ジャズピアノといえば、おしゃれなバーやジャズ喫茶で流れている、といったイメージでしょうか。入店するには少し敷居が高いし、CDショップにならぶ、モダンジャズ名盤集なども、どれを選んでいいのやら、と迷ってしまいます。

そこで、これまでジャズは敬遠していたけど聞いてみようかな、クラシックピアノは長年しているけど、ジャズの世界を少しのぞいてみようかな、といった方々に少しでも魅惑のジャズの世界に入門していただけるように、ご紹介をさせていただきます。

■ 目次

私とジャズの出会い

私がジャズの世界に出会ったのは、学生の頃でした。クラシックピアノは10年ほど習っていたのですが、学生街にあったジャズバーに興味があって、勇気をだしてジャズバーのやや重い扉を開きました。

学業も大事だったけど、なんだか、大人の世界をのぞきたかったのかもしれません。

ドアを開けると、薄暗い店内、細長いカウンターの向こうに、洋酒の瓶がずらりとならび、おおっ、これこそ大人世界って感じ。そして、おしゃれなバーテンダー…の方はいらっしゃらずに、少し小太りのおじさんがいました。

ジャズバーの雰囲気を感じて

初めての入店の時は、私自身が初めてジャズバーに来たこと、クラシックピアノをしていたこと、ジャズのジャも知らない事などを、フレンドリーな小太りなマスターとお話したり、ジャズバーのBGMのモダンジャズの音楽に耳を傾けたり、と雰囲気を感じて終わり。

お店を出るときに、次来るときはピアノ、弾いてみたら?と言ってもらい、なんだかわくわくしたのを覚えています。

そして、次の日、さっそくピアノの前に座らせてもらい(もちろんお客さんのいない時間に)、課題曲をもらいました。


ドミソがドミソじゃないなんて

最初にもらった楽譜は、ブルースの曲。テーマのメロディが書いてあるだけの、一枚の楽譜。クラシックピアノしかしたことのない私は、楽譜通りに、そのまま弾きました。すると、マスター。「スウィングのノリを感じて」

まず、私が苦戦したのがこの、ノリ。モダンジャズなどでは特にスウィングすることで、ノリ(体を揺らしたくなるあの感じ)が出てくるのです。

ノリを出すには、先人の演奏を聴くのが一番。ジャズバーのマスターにモダンジャズの名盤をたくさん教えてもらいました。



そして、アドリブ…
意味不明…
楽譜には、ドミソ、と記してあっても、ジャズマンの間では暗黙の了解で、ドミソシ、だったり、ミラレ、だったり…わけわからん…

ジャズ理論書も読みましたが、ジャズバーに演奏に来ているジャズマンの方々の演奏を一生懸命見て、マネして、自己流でアドリブっぽいアドリブを何とか弾けるようになる頃には…

ドミソをどうやってドミソと弾かずに、自分らしさを出すか、楽譜通りにひかない自由な世界にどっぷりつかっていました。

日々の生活にもジャズは馴染んでいる

少々敷居の高いイメージのジャズ。しかし、ルパン三世のテーマで使用されていたり、



テレビのコマーシャルなどでも使用されていることも多いですね。

こんな音楽を聴きくと、日頃の仕事や家事の疲れも癒されます。

ジャズピアノに挑戦するなら

私とジャズの出会いはジャズバーでしたが、いきなり、ジャズバーの扉を開くのはちょっと、という方には、音楽書籍などもおすすめです。

やさしく弾けるジャズピアノ、などといった書籍や、やさしくジャズアレンジした楽譜なども多数あります。クラシックピアノを長年されていた方などは楽譜通りに弾くことが基本としてあるでしょうから、まずは、楽譜通りに、そして…ノリを感じて、アドリブの雰囲気を感じるようになってきたら、

ド、じゃなくて、レ、を弾いてみよう、と、新しいアドリブの世界の扉を開けみてはどうでしょうか?

ジャズピアノ入門編まとめ

まずは、ジャズの世界に足を踏み入れる
モダンジャズの名盤集なども多数でています。雰囲気やノリ、を感じてみる
ジャズアレンジの楽譜を弾いてみる。まずは楽譜通りに、ジャズ特有の和音を感じる
近くのジャズバーやジャズ喫茶の扉を開けてみる。マスターやママややさしく迎え入れてくれるかも?

ドレミをドレミと弾かない世界の扉を開く
楽譜のアドリブ部分などを自分勝手に弾いてみる。ド、ではなく、レと弾いてみる。
理論書も役に立ちます、もちろん。ただ、生演奏に勝る学びの場はない。

自由な世界に羽ばたく!!
自分らしさ、自分の世界観をどんどん開拓!


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