どこの大学にも大体一つはあるオーケストラサークル、通称「学生オケ」。

「入ってみたけどついていくのが大変だ〜」という楽器初心者も、「もっと高い演奏レベルを目指したい!」という楽器経験者もいます。
色々な人がいるので、ちゃんと効果的な練習をしないと演奏会が失敗に終わってしまうことも…。

そこで今回は、10年以上弦楽器を弾いてきた私が、大学生時代に実践した上達の方法を紹介します!

■ 目次

まずは楽器初心者のレベルアップ


大学から楽器を始めたという人は珍しくありません。
そんな楽器初心者に一番必要なのは、ずばり、個人練習です。

ある学生オケでは、1年生は個人練習が優先だからといって、半年以上演奏会に参加できないこともあるそうです。
せっかく入団したのにちょっと理不尽ですよね…。

でもそれは、独奏曲などを通して楽器演奏を自分のものにしてから、オーケストラの合奏に参加するのがスタンダードだからなんです。
独奏曲で楽器の正しい鳴らし方やテクニックを身につけていれば、より複雑なオーケストラ曲にも対応できるというわけです。

では具体的にどうすればいいのでしょうか?

それは、初心者のための練習メニューを経験者が作ること。
楽器教本から抜粋するなどして、取り組みやすいシンプルな曲や音階を提案してあげましょう!

ただ、個人練習で注意しないといけないのは、間違った練習方法を続けてしまうことです。
定期的に先輩や経験者が見てアドバイスをあげましょう。

音程を良くしたい


自分が目立つ部分で音をはずしてしまうと、とても恥ずかしいですよね。
私も、他の人たちより低い音を出してしまったせいで不協和音が鳴り響き「あちゃ〜」と思った経験があります。

音程が取れない主な原因は以下の2つではないでしょうか。

・どんな音を出そうとしているのか想像できていない
・テンポが速くて指や息が追いつかない

そこで、まずは遅いテンポで1音ずつ確かめながら演奏して、正しい音程を耳と頭で覚えましょう。
それができたら、どのような運指・手の動き・息遣いをすればその音程になるのかを、体の感覚で覚えましょう。
最後に、速いテンポでやってみましょう。

これで音をはずすことは少なくなるはずです!

リズムが合うコツ

オーケストラの団員全員でやるのが全体合奏です。
ここで効果的な練習ができるとコンサートもうまくいきますね。

実は、私のいた学生オケは、音程は合っていたのですがリズムがそろっていなかったのであまり上手く聞こえませんでした。
でも練習方法を工夫した結果、指揮者の先生に褒めていただけるようになり、演奏会のアンケートにプラス評価のコメントが増えたんです!

私たちが実践したのはこれ。
リズムが難しい部分を手拍子に置き換えて、みんなで叩いて覚える、という方法でした。


「音程が合っていてリズムがだめならば、リズムだけ練習すればいいのでは?」と考えたんです。

一旦楽器を置いて、メトロノームを鳴らしながらみんなで手を叩いてみましょう!
動きが細かすぎて手拍子がしづらい場合は「ラーラララ」などと口で歌ってみるのもありです。
手や口でみんなのタイミングが合えば、楽器でもやりやすくなること間違いなしでしょう。

やる気が起きないときは


学生オケはだいたい年に2回演奏会があるので、半年に一つのプログラムに取り組むことになります。
でも、同じ曲を6ヶ月も練習していると飽きてしまいますよね。
練習がマンネリ化すると演奏の成長も止まってしまいがちだし、欠席者が増えてしまうなんてことも…。

そこで提案です!

団員のモチベーションを上げるために、アンサンブルコンサートを開いてみてはどうでしょうか?

弦楽カルテットや金管五重奏などを組んで、団内発表会を開くんです。
オーケストラ曲で目立たなかった楽器にも活躍の機会がありますし、クラシック音楽以外のポップスにも取り組めて楽しいですよ。

私のオケでやったときはアニメや映画の曲が多く、弾いていても聴いていてもとても楽しかったです!
改めてオーケストラ曲に向き合ったときに、ポップスと違う良さを見つけられるのも新鮮でした。

まとめ


1. まずは、初心者の練習メニューを作ること
2. 音程はゆっくり練習してみること
3. 全体では、手拍子でリズムを合わせること
4. モチベーションを上げるためにアンサンブルコンサートを開くこと

演奏会がうまくいってお客さんから拍手をもらう瞬間って、とても嬉しいですよね。
この方法を試して、ぜひ大学生活でオーケストラを楽しんでください!


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