甲子園やプロ野球での応援、表彰状授与式でのファンファーレ、イベントでのブラスバンド演奏等、吹奏楽の演奏を耳にする機会があります。そのきらびやかな音色は、聴いている人を楽しませ、なんだか元気が出てくるような魅力があります。

吹奏楽とは、主に木管楽器、金管楽器、打楽器、から構成されるもので、その派手できらびやかな演奏スタイルのファンも多い音楽形態です。学校の部活をきっかけに、社会人のサークルに所属している、なんて方も多いのではないでしょうか。
ここでは、私が中学生時代に所属した吹奏楽部での体験などを交えながら、吹奏楽の魅力についてご紹介します。

■ 目次

吹奏楽部に入部

中学生時代、他の男子はサッカー部や陸上部に入部する中、男子一人、どうしてもサックスをかっこよく吹きたくて、勇気を出して吹奏楽部に入部。しかし…

男子だから、という理由で私に振り分けられた楽器はチューバ。でかっ

あれ?サックスを希望したんですが…あー、大きな楽器は男子にして欲しいから、運ぶのも大変でしょ、と、部活顧問から一言。

最初は正直このでかい楽器の魅力がわからず、部の先輩に吹き方の指南を受ける毎日。マウスピースの扱い方から、ド、の押し方はこう、などと教えてもらいました。

ドはシ♭?

ピアノを少し習っていた私が、最初に戸惑ったのが、ベー管(B管)、と呼ばれる音階上の楽器の特徴。ドレミファソーと、楽器で弾いた時に、実際に鳴っている音がシ♭ドレミ♭ファ〜♫って、鳴るんです。サックスなどは、ミ♭を中心としている楽器(エス管・E♭管)だったり。

まずもって、ここでちょい挫折…そして、チューバは低音楽器なので、とにかくヘ音記号のさらにその下、線を書き足したところに音符がいっぱい。おいおい、五線譜からだいぶはみ出してますよ~

ピアノでは、いくら左手でヘ音記号の音域を弾くといっても、そこまで低いところで地を這うように弾く、なんてことはあまりないので、とにかく、読譜が難しかったのをよく覚えています。最初は、ドレミ〜なんて、ルビを振ったりして。

吹奏楽部でよく使用される楽器

吹奏楽部において使用される楽器の特徴やその種類について少しまとめてみます。

金管楽器

トランペット、トロンボーン、ホルン、ユーフォニウム、チューバなど。口をあてがうところが、金属のマウスピースで、ちょうど、小さい漏斗のような形をしています。ピストンなどの調整と、口の締まり具合とその振動で音程をとります。吹奏楽演奏における配置は、音の大きさの関係もあり、後ろの方に勢ぞろい、って感じです。

木管楽器

クラリネット、ピッコロ、フルート、サックス、オーボエ、ファゴット等々。吹き口にリードをつけて、それを震わせることで音を出します。フルートの吹き口は金管楽器に似ていますが、分類的には木管楽器です。って、その昔フルートは、木製だったから、みたいです。たぶん。

当時付き合っていた子も、フルートの子だったなぁ…遠い目。おおっと、昔の思い出がっ

配置としては、指揮者の目の前から、前列にぐるっと配置されています。
当時の吹奏楽部部長はクラリネット担当でしたが、めっちゃ怖かったっす。あ、関係ない?

打楽器・弦楽器

一言で打楽器といっても、木琴、鉄琴(シロフォン)、ティンパニ、大太鼓、シンバル、ドラム等々。楽譜に指定のある楽器はこなさないといけないし、楽器を持ち替え、場所を変わり、とみていると忙しそう。また、低音楽器の仲間で、弦楽器のコントラバスは使用されます。チューバと同じく、低音を支える重要な役割。


学生時代に吹奏楽部に所属していたことで、現在、趣味でDTM楽曲を作成する場合にも、ホーンの入れ方やだいたいの音域などもイメージできるので、部活をしていてよかったな、と、思っています。しかも、タダで技術が習得できます、なんて。

そして、何より、当時は低音の魅力をそんなに感じていませんでしたが、大人になるに連れ、また、いろいろな音楽に触れることで、低音の重要性やその魅力に魅せられるようになりました。

それぞれの楽器には、それぞれの特徴があり、音楽のジャンルやその日の気分によって、聴き分ける、なんてのもいいですねぇ。そして、吹奏楽の魅力はズバリ、迫力ある演奏。もちろん繊細な表現も可能ですが、パワフルでワクワクするような、元気が出てくるあの雰囲気も最高です。

元気がいまいち出ないなぁ、なんて時は、栄養ドリンク代わりに、吹奏楽楽曲を聴いてみる、ってこともいいかも♫


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