。

また、midi(ミディ)機能という、演奏情報(どの音をどのタイミングでどんな長さで演奏するか等の情報)をやり取りする方法があり、この機能も搭載されています。

例えば、iPhoneとシンセサイザーをケーブルでつなぎ(無線でつなぐことも可能)、シンセサイザーを演奏すれば、iPhone上の音源アプリをiPhoneから鳴らすことも可能です。因みに、この時シンセサイザーの音はなりません。あくまでシンセサイザーを弾いた情報がiPhone上の音源アプリに情報として送られる、といった具合。

これ、結構楽しくて、iPhoneアプリには、様々な音源アプリがありますので、iPhoneの画面をタッチして演奏、ではなく、シンセサイザーを弾いて演奏できるのはいいですよ~

特に好きな音

ピアノ

ヘッドホンをしてピアノとして弾くと、心地よすぎるこの音色。スタンダードな音から、温かい音、ストリングスも混ざった音等々ピアノと一口に言っても、いろんな音が収録されています。

エレクトリックピアノ

ウーリッツァーなどに代表される、ピアノの仕組みはそのままに電気で鳴らす楽器。本物のエレクトリックピアノは弾いたことはないですが、CDなどで聞くその音そのまま、その再現率には脱帽。また、オーバードライブ(歪・ひずみ)をかけたような音や、トレモロ(ゆらゆら揺れるような音)等々、いつまでも弾きたくなる音色にうっとりします。

弦楽器

弦楽器を鍵盤で、って、なんとなく再現が難しいように私は感じるのですが、これまた素敵な音たちが満載。低い音を出すチェロやおなじみのバイオリン等リアルな音がたまりません。

特に、バイオリンなどの弦を弾いた時の空気感や、ロングトーン(音を長く伸ばして弾く音)のビブラートの効かせ方は、最初に聞いたときに、シンセサイザーの中に葉加瀬太郎がいる!なんて思っちゃいました。

バイオリン特有の繊細な音から、オーケストラで演奏しているかのような雰囲気まで、様々な音を楽しむことができます。

ベース

どの音源も、褒めちぎっていますが、まだまだ褒めちぎります。ウッドベースからエレクトリックベース、シンセベースまでも網羅。さらに、スラップという、ベースの弦をピチピチ叩いたり弾いたりして音を出す奏法があるのですが、その音を再現できるプリセットも準備されています。

打楽器・民族楽器他

ドラムはもちろん、コンガやウインドチャイムなど、アレンジでちょっと使いたいな、みたいな音源もあります。また、シタールや琴といった、ちょっと変わった楽器もあり、音色を楽しむことができます。

シタールなどは、砂漠をさまよい、みたいな雰囲気の音が、哀愁があって個人的には好きです←月の砂漠~♪みたいな。実際の楽器を触る機会はないものでも、音を楽しむことができ、世界旅行をしているような気分にさせてくれます。

まとめ


以上、私が実際に使用している実機のプリセットの音色のご紹介をさせいただきました。更に、元の音色を少し変えたいな、なんて時は、いくつかのノブを少し回すだけで音の雰囲気を変えることも可能。なんて便利なんでしょう。

因みに、この機種はシンセサイザー本体にはスピーカーはついていないので、ヘッドホンで音を聞きながら演奏、であれば必要ありませんが、音を出したい時は、別途アンプやスピーカーが必要ですので、ご注意を。

余談ですが…中学生時代に、親に頼みまくって買ってもらった最初のシンセサイザーはEOS B900でした。小室哲哉プロデュースのそのシンセサイザーを、背中を丸めてずーっと触っていたのを思い出します。中学時代から社会人になるまで使い倒しました。ちなみに、最後は、鍵盤が(使いすぎて)疲労で折れてしまって、なくなく買い換え、といった結末だったなぁ。

音を作る喜び、音を楽しむ喜び、鍵盤楽器にしかできない、様々な楽器の再現された音を楽しんでみてはいかがでしょうか?


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